生まれた日に | 思い草へ              

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愛した記憶の混濁を払い 

愛が生んだ哀しみの反芻を絶つ 

いつしか 愛された記憶が 

愛されなかった記憶を凌駕して 

目前に広がる 

 

そして 眩むような光粒の群生 

蜜色に熟した地平で  
回復した翼が背で疼く 

いつか ここから 

満ち足りて飛びたつための 

 

 

PHOTO HIDE
(スノウ近影  仙石原ススキ草原にて )

 

 

 生まれた日に

 毎年12月28日を迎えるための儀式…

私は誕生日を前にキーボードを打ちはじめました。

 

今年は母の家で時を待ちつつ、

《生んでくれてありがとう》を胸いっぱいに書いております。

ここまでの来し方を想えば、桎梏でもあった若き日の母娘関係。

いつしか88歳になった母と63歳最後の日に交わすのは互いの人生への労いです。

老いることもまた素晴らしいと知ります。


毎年この時期は自分の過去記事を読み返します。

ここ2年連続で「喪失の年」と書かれておりました。
辛い別れが幾つも重なり、書く気力を失う日々もあり…。
それでも あなたの眼差し降るここに私は帰って来ました。
何を失っても、私には帰る場所が在りました。

それを知った経験が私を変えたと振り返ります。

 

今年の自分を思うと《回復》という文字が浮かびます。
今日の詩のように…昔々に「翼の折れたエンジェル」の
折れた根元から翼が再生したような(笑)
しかも、相当遠くまで飛べそうな気さえいたします。

つまり…実のところ

ここ40年近く私の底に沈殿していた絶望感が

すっかり癒されたのかもしれません。
驚きです。

 

さあ、12月28日が来ます。

投稿の時間☆
ブログを通して、今年も一年ご一緒に旅してきた私たち。

私の日々をここで見つめてくださったあなたに心からの感謝を捧げます。

アクセス記事の中にあなたの存在を想うとき、
遠く離れていても、逢えなくても、

見守られていると信じることができました。

今年も私の誕生日の願いは同じです。

またこれからの一年をご一緒に生きてゆきましょう!
それぞれの「それからの物語」を見つめ合い、祝福し合って。


2022.12.28 スノウより 愛を込めて

 

★追記

渋滞を経て東京に戻り、部屋でPCにむかっています。
いただいた祝福のコメントに頷きつつ 
しみじみと感謝を味わう時間は最高の贈り物です。
ありがとうございました☆

いよいよ今年も残すところ2日ですね。
帰省する家族を迎える準備に追われている方
おせち作りや大掃除に大わらわの方
渋滞の高速や満員新幹線、空港カウンター長蛇の列に並んで
故郷へと向かっている方々
病院での年越しを余儀なくされた方々
また休暇なく看護・介護の貴い働きに従事されている方々
…すべての方々に守りと祝福がありますように。