究極のおうどん
釜揚げしたおうどんに、七味唐辛子をふり、ごま油とお醤油をかけていただく。
たったこれだけ。
たったこれだけなだけに、おうどんそのものの美味しさが問われる。
当然、七味唐辛子、ごま油、お醤油の質も、モノを言う。
休暇中に読んだ、宮本輝さんの骸骨ビルの庭 の中に、出てきたもの。
小説の中では、京都の中京区の有名な七味屋さんの七味唐辛子で、このおうどんを食べるのだ。
あまりに美味しそうで、旅行から帰ったら、是非ともこれを食べなくっちゃと、唸っておりました。
Qの使ったおうどんは、こちらのモノ 。
そして、七味はやはり京都のもの、 原了廓の黒七味 。
この七味、小説のモノとは違うのでしょうが、一度これを使ったら、他のものが使えなくなるくらい、旨い!
そうだ・・・
糠漬けはじめて、ちょうど一年になります。
ずーっと、やってみたいとは、思っていたものの、尻込みしていたのを、「ヨシっ!」て、気にしてくれたのは、やはり宮本輝さんの本。(笑)
にぎやかな天地 を、去年の休暇中に読んで、いてもたってもいられず(笑)、帰って来てすぐに、糠を注文したのです。
この本には、糠漬けを始め、様々な発酵食品が出てきて、とても興味深いのです。
Qは一度気に入った作家さんの作品は、がーーーっと、読みまくります。
宮本輝さんは、もうきっと25年以上は読み続けている、大ファンで、文庫になっている作品は、たぶん全部読んでいます。
こうして、一人の作家さんの、初期の作品からずっと、読み続けていると、作家さんの成長(と云っては失礼かもしれませんが)や、好みや興味の変化、生活の変化なども、感じとれて、面白いです。
たとえば、宮本輝さん、昔の作品には、こんなに食べ物に関する、詳しい記述はなかったはず。
ハードボイルドの北方謙三さんも、初めの頃は「車は走れさえすれば良い。」と云う風だったのが、いつしか車に魅せられたようで、主人公はマセラッティに乗ってたりするように。
そして、なにより車についての表現が、車大好きな人のそれになっちゃってる。
その後、グルメにも目覚められたように、お見受けしました。
例をあげればきりがないけれど、こういうのがとっても楽しい。
もう一品、こちらも『骸骨ビルの庭』に出てくるもの。
蒸したてアツアツのじゃが芋に、角切りにしたブルーチーズを混ぜ、軽くつぶしています。
これもまた、たったこれだけの、簡単なお料理なのに、メッチャ美味しい!!
ワインとの相性は、云うまでもなく◎
食べる、飲む、食べる、飲む・・・・・・
止まりませんよ。(笑)
あ、読書、美味しいものが出てくる本を、わざわざ選んで読んでるわけじゃあ、ないんですよ。
念のため・・・。(笑)