緊急入院...② | 夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

フランスで出会い、嫁ぎ、娘が生まれて7か月、夫が膵臓癌になり、2020年4月に旅立ちました。闘病の記録として始めましたが、その後の日々の生活や想いも綴っていこうと思います。

義理の両親宅でもやもやした気持ちで朝を迎えました。

 

義理の母が朝の9時ころに病院に電話し、病院の方と短く会話して電話を切り、

 

「痛みが治まったみたい。あなた、病院へ行く?M(娘)は預かって面倒見ておくから。」と。

 

昨日の夜は「もうG(夫)は手遅れなのよ、もう助からないのよ!」と大騒ぎだったのに、とてもあっさり。この辺のテンションはフランス的なのか、義理の母個人のものなのか、まだついていけてません(笑)。

 

私は娘を義理母に預けて夫のいる近くの総合病院(1回目の抗がん剤治療をしたところ)の緊急外来へ。

「腫瘍が大きくなってる」、不安しかありません。

 

今までは、病院へ行ったら案外ケロッとしてましたが、今回はどうみてもグッタリしてました。

夫「来てくれてありがとう。」

点滴につながれた優しい夫は、いつもどうりの言葉を発してくれましたが、弱弱しい。

 

夫「シャワー浴びたいってお願いしてるんだけど、まだなんだ。」

 

シャワー、浴びる前に立てないんじゃないか、と思うほど生気がありません。

きっと鎮痛の薬で朦朧としてるのでしょう。

 

慌ただしそうな緊急外来でしたが、看護婦にシャワーの件とお医者さんに来てもらうように頼みました。

 

緊急外来の若い女性のお医者さんが来て、英語はできないなりに私にわかるように話してくれました。

 

>感染があるので抗生物質を点滴する。

>肝臓に空気が発生していて痛みの主な原因と思われる。(細菌が空気を発生させてる?)

>スキャンで見ると癌は33㎜から35㎜に大きくなってるが、抗がん剤治療を始めたばかりの人には見られる傾向で、抗がん剤が効く場合はその後縮小する。これは大きな問題ではない。

>黄疸の為のステントはちゃんと機能していて肝臓の機能とビリルビン値は良好。

>このまま入院して抗生物質を10日ほどかけて感染を無くし、次回の抗がん剤治療に備える方向。

>次の月曜日(今日は火曜日、それまで入院)に癌専門の先生と2回目の抗がん剤治療について話し合う。

>次回の抗がん剤治療についてはここではわからないけど、FOLFOXの予定と思われる。

>明日(水曜日)、癌の病棟の先生が来て話し合う場を作る。

とのことで、正直なところ想像していたよりは良い話でした。

この若い女性のお医者さんは、夫が色々検査したり黄疸のステントの施術をした大きい街の総合病院にも色々問い合わせてくれたり、同じ病院内の癌の病棟にも掛け合ってくれたりと、「できる」方で感謝しました。

 

夫のこの疲労の状態で次の抗がん剤治療に耐えられるのか?

FOLFOXでいいのか、FOLFIRINOXができる体力があるかどうかも確かに怪しいけど、どういう事を判断基準にしてるのか知りたいと思ってます。