雪催い
舞う海鳥の呼ぶは誰そ
微かに潮匂う 埋立地の都
嘗ての海は 失われても
海鳥たちは 戻ってくる
悲しきかな 忘らること
哀しきかな 忘るること
愛しきかな 忘れえぬこと
PHOTO HIDE
哀しい・悲しい・愛しい
この三語は、すべて 「かなしい」と読みます*
悲には「非」が含まれ、2つの物が背中合わせで離れていく様子を示します。
ここから、心が2つに引き裂かれてしまうといった意味を持つとのこと。
哀は 衣で口を隠してむせぶ様子を示します。
ここから、「哀しい」は感情を言葉にせずに胸の中に閉じ込めている意味を持つとのこと。
愛は 切ないほどのいとしさを意味しますね。
この三文字は 深い場所で繋がっているように感じます。
海猫たちの鳴く声から仄見える先、
この三つが昇華された先にある景色が見たいと思えてきました。
あなたは、この三文字に何を想われるでしょうか。
★追記
暖かな一日…小春日和とは、まさにこんな日。
熊本から梅花開花の便りが届き…
野鳥LOVERの私といたしましては、メジロくんの童顔を想い癒されました。
あなたはいかがお過ごしでしょうか。
「かなしい」の三文字を切り口として
内に在る想いを探ることをテーマとした記事を書いた今日、
私の元に愛しい方の訃報が届きました。
1月5日に99歳のお誕生日を迎えた彼女とは30年来のお付き合いでした。
女として、人間として、キリスト教徒として、多くを教えてくださった大切なひと。
彼女が12日に残してくださった言葉が今、私を救っています。
「もし私がひとりで死んでいても、孤独に死んだとは決して思わないで。
どんな風に死んだとしても、私はイエス様の腕に抱かれて満ち足りて死んでゆくのですから」
このイメージを残して逝った彼女の優しさを思います。
またひとり、忘れえぬひとを得た2020年1月24日です。
2020.1.24 スノウ