一、鴛鴦襖恋睦(おしのふすまこいのむつごと)
河津と股野が相撲の起源や技に託して恋争いを踊る「相撲」と、引き裂かれた鴛鴦の夫婦の狂おしい情念を見せる「鴛鴦」の上下巻で構成されます。鴛鴦の精が本性を現すぶっかえりなどの華やかな演出も盛り込まれた、幻想的で古風な趣あふれる舞踊
イヤホンガイド解説より
青木房枝 2014年1月
安永四年(1777年)に江戸の中村座の顔見世狂言で上演された富本(清元の母体)の浄るりで、「四十八手恋の所訳」という題で「すもう」と「おしどり」と二場に分かれた大曲です。大正時代を境に殆どみられなくなった曲を昭和二十九年に六世中村歌右衛門が自主公演(莟会)で、すもうの場を長唄、おしどりの場を常磐津に作曲し直して復活上演致しました。
内容はすもうの起源とすもうの四十八手の技をさまざまな恋になぞらえた趣向で、「おしどりは雄が死ぬと雌は雄をしたって狂い死にする」という言い伝えをしんにして、それを曽我兄弟の物語にからませた物語です。人間の姿になったおしどり夫婦の愛の姿と鳥の狂いが幻想的で古風な味わいのする作品です。大変珍しい舞踊劇。
2009年歌舞伎座さよなら公演 五月大歌舞伎で
平成の三之助(海老蔵、菊之助、松緑)も演じてます
四世市川左團次一年祭追善狂言
二、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)
二世左團次が復活した「毛抜」。男女蔵さんが弾正を男寅くんが鏡の前で二世左團次型を継承。男女蔵さんの弾正初演は2004年1月浅草公会堂。男寅は鏡の前は今回で四度目。2014年5月歌舞伎座が初めてで、左團次から雀右衛門に習うよう言われたそう。2018年11月南座での四世左團次最後の弾正でも勤めた。
「外で一緒に食事をした記憶はなく、家族に対しては不器用だったと思いますが、まわりの方が「欣也兄さんにお世話になったから」と教えてくださり、優しく声をかけてくださいます。祖父の優しさが巡り巡って私に返って来ている気がします」ほうおうより
2003年5月歌舞伎座團菊祭「幡随長兵衛」の長兵衛倅長松と「髪結新三」の紙屋丁稚長松で七代目市川男寅を名乗り初舞台。(幡随院長兵衛は十二代目團十郎、新三は、尾上菊五郎、十二代目團十郎、左團次、男女蔵) 於・九代目市川團十郎・五代目尾上菊五郎歿後百年團菊祭五月大歌舞伎、四代目河原崎権十郎・六代目片岡市蔵・六代目市川男女蔵襲名披露、四代目河原崎権十郎・六代目片岡市蔵・六代目市川男女蔵襲名披露口上、男女蔵長男七代目市川男寅初舞台
ご恩に感謝されて、團十郎さんが後見を勤めます。
さて、気になる二世左團次型
市川猿三郎さんが詳しく解説してくださってました。
三.極付幡随長兵衛
幡随長兵衛みて興奮して夢中で書いてました😅
①から⑥まであります😅😂🤣
当月の配役、みてください!
すごいですよ、豪華豪華。
團十郎・幡随院長兵衛
菊之助・水野十郎座衛門
児太郎・長兵衛女房
歌昇・極楽十三、右近・雷重五郎、廣松・神田弥吉、男寅・小仏小平、鷹之資・閻魔大助、莟玉・笠森団六、
梅花・下女およし
玉太郎・加茂次郎吉綱
歌女之丞・御台柏の前
九團次・坂田金座衛門
吉弥・伊予守頼義
市蔵・坂田公平
家橘・渡辺綱九郎
男女蔵・出尻清兵衛
右團次・唐犬権兵衛
錦之介・近藤登之助
團十郎の極付幡随長兵衛、
自分のブログ読んでまた舞台思い出し感動してしまいました。明日は号泣だなぁ。