さて、夫の化学療法はFOLFOXで、なんと本来なら本日は15日サイクルの2回目をスタートするはずが延期になりました。
まず、このFOLFOXだとわかったのは治療開始後で探り探り到達しました。
初回の際に病院で聞けばよかったのですが、その時はそんな事を思いつかないくらい無知。
自宅訪問の看護婦さんにも尋ねても家にある書類には記載なし。
そういうものなのか?
ネットで膵臓癌について調べていくうちに
>2週間サイクル
>2日間(携帯)点滴をする
FOLFIRINOXを知り夫の方法と一致するので、「これだ!」と思ったのです。
その後、英語ができるフランス人の友人にお願いして主治医に予約を取り説明を依頼しました。
解ったことは、
膵臓癌は33㎜、肝臓には複数転移があり最大が20㎜。
一般的には余命6か月。
主治医「でも、治療で病状は良くなるかもしれないし、僕の知ってる人で2年生きた人を知ってる。」
ネットである程度調べていたので、驚く内容ではなかったのですが、冷静でいようとしても涙は流れてしまいました。
(2年て、慰めのつもりなのは解るけど...)
そして
主治医「滞ってしまった管による黄疸のために施術もしたようだし。」
私「ん?したようだし?聞いてない!本当に?確認してください」!
主治医「(報告書を確認)ここにはその記載がないからしてないようだ。でも検査してる大きい街の病院からそんな連絡が電話で来たんだけどね。」
つまりはしてないのね!危ない。ちゃんと確認しないといけないことが分かった。
(肝臓がんと言ったのも確認が甘いからか!)
でも、なんでしなかったんだろう…
さらには、主治医が印刷してくれた報告書をよく見てみると
「FOLFIRINOXをするには黄疸があるため難しい。よってFOLFOXを行う。」(通訳してくれた友人に翻訳してもらう。)
ここで初めてFOLFOXだとわかったのです。
FOLFIRINOXからイリノテカンという抗がん剤を引いた(そういう方程式ではないとは思いますが、私の理解の仕方として)もの。
日本語のネットではあまりFOLFOXの情報はないのですが、FOLFIRINOXよりは弱いのだろう、と思う。
確かにFOLFIRINOXの情報には黄疸のある人にはできないような説明がある。
そうなると、FOLFIRINOXの革新的な生存率などのデータより低い効果なのか?
さて、こういった疑問がある中初めての投薬から2週間がたち、夫も「2回目」に向けて構えていた。
前回の病院での点滴のあと(ケロッとしてた)帰宅後は、夜の痛みと疲労感がやはり凄かったので。
ところが前日(ちなみに日曜日)に電話があり、「直前の血液検査に問題があるから抗がん剤治療の予約の前にエコグラフィーで確認したい」、との連絡が来ました。
ん、何の事だ?
夫は友人たちと話し、「きっと血糖値だ、コーラとかサイダーとか飲みすぎたんだ!これからは飲まないぞ!」と予想していた。
個人的には夫の甘党を心配していたので「(よかった、これで甘いものが減る!)」と思ってました。
しかし、当日エコグラフィーをとり、化学療法の医者との事前面談で冒頭に綴りましたように、抗がん剤治療は延期になったのです。
医者(今後夫を担当していく女医さん)「糖は関係ありません。黄疸の原因のビリルビンの数値が高すぎるので抗がん剤治療はできません。大きい街の病院に行くことになりますが、黄疸が出ないように管が通るように施術をします。日程は追って知らせます。」
私「FOLFIRINOXが黄疸のためにできないからFOLFOXにする、と判断したときいてます。なぜ、検査している段階で黄疸がわかってて、その(管が通るようにする)施術をしなかったのですか?」
医者「急を要したので抗がん剤治療を先に始めました。(のような感じ)」
フランス語しかできない方だったので、ここまでしか聞けませんでした。
すごく悔しい。
でも、もう一人夫を担当する医者で英語が話せる人がいるはず、その人にもう一度聴こう。
なにより、今食い下がったとしても、何にしても過去には戻れない、今はここまで。
私「では黄疸の問題がなくなればFOLFIRINOXができる可能性もありますか?」
医者「あります。」
ちなみに、この女医さんは私が黄疸の事やFOLFIRINOXとFOLFOXの違いを知っててびっくりしてました(フランス語はカタコトなのに)。
繰り返しになりますが、もう過去に戻ってやり直すことはできない。
今の時点の最良の方法は黄疸のための施術をして化学療法を再開する事が大事。
再開にしてもFOLFOXのままでいいのか、FOLFIRINOXの方がいいのか、それとも辛い治療になるから夫にとってはマイナスなのか、、、
何にしても最善の事をしてほしい。
してくれるのか?
ものすごい、不安と焦りと、やっぱり怒りが心の底に渦まく。
一方、夫は単純というか前向きで、その施術があった方が今後良さそうだ!と肯定的。
これはそのままにしておこう。
夫はネガティブにならくていい。
まず目の前の日々を一生懸命こなしてるから応援したい!
夫には生きてほしい、生きて1年でも、1か月でも、1日でも一緒にいたいし、一緒に娘を見ていきたい。
義理の家族やフランス人の友人は、私が詳細を知ろうと医者に問い詰めたりしているのが不思議に映ってるように思う。
かれらはザクロジュースがいいとか、ブラジルのクルミがいいとか、勿論色々夫の為を思ってる。
彼らは医者を信用しているのでしょう。
一応、担当の医者が2人いて、そのうち1人のまだあ会ったことない方の医者は良い評判らしい(アメリカで学んだとか)。
別に私も病院や医者を疑ってるわけではありません。
大きい街の病院では色々たらいまわしがありそうですが、
今、そして今後治療していく近くの総合病院は対応が良さそうです。
看護婦さんなどももう私たちを認識してますし、質問しに行っても嫌な顔せずに答えてくれますし。
でも一連の事を振り返ると、自分で色々調べて、医者に対しても癌に対しても真剣に臨むことで、医者側も今後もより良い対応くれるかもしれないし、何らかの落ち度が万が一あったとしたら防げたりするかもしれないし、何らかのいい方法に導く要素になるかもしれない。
なぜ黄疸のための施術を先にしなかったのか?
その英語ができるほうのお医者さんは大きい街の総合病院から月金で来ているようなので、
やはり改めて話を聴こうと思います。
言いたいことは主張する国フランス、食いついていかないと!
日本人でフランス語が話せなくても、医者じゃなくてもできる事はあるはず。
なんでも、何もしないより可能性があるなら。
生きてほしいから。
思い余って、もともと文章力がないのにわかりづらい文になった気がします。