真夏のダブルヘッダー 2回戦 勝山港 萬栄丸の夜ムツ | 湘南まっどの釣り紀行

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釣りと料理とモカと自転車の記録です。

【釣行日】 2020年8月29日(土)

【船宿】   勝山港 萬栄丸

【料金】   13,500円(氷、付餌付き)

【出船】   出船17:00、納竿22:45

【釣り物】黒ムツ

【天候】   晴れ

【釣座】 右舷ミヨシ2番

【道具】 Misaki Glastick TypeII, 電動丸ヤリイカスペシャル

【仕掛】 ハリス6号70cm、幹糸8号、2本鉤、錘150号

 

さて、2回戦、16時前に港に着くと萬栄丸からはマグロ・カツオ船の乗客が下りてくるところで、入れ替わりで夜ムツハンターが受付開始。 座席は桟橋においてある座席キャップを早いもの順で取るスタイルで、片舷7名、総勢14名と人数限定されているので予約は早めがお勧めです。

夜ムツ船を出している船宿は、静岡県網代港のつちそう丸、田子の浦港のつり正丸、千葉県勝山港の萬栄丸など限られているけど、今回は会社の釣り部の夏の行事で毎年訪れている勝山港の萬栄丸。萬栄丸の夜ムツは大島近くの職業船が釣っているポイントで狙うもので型物も狙えます。

 

今回は有志8名、新入社員で船釣り初めてのH君も参加します。

「なんとか1匹釣りたいです!」とH君、小生がサポート役に回るので釣らせてあげましょう!

 

盛り上がる叔父さん二人(笑)

 

17時に14名を乗せて出船、夕暮れの海を船は南下していく。涼しくなり始めた海風が心地よく、遠くの富士山のシルエットも眺めることができて最高の気分。ノンアルコールビールを飲みながら走ること45分、ポイントに到着。

 

■クロムツはデットスローがお好き!?

萬栄丸が狙う場所は、大型が狙えるポイントと、型は見込めないが数が狙えるポイントがあって、最初は大型ポイントから開始。大島が大きく見えて周りには職業船も来ている。

 

船宿の仕掛けは3本鉤だけど、自分は自家製の2本鉤仕掛けで挑戦。船宿仕掛けを2本鉤にカットしたようなもので、仕掛けの扱いが楽だし、これまでの釣行でも2本鉤で殆ど釣果に差がなかったので、初心者の方も2本鉤がお勧め。

 

さて、いよいよ釣り開始。

 

「潮が早いよ。投入の合図で遅れた人は入れないでよ!」と船頭がアナウンス。

 

仕掛けを入れると220m近くラインが出ていく。相当深い! 着底を気付かないとドンドンラインが出されていくので注意が必要。

 

錘をまずは底まで落とす。と着底と同時にガタガタガタっとアタリ! 来た来た来た! クロムツのアタリは竿先がガタガタっとゆれる激しいもの。そのまま竿を立てて追い食いは狙わずに電動巻き上げ開始。

 

クロムツポイントには美味いムツを横取りしようとサメがいることが多く、また、ゆっくりと巻き上げていると潮で流されてお祭りすることから船頭・中乗りからはマックススピード、ドラッグもガシガシに締めて巻き上げろ、と口酸っぱく言われる。

 

クロムツは結構引くので、超高速で巻き上げ大丈夫か?と心配になるが、ガンガン巻き上げてもバレルことは殆どない。

 

まずはセンチョーさんの魚が上がる。 おおお、明るいうちに釣れたぞ!

 

そして小生。かなり小型。このサイズはここでは珍しい位小さい。

 

よし食いは悪くなさそうだ、と思っていたら次が続かない。船頭も潮回りをしてポイントを入れ替えるが、全く何も当たらない。外道のサバがたまに食ってくる程度。20時頃まで大型ムツポイントで狙うも活性が低い。H君はまだゼロで、自分も今日は1匹で終了かな、と半ばあきらめ気味。

 

暫くすると船頭も大型ポイントをあきらめて小移動。結果的にこの移動が良かったみたい。

 

◾️ムツはデッドスローがお好き?

「相当高い位置に反応があるよぉ。昨日も底から10mで食ったよぉ。底ばっかり狙わないでよぉ」と船頭がアナウンス。

 

そうか。広い棚を探るようにデッドスローでゆっくりと竿を立てて誘い、10mまで仕掛けを上げたところでガタガタっとアタリ!

 

「乗ったよぉ」グッドサイズをゲット!

 

よし、この誘いが効くのかもしれない。同じやり方で再度デッドスローでの誘いをいれてみるとまたアタリ。うっひょーこりゃ最高。

 

一方のH君はまだクロムツのアタリがこず悶々としている。誘い方を教えてあげて暫くすると

 

「まっどさん、来ました!」

「おおお、遂に来たね!」

 

中々のサイズのクロムツをゲット!

 

やったぁ、これで自分も肩の荷が下りた。道具の扱いも慣れてきているようなので、あとは自由にやってもらおう。

 

今日のクロムツにはデッドスローの誘いは有効なようでアタリが出る。毎年夜ムツには来ているが、いつもはもっと簡単に食ってくるので、こんなテクニカルなクロムツ釣りは初めてだ。でも誘いに反応してアタッてくれるので釣りとしてはこの方が楽しいかな。

 

活性も上がり始めて船中ヒットが出始めた。自分も一荷で来たり、40㎝1キロ弱の大型が来たりと沖上がりまでに8匹をゲット。H君も3本上げることができた。

 

このサイズがダブル。結構引きます。

40cm、1キロ弱もゲット。当日の最大サイズだった。

「まっどさん、3本釣れて最高です。」と超嬉しそう。船釣り師の誕生ですな。

 

23時を回ったところで終了の合図。竿など片づけていると中乗りさんから「そんなの港でやればいいから早くキャビンに入れ!」と雷が落ちる。この中乗りさん口は悪いけど、面倒見の良い人なので、怖がらなくても大丈夫ですよ(笑)

 

今日の竿頭は12匹を釣ったトカラさんでした。数はちょっとイマイチだったけど、このサイズだったら食べるのには十分、満足いく結果でした。それと外道で釣れるゴマサバもこの時期脂が乗っていて美味しい。出来るだけ太ったものを持ち帰り、しめ鯖にしてみたらクロムツも顔負けです。

 

夜ムツは、仕掛けを切っていくスミヤキがいたり(今回も2回高切れ)、お祭り地獄になるサバがいたり(今回も10匹以上は釣った)、ムツを横取りするサメがいたり(今回、幸いサメは居らず)、中乗りさんに怒られたり(笑)と、リスクもそれなりにあるけど、釣って食べて美味しいクロムツを一度味わうと病みつきになりね。

 

24時に港を出発、藤沢の自宅には1時半に到着。朝の1時半に出発してちょうど24時間、長くて疲れたけど、充実した1日でした。お休みなさい。

 

おしまい

 

今日の釣果(クロムツ8匹)

 

<備考>

・スミヤキによる高切れあるので、錘、仕掛けは最低でも5組、できれば10組ある方が良い。

・潮がぶっ飛んでいると投入が遅いと1回お休みになるので、仕掛けは2本鉤で取り回しの良い方がいい。枝間が長いので、3本鉤になると途端に扱いづらくなる。2本鉤でも釣果には変わりはない。

・光り物、よれ取りリングは不要。