前回の続きにしては
色々あるので
8のシリーズ化も可能なほどの(爆笑)
経験がありますが

お付き合いくださると
とても嬉しいです。
長いですけど(微笑)

月に100以上のお産がありながら
助産師の常勤が3人で
日勤も夜勤も勤務できるその代わり
お手当ても良い所謂、常勤と言います。
そのうちの一人のわたし。

夜勤に助産師がいない日は
常勤の助産師がオンコールが原則。

なので、夜勤メンバーに
助産師がいない日は
オンコール体制でいました。

オンコールとは呼ばれたら
最速で勤務に当たれるよう
準備できている補足スタッフ
...だけど、助産師がいない勤務帯に
呼ばれて勤務するので補足では当然ない
わたしは車で5分もかからないところに
住んでいて、帰宅後シャワーを浴び
私服を着て寝ていました。
オンコールじゃない日は
ビールを楽しみました(笑)

月に24時間絶対に呼ばれない
勤務のない休日っていう日が1日しかなく
廃人のようだと自覚して辞職しましたが
何だかんだ3年弱
走り回って走り回って
走り回ってました〜(爆笑)

それはさておき
一日10人促進剤を使って
塩梅を見つつ
流産の方や中絶の方のケアとか
切迫早産防止のケアとか
予定の帝王切開とかの
分娩室の稼働と照らし合わせ

何時頃どなたが
どんなお産になるかを見極め

どこのベッドにいた誰が
どうだかを助産師チームで
和になって動くか
とか
今何さんが点滴量がこうでこうだ
とか
内診所見がこうだからこうじゃないか
とか

もうとにかく
ばたばた
バタバタ
ばたばた
バタバタ
くらいの慌ただしさの中で
いっぱいいっぱいの中で、
最大限の心配りをしつつ
小声でプライバシーは確保して...
助産師チーム日勤3人がふつうで
常勤2人いたらまぐれ、
パートさん(パートさんは時間で帰りまーす)
とで3人が一丸となってたなぁ

そんな年月が過ぎて
今思えば
あの究極な年月は
わたしの感覚がものすごく
研ぎ澄まされ、鍛えられ、
目配り気配り心配りの
最大限究極のところを
発揮できてたのかもなとも思える。

人間の脳ってやっぱすごい
能力が効率よく上がってく実感あったなぁ


でも、全力以上200%以上で
勤務してたので
壊れかけ...(涙)


ただ、促進剤の塩梅は大得意になったりや、
バルーンが抜けたことがNST上で即断できたり
お母さんの背中をさする手でわかったり、
陣痛とお母さんの表情や全身からの訴えから
今どのくらいでどうかがわかったり、
内診所見からの見極めや、
お母さんに嫌な感触を与えないで済む
内診の技術や、
指1本でわかるようになった内診技術や、
その内診で
骨盤がどんなで赤ちゃんがどんなかや、
お尻の圧でお産がどうかや、

しまいには
内診なくても今どれくらいかや、
声と陣痛で今どのくらいか

などなどが
感覚で、文字にできない
流行りのエビデンスにならない
その解明できない曖昧な
でも確実なお産の醍醐味

みたいなとこが
ものすごく培われた
養われ、鍛えられた

と本当に感謝しています。

そしてね
この月に100件ある病院でも
お産を呼ぶと
忙しいと、嫌われてました(爆笑)

だってーわたしがオンコールとか
夜勤とかの翌日の日勤
平和なんです(怒、...笑)



促進剤1日目でお産にはならなかったら
日勤帯では原則促進をやめ
夜は点滴を抜きます。

ですが
じんわりと陣痛が再燃したり
そのまま陣痛が強くなったり
個人差があって

そのままおさまって
翌日また促進剤を使って
お産にする場合や
逆にそのまま陣痛が乗ってきて
促進剤なしでお産になる場合
などなど
あります。

促進剤を一旦やめるのは日勤帯でやめます。
夜は医療者も休みたいから。

ですが、何度も言いますけど
わたしが夜勤やオンコールの日は
忙しいんです、もう、ごめんね、の域(苦笑)

そして最悪のトータル36時間勤務
の経験をしました。
日勤でその日4人無事に産まれました。
わたしは日勤でした。
そしてそのままオンコール。

点滴をやめた6人のうち
3人がじわじわと進んでいたので
帰れません。
赤ちゃんも点滴がなくなって
ウキウキしちゃってる感じだし
産まれたいんだなーって
こっちも嬉しくなって。

でーーーーもっすよ。
この嬉しかった時間が
ベビーラッシュの始まりだったなーんて
日勤終了時には思いもよらなかった...


...続く

久しぶりの更新です。

今日も寄っていただき
ありがとうございます。

あるクリニックでの出来事

そこは予定分娩メインで
この日に産みたい
という希望に沿うように

誘発分娩をしていました。


1日に平均4人は生まれます。
土日は基本的に誘発はしませんし
帝王切開にならないように
ドクターの采配でプランです。

ですがまぁ月に100件のお産が
あったわけです。
薬漬けですが
それを望むお母さん達が
絶えないことに、衝撃。

早朝から
誘発剤を飲み
日勤帯で診察をし
子宮の入り口(子宮口)を
海藻の棒でじわりじわり
(案外ジワリではなかったはず)
拡げて、1日待ちます。

翌日
それをとって
次はバルーンといって
小さい水風船を膨らませて
子宮口を刺激し続けて
お産を進めます。
もちろん点滴で
陣痛促進剤を使います。

無理矢理陣痛にするので
じんわりピークを迎えて
じんわり余韻を残す本来の陣痛ではなく
いきなり痛みマックスの陣痛が

ガッッッッツーーーン
と来るので、

疲弊します。
叫ぶ人も多かった。
そのために和痛といって
筋肉注射をして
おぼろげな状態にし
力みを取りお産を進めるお助けの
お薬再投入...

