黄疸の施術の後、夫は体調が悪く寝たきりでした。
全身麻酔をするくらいのものだからきっと疲れているのだろう...
そう思ってましたが、夫は気持ち悪さが強く、全身の痛みと便秘でつらそうでした。
施術から3日後、私はビザ更新の面談の予約RDVのために県庁のある大きい街に行きました。
また、応援に来てくれていた母と妹も帰国便のためにパリで前泊へいく為に一緒でした。
通常なら前泊でなくても朝出れば間に合うのですが、今フランスはストライキで電車の本数が少ないのと何があるかわからないのでこういう手段にしました。
また、夫はいつも朝体調が悪いので早朝の出発でバタバタするのは良くないのでは、と配慮してくれたのです。
※ちなみに配偶者ビザの更新なので夫の同行が必要とされてたのです。
事前に義理の姉と一緒に県庁に出向いて「夫の同行が病気で難しいのでどうしたらよいか?」と尋ねたところ、その時対応した女性は「別に大丈夫、医者の一筆あればいいんじゃない?」
との事だったので、主治医に一筆してもらってました。
でも、今日の担当者曰はく、「今日でなくてもいいけど、ビザ更新の際には必ず同席したうえでここでサインしてもらう必要がある。」というのです。私「夫は膵臓癌で抗がん剤治療を始めているから動けないし、人が多い場所は彼にとって危険なんです。」と話しました。
前回義理の姉妹は「病気」とだけ言ったので、きっと夫は日にちをずらして来ればいい、と思われたのでしょう。
今回の担当者は膵臓癌&抗がん剤治療と聞いて「上司に相談して電話する。」と理解を示してくれました。どうなる事やら。
さて、私たちがバスで1時間半かけて大きい街へ出た後、夫は緊急外来へ行きました。
昼に夫の携帯に電話したところ、義理の母が出てわかりました。
私の不在中に夫の面倒をお願いしていました。
近くに住んではいますが24時間一緒にいるわけではない義理の母には夫の疲労し、辛そうな姿はショックだったことでしょう。
夫も一言だけ話せましたが、状態は良くないようでした。
母と妹と別れて私と娘は夜に最寄りの駅に戻り義理の両親宅へ行きましたが、夫はまだ病院。
夜9時になって義理の母が病院に電話したところ、
看護婦「スキャンをしたところ腫瘍が大きくなっているようです。まだ朝まで検査結果がでないので、今は痛みをどうにかすることに専念します。」
義理の母は泣き、私に「もう腫瘍が大きくて、疲れ切ってるし抗がん剤治療もできないから手遅れなのよ!」と、説明し同様の内容を家族のメンバーに電話で同様に伝達してました。
私は電話(スピーカー)のやりとりをビデオで撮り、英語ができる友人に送って説明してもらいました。義理の母は看護婦の話と自分の見解を混ぜる可能性が(このように)あるので、ビデオ撮っててよかったと思いました。
こういう時のフランス語は解らないだけでなく、聞き取りすら難しいので辛いです。
私と娘はこの200m離れた両親の家で泊まる事にしました。
精神的に良いのと、義理の母が翌朝いつ病院に電話してもそばに居れるように。
義理の母はまっすぐな人で基本的に好きなのですが、感情的すぎるところがあるのでやはり先述のように事実確認をフランス語が解らないなりに(からこそ?)する必要があると思ってます。
腫瘍が大きくなってる…
その情報だけでも、やはりショックでした。