永遠なれ、星の王子への愛 | 思い草へ              

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今日6月29日はアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの誕生日でした。
サンテグジュペリと云えば【Le Petit Prince 】星の王子様の著者として人類の歴史に名を刻まれた人物ですが、実は…私スノウの星の王子様愛も、極々一部の方々の知るところです(笑)

 

聖書に次いで多くの言語に翻訳され、世界中の人々に母語で読まれているこの名作。ちょうど一年前にパリの装飾美術館で開催された【小さな王子との出逢い展】の解説によりますと、初版の1943年以来、翻訳は500言語に及び、売上部数はおよそ2億部、近年では毎年約500万部が世界で売れ続けているとのことです。
(星の王子様フリークの私と致しましては、コロナ禍がなければ愛する夫を質に入れてもパリに馳せ参じたかった…😢 質屋さんが夫を担保に融資するとは思えませんがw)

 

ご存じのように、この名作を読み解く上で第二次世界大戦は鍵です。

亡命したサン=テグジュペリは作品冒頭でパリに残った親友レオン・ウェルトにこの作を捧げています。レオン・ウェルトは第二次世界大戦下で迫害の対象だったユダヤ人文筆家で反軍国主義、反植民地主義者でした。

紛争の根とも云える人間の愚かさや弱さについては、命令しかしない王様、貪欲なビジネスマン、机を離れたことのない地理学者など作中で星の王子様が遭遇する「奇妙な大人たち」として告発されていると私は読みます。そして、我儘な薔薇との関係を断絶してしまった王子自身の在り方への悔いとしても。

《第三次世界大戦》、そんな危険ワードが日常的に語られる現在をサンテグジュペリならばどう思うのか。いいえ、きっと私が最も知りたいのは、あの小さな金色の髪をした哀しそうな王子様がどう感じているのか…。そんな思いをめぐらす2023年6月29日のスノウにございました。

 

 

 

PHOTO Snow

(今は無き 星の王子様ミュージアムにて)

 

 

17歳で出逢ってからずっと

人生を伴走してくれたリトルプリンス

何歳になっても どんな時も

彼の語りかけが聴こえる耳を持っていたい

それが私の願いです

 

 

2023年6月29日 スノウ

 

 

 

毎年年末年始恒例の記事がございましたw

ここからお読みいただけますので

よろしければ どうぞ💙

 

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追記
たくさんのアクセスをありがとうございます☆
星の王子様を愛する多くの方々の存在を感じました。

感謝です♡

 

さて。

今年3月、惜しまれつつ閉館した星の王子様ミュージアムは

箱根の仙石原にございました。
ミュージアムと云うよりも

小さなテーマパークと呼ぶべき内容ではありましたが
世界中から集めた翻訳本や原画の数々は

ファンなら喉から手が出る類の品々でしたし、
作品が生まれた時代背景を知るための資料は

そこそこの数が展示されておりました。

でも、閉館するにあたって私が一番哀しかったのは
上に写真を貼った王子様の像との別れでした(笑)

まさに偶像愛ですっwww

この像は王子様の足元に金色の蛇がいる場面を造形したものです。
なので王子様は厳しい顔をしておりました。
で、私は幾度もこの像を見上げて心の内で語りかけたりしたものですw

「やっ逢えたね…」との想いがこみあげてしまい
いい歳をして泣いてしまったりも(笑)

来週、ミュージアムが閉館してから初めて仙石原に旅する予定です。
実は複雑な心境であったりもいたします。