促進剤は点滴の量を上げつつ
過度な陣痛になると
とても危険なので頃合いを
見計らいながら
無事にお産になる様に
使っていきます。

毎日大体10人
促進してました。

走り回っていました。
本当に走ってました。
ランチも10分取れたら良い。
おにぎりほうばって
なんならもぐもぐしながら
動く、とりあえず動く

そんな毎日でした。

自然な分娩進行ではないので
赤ちゃんも苦しい。
お母さんもめちゃくちゃしんどい。

なのでしょっちゅう
アラームが鳴ります。

でも、わたし
何故だかわかんないけど
アラームなる前に
察知しちゃうから
その赤ちゃんとこに向かって走って
アラーム鳴らさないよう
動いちゃってるんだけど

酸素吸入は必要だと
酸素ボンベを持ってついてきてもらえる
スタッフが必要なクリニックだった
ので、アラーム鳴ってないのに
◯◯さーん(助手さん)
●●さんのとこに酸素持ってついてきて〜!

な、そんな毎日

酸素が必要かどうかも
なんでだろう
まだ何故かわかんないけど
わかって
持ってついてきて〜というか
要らないけど
車椅子が必要なら車椅子
みたいな(苦笑)

緊急帝王切開になりそうなら
「先生よんで!」
「カイザーかも!」
と先に叫んでアラームがなる直前の
お母さんのところへ行きーの
結果そうなる、みたいな


そんな日々を過ごしました〜

そのドラマもまだまだ
出し切りまーす(笑)

続く
続きです。

今日も寄って下さってありがとう。


他の日勤勤務の先輩方も彼女から
わたしを離そうと色々声かけしますが
その度に分身が出てきて
暴言を吐くんです、
みんなたじろぐ。
わたしをここから離すなら
俺(Fさんの分身)を殺せとか言う(冷汗)。
男性の力なので、そりゃ強い...

わたしは下っ端なので
その日のリーダーが決めたように
動くしかないんですが
リーダーももうお手上げ

わたしが離れようもんなら
ドクターも怒るみたいな構図(苦笑)

で、お産のサポート
(わたしの顔が見えてないと
また分身が浮かび上がるのでサポート側)
に付きFさんに声かけし続けます。

で、いきみを逃すなんて技
もちろん無理だし
陣痛を陣痛と自覚できない男性が
出てきちゃう、そんな感じだから

Fさんが出てきてくれないので
話も聞いてくれない。
だけど、抑え付けられてるFさん
陣痛の度に
「ごめんねー
ごめんねー
ごめんねー」って
謝ってる。

悔いがあるのか
懺悔しているのか
ちゃんと産めなかったと思っておられるだろう
本人の心残りがあるだろう時
謝りながらお産するのを
何度聴いたことか...
その度に胸が押しつぶされそうになったなぁ...

わたしの中では何かの扉開いた瞬間でした。


Fさん抑制帯されて分娩室来た。
ドクターが外すなと怒鳴る中
彼女はそこらじゅう
蹴飛ばしてしまう勢いだった。
なんならベッド抱えて走り出しそうな勢い。

それでもいきみ感が出始めて来たのを
助産師チームは見逃さない。

もう生まれる間近だと思ったから
わたしは腕の
抑制帯を外してあげたいと
わたしが身体張るからと
ドクターに言って外しました。

そしたらね
ぱぱぱぱっとね
ちゃんとね座位になって
つるんと赤ちゃん産んだの。
そしてちゃんと自分で受け止めて
胸に抱いたの。
裂傷ゼロ。

で、わたしの目を見て
「ありがとう」と言った。
とても優しい眼差しのFさんだった。

この時

...女性の身体で
    陣痛という生理現象が起こる時
    出産という神聖な営みがただ在る時
    あるがままの身体の反応しかできない
    って言う素晴らしさ

    この状況に周りが邪魔さえしなければ
    ちゃんと赤ちゃんはお母さんの
    身体を守りながら
    上手に出てくる

    助産師も産科医も
    黒子でしかない
    黒子になる意味

    この全てがドカンとわかった...

伝わるかな

お母さんの身体をちゃんとわかって
赤ちゃんは生まれてくるのに
助産師が
産科医が
「要らん医療」を
持ち込む事の大それた我欲

それによって
女性の身体も心も
傷つけられている。

医療と言う名のもと
医療ではないことが
大きなお世話としてまかり通っている。

この普通におかしいって思う
アンテナ

わたしは助産師として
この事を忘れてはいけない
とFさんに誓いました。

生まれた赤ちゃんは
33週にしては大きくて
発達も良かったので
35週は過ぎてそうという事になり
順調に育ち、退院しました。

そして何故だかこの記事
書き終えてから
やたらお産の
介助している夢ばかり見る不思議...(笑)