皆さんこんにちわ。日々、イヤイヤ期&親同様自我の強い娘の癇癪に悩むアラフォー主婦でございます。




でも書いたのですが、イヤイヤ期の娘に振り回されながら、藁にもすがる思いで引っ張り出してきた、大学時代と社会人時代に学んだ全て。


イヤイヤ期を抜ける一筋の光になるんでしょうか?



私は、アメリカの大学で心理学と社会学を学び、在学中、3年弱の間、心理学部の行動分析学科付属の行動療法のデイケアで働いていました。


社会人としても、4年間障害者施設で働いていました。


その際、私を助けてくれたのが、

行動分析学



行動分析学は、

A(原因) 右矢印 B(行動) 右矢印 C(結果)

の繰り返しによって、行動は保持されて行く。このABCの流れに手を加える事によって、将来的に行動の頻度や強度が増えるか減るか…


という事を、科学的に検証したり、実生活に応用したりする学問です。


良く利用される分野は、アニマル・トレーニングや、知的障害者支援に利用されます。しかし、健常者に対しても、鬱や強迫症、禁煙、依存症、恐怖症などの治療にも応用されています。


幼児…特にまだ小さい2〜3歳の幼児の躾や教育にもとても便利な学問です。


…という事を思い出しました滝汗



今日は、何故行動分析学がイヤイヤ期を乗り切るために有効なのか…という事について話したいと思います。




上差し我が子は健常者。でも行動分析学。


行動分析学は、発達障害や知的障害がある方たちのソーシャル・スキル・トレーニングや、普段の生活をスムーズにストレス・フリーに過ごす為に、とても力を発揮します。


幼児(2歳前後)というと、自我が芽生え、やりたい事と出来ることのバランスが取れず、言葉の理解は出来るが、論理的思考も限られており、自分の意思を通したい思いがある為、拘りも強くなります。

私が時間を共に過ごした、中重度知的障害を持った方にとても似ています。違いは、そこから発達出来る医学的能力とスピードの差でしょうか…?


良く、育児書やアドバイスの中に、イヤイヤ期の子供には『気持ちを受け止めてあげましょう』とあります。


とっても大事だと思います。これは、子供だけでなく、何かあった際の大人同士のコミュニケーションにとっても言えることだと思います。


ただ、『気持ちを受け止めたからと言って、癇癪は終わらない』んです。


by AllAbout.jp. 


実は、ルールに則った行動(ルール支配行動)を学ぶことは、大人が思っている以上に複雑なことなんです。


例えば、

(動機) A君が持っているオモチャで遊びたい

(行動) A君を突き飛ばしてオモチャを奪う

(結果) A君のオモチャで遊べて『楽しい』


ここに、「オモチャをとっていけないルール」の動機付けとして、「A君が悲しくなるよ」と話しても、2歳の子供にとっては難しい。「自分が取られたら悲しいよね?」。これも一定の発達段階に達するまで、理解が難しいです。ルールが欲求に勝つ為には、高い認知・共感能力が必要だから。


ここで「A君のオモチャで遊びたかったんだよね?」と気持ちを受け止めても、『A君を突き飛ばしてオモチャを奪う』行動はもちろん無くなりません。子供の引き出しに『オモチャを貸してとお願いする』『一緒に遊ぶ』という選択肢(別の行動を教える)をしまってあげる必要があります。

もしくは、『A君のオモチャを見なければ』又は『別の物で楽しい気持ちを満たしてあげれば』問題はないわけです。(動機を取り去る/満たしてあげる)



長くなりそうなので、次回は、我が家の癇癪玉の行動を例に見ていきたいと思います。