今日3回目の抗がん剤治療FOLFOXを始めました。
医者の面談の際、義理の姉が調べてきたBeljanskiという方の薬(免疫療法?)について先生に聞くと、とりあえず知らないらしいのと、肝臓機能がまだ回復しないうちはやめといた方が良い、との事でした。
きっとこういう質問多いんだろうな、肝臓機能回復迄って、確か以前も義理姉の知ってるサプリメントについて質問した時も同じこと言ってました。
医者的にはそうなるだろうな、と私は納得してます。
医学的根拠がなければ。
Institut Curie用の書類も速攻で用意してくれました。
夫の検査時代(膵臓癌と確定する前)からの薬が多数あっているのかいらないのか、ハタマタ何の薬なのか解らないものがとても多かったのでリストつくって質問しました。
これで断捨離します!
さて、夕方家に夫を帰し、義理母に預けてたMを引き取って寝室に行くと何か臭う。
夫は私の表情を察してか
「ほんのちょっとタバコ吸った。」と。
私は最初「良くないよ、あんまり言わないようにするけど…」と言ってMに離乳食をあげ始めましたが、どうもタバコの臭いが鼻から離れず、
私は怒る事にしました。
だって抗がん剤治療の初日ですよ!
あれだけ「抗がん剤治療が出来なかったらどうしよう」って本人も心配してたのに!
「やっぱり言う!タバコは良くない!他にも癌が発生したらどうするの!
せっかく抗がん剤治療してるのに、治そうとしてるのになんで癌のリスク高める事とするの?私、あなたの為なら何でもするって思ってるけどそんなことされたら悲しい。
解ってる、辛いの解ってるけど、癌が悪化したりしてもっと辛くなったらどうすんの!」
のような事を怒鳴りました。フランス語です、たぶん言えたはず、、、夫は日本ゴは当然ながら英語も解らないのです。
夫「解ってる、でも辛いんだ、すごいストレスだし心身ともに辛いんだ。
ほんの少しは大丈夫だから。
もう色々言うの止めてくれ、もうやめるからやめてくれ。
僕だってMが大きくなった姿見たい、これからも一緒に生きていきたい。」
と泣いてました。
泣かない夫、いつもは逆切れと逆上してシャットアウトする夫にいつもは負けるのに
今日はぶつかり合いを多少してから崩れました。
私もこんなに怒って自分の思いを言い切るの初めてです。
喧嘩で太刀打ちする為のフランス語と激情が足りなかったのです。
Mが離乳食の途中でほったらかしにされて泣き始めたので連れてきて、
「解ってる、一緒にMが大きくなっていくの見るから、Mと私と一緒に生きていくんだから。」と慰めてひと段落。
もう夜でしたが寝室の窓を開けて、外に向かってタオルで空気をバタつかせてタバコ臭を出そうとしました。
夫「吸う時は言うから。」
止めないんかい!!!
でも取敢えず今日は終了。精神的にダメージを与え過ぎるのが怖くて。
凄い難しい。
私は元々タバコ嫌いで、当然夫には治ってほしいからやめてほしい。
一方、ストレス解消に時々は目をつぶらなきゃいけないのかな、と今まで強く言いませんでした。
でも今日は抗がん剤の初日、今も抗がん剤の点滴中!
このタイミングで吸うか?
2週間クールの終盤くらいならまだしも、初日に吸ってるくらいだと全然減らす気もやめる気も見えません。
治って欲しい、良くなってほしい、1日でも体調がいい日が出来るようにしたい。
そう日々夫の為になる事を全力でして、いつもバカみたいに色々調べて。
でもタバコ一つで健康の害があると同時に私の心の努力は台無しです。
夫のストレスを考えてみる。
大好きなワイン。体が資本の誇りであり生きがいの仕事。自由と自然。恒例のイベント、祭り、誕生日、友達との集まりやお客さんとの談笑。自立、自分の裁量での生活。アペリティフ、前菜、メインディッシュ、デザート。穏やかな睡眠。
彼の人生を作り上げてきた大半を占めるもの、それが今難しい。
加えて痛みや疲れや不快や不自由。
解ってる、辛いのは。
だからってやっぱり良いとは思えないしこれは止めるべきだと思う。
後になって、止めなかったら後悔すると思う。
戦う相手として癌はとても手強い。
それよりも禁煙の方がまだ克服の可能性、ある、かなぁ。
ん、これも私が言うんではなくて先生からちゃんと聞いたりした方がいいのかしら。
なんか方法はないかなぁ。
明日まず病院の先生に聞いてみます。
フランス流禁煙ナンタラがあるかもしれない。
でも、今日は真剣にぶつかって良かったです。
そう思える。