私はドイツ語ではBedürfnisseorientierte Erziehung=Attachment Parenting(愛着育児?)をベースに娘ちゃんを育てています。Bedürfnisseorientiert=ニーズ基盤なのですが、ニーズとデマンドは違うという事で、本人の思い通りにさせないことも多々あります。
そんな中、娘ちゃんは絶賛イヤイヤ期。
対話をしつつ、本人の思いを受け止めながらも、ダメなことはダメという姿勢を大事に育児をしています。
そんな中…
イヤイヤ期の子供の対応に対して思うこと…
一貫性が大切です。はい。これに尽きる。
イヤイヤ期の子供は、拘りが強かったり、自分の我を通そうとします。ニーズ(必要性)の時もあればデマンド(要求)の時もあります。
ここが子供がわがままになるかならないかの境目。子供は、もともとわがままなのではなく、その環境にも原因があると思っています。
イヤイヤ期の娘に接する上で、私が大事にしている事は、『一貫性』と『本人が「イヤイヤ」をせずに、落ち着いて自分の意思を伝えることができるかどうか』『娘との対話』の3点です。
今日、その良い例が家庭に転がっていたので、それについて書きたいと思います。
〜我が家の例〜
夜9時を回り、まだ寝ない娘ちゃん。パパに寝室のベランダに出してくれるように、娘ちゃんなりに、「ここ〜」と指差しておねだり(要求)します。
パパ「Neeeee. Ich hab keine Lust drauf, aus den Balkon zu gehen...(やだよ〜。ベランダ出たくないんだってば)」
私「パパはお外出たくないって。ママもお外出たくないよ。もう暗いでしょう?遊びはおしまい。寝る時間だよ。」
と、就寝を促すも、ベランダに出たい娘ちゃんは「いやぁ!!!」と始まり、床に座って大泣き。
私「パパはお外出たくないって。ママもお外出たくないよ。もう暗いでしょう?遊びはおしまい。寝る時間だよ。」と、日本語とドイツ語両方でもう一度話をしました。
それでも泣いているので、時間を置くために一旦部屋を出て、後ろを振り返ると、1番初めに「ダメ」と言った本人(旦那)が娘ちゃんを連れてベランダへ出る所でした。
慌てて、娘ちゃんを部屋の中に連れ戻し、
私「何やってんの?貴方がイヤだっていうから、私もそれを支持する話をしたばかりで、外に連れ出すって何⁈」
旦那「イヤ、ちょっと1分だけなら良いかなって…」
私「ダメって言ったらダメは貫き通す一貫性がないと、『泣けば良いんだ』って学習しちゃうからダメでしょ! だったら、ダメって言わずに、初めから、じゃぁ1分だけねって言って外に出せば良いじゃない。一回言った事は、泣いたからって取り消すことが1番いけないの。じゃないと言ってダメなら泣けば良いってなるでしょ!そのうち、スーパーマーケットで、『あれ買えこれ買え』って言って大泣きしても知らないよ!そうしたら、貴方の言う『躾のなってない子供』に娘がなったのは貴方の責任だからね!」
と旦那に文句を…。
これ本当に1番やっちゃいけないパターン
応用行動分析(オペラント条件付)に当てはめると、
A (状況) = ベランダに出たいけど、ダメと言われた。
B (行動) = 大泣きした
C (結果) = ベランダに出してもらえた。(本人大満足)
大泣きするという行動が強化される絶好の最強パターン。
〜その後の対応〜
娘を部屋の中に抱き入れ、
私「(強めに)もうお外は出ないよ!(本人も外を指差し「Nein, nein...(ダメダメ)」と言っている)
(後は優しい諭すように) そうだね。もうお外はダメだね。Nein,Nein。外見てごらん。暗いよね。お外で遊んで良いのは、お外が明るい時ね。
Kinder(子供)は外が暗くなったら寝るのよ。さっちゃんはBaby?赤ちゃんかな?(娘、首を横に降る)
じゃぁein Kind?(首を縦に振る)。
Kinder müssen schlafen, wenn es draußen dunkel ist. 子供はお外が暗くなったら寝なきゃいけないのよ。さっちゃん、子供なら寝ないとダメでしょ? ベッドに行こうね。」
とベッドに移動。で、もう一度
「さっちゃんはBaby?赤ちゃんかな?(娘、首を横に降る) じゃぁein Kind?(首を縦に振る)。Kinder müssen schlafen, wenn es draußen dunkel ist. 子供はお外が暗くなったら寝なきゃいけないのよ。寝ようね。」と念を押しました。
その後、娘が私にテレビのリモコンを渡し、人指し指を立てて、「か〜い(1回)?」と聞いてきたので、
「Bernd das Brot(テレビ番組)観たいの?(娘うなづき、Jaと落ち着いて答える)」
※寝る前のルーティンの様にこのテレビ番組を観たがる事が多いです。(21時から朝6時まで1エピソード(5-15分)を繰り返します)。
「じゃぁ1回観たら、ちゃんと寝れるかな?終わったらテレビ消すからね。」と本人に確認してテレビをつけると、10分もしないうちに寝落ち…。はい。寝かしつけ終了。いつもより30分早く寝ました。
確かに、この私の対応を旦那に求めるのは難しいと思います。でも、最低限、「ダメだよ」と言ったことを覆すのだけはやめてほしい…。これが本当に躾の最大の壁になってる事を理解してほしい所です。
しかも、その後の対応を見ても、発語が遅れている娘ちゃんでも、本人はちゃんとに話せば理解できる(もう2歳ですから)わけですよ。
因みに、最近、他の子供や私の大きなお腹を見て指差しては「Baby」と言うようになってきたので、赤ちゃんvs子供の対比を使って話をしました。いい感じにうまくハマってくれました。
娘ちゃん、旦那に似てだいぶ、衝動的なところがあり、「ADHDなのでは?」と思ったりする事もしばしばあるので、なかなか一筋縄では行かないところがチャレンジではあります。
しかし、今後も旦那(小学生並みの精神年齢)と娘ちゃん(2歳)、両方の躾を頑張りたいと思います。
旦那は、いつ精神年齢を娘ちゃんにこされるかな?
イヤイヤ期の理解に…凄く良くまとまっていると思うので、紹介させてもらいたいと思います