膵臓癌とわかるまで② | 夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

フランスで出会い、嫁ぎ、娘が生まれて7か月、夫が膵臓癌になり、2020年4月に旅立ちました。闘病の記録として始めましたが、その後の日々の生活や想いも綴っていこうと思います。

検査と再検査があり2週間余り後に検査結果のために大きい街の総合病院から帰ってきた夫に(義理の弟が同行した)その結果及び何のための化学療法が始まるのか?を夫に尋ねると「膵臓と肝臓、両方の癌。」と。

あまり話したがらない夫に「あ、そうなんだ。」となるべく顔にショックを出さないように言いました。

 

しかし、当然ショックでした。

「両方ってなんだ?転移ってことでしょ??」

フランス語の壁だけでなく、諸々不明瞭だけど事態が悪いことは理解しました。

そこからネットで膵臓癌、転移、と調べると

 

>体の奥深くにある為発見時には手遅れが多い。

>肝臓に転移してることからステージⅣに当たり、手術はできず化学療法が治療手段

5年生存率は10%かそれ以下

 

なんで?

どうして?

どーんと漠然としたと悲しみと不安に覆われました。

 

大好きな夫、自然とワイン畑と仕事が大好きな夫。

娘が生まれて幸せいっぱい、嬉しさと誇りで笑顔いっぱい。

これからハイハイしたり歩いたり、しゃべったり(フランス語と日本語?)これからまだまだ沢山成長していく娘、3人家族。

去年は妊娠中で生まれてくる子を想像していたクリスマス、楽しみにしてた初めての3人の今年のクリスマス

来年は?来年のクリスマスは?

 

夫の前では泣かないように頑張りながらも、別室の娘の部屋で授乳しながら涙は止まらない。

昼間も義理の両親の家で義理の妹たちと話しながら、涙はあふれてしまう。

 

フランスの病院はちゃんと対応してくれるのか?この時は諸々情報が不明瞭だったし、主治医の迷言と大きい街の総合病院のたらいまわしで不信と不安がいっぱいでした。

 

つづく