食道がんと診断された日【1】 | 食道がん ステージ3 おやじと家族の日常 2023〜

食道がん ステージ3 おやじと家族の日常 2023〜

2023年、一家の大黒柱のおやじ(50代半ば)が食道がんになり、普段は家族全員病気とあまり縁がないのでどうしていいか全く分からず情報を調べたり人に助言を頂いたり試行錯誤している記録です。
病気のおやじ中心ですが日々思うことも書いていきます。

今日、結果を聞きに行く。昼ごろなので、何か食べないか聞いても、いらんと言う。

予約時間を1時間半過ぎて、やっと呼ばれる。

食道と、胃の繋ぎ目あたりに、やっぱり、がんがある。

私もモニターを見せてもらったが、なんだかカビが生えたみたいになってて、小さいけど白い塊が見える。

先生曰く、その他に食道入り口付近にがんになりきっていない予備軍があり、開胸手術は間違いないけど、手術出来ない場所に怪しい影があり、それを調べたいので、さらにPETCT検査というのをやるらしい。

それの結果を踏まえて、これからの治療法を考えます、とのこと。とはいえ、開胸手術は免れない。もしかしたら大学病院での手術になるかもという。

不幸中の幸い、肺などに転移はしてなさそう。

私「治りますか?」

先生「食道は全摘になるでしょうが、治りますよ。」

だけど、会社に提出する診断書に、「進行性食道癌」って書かれた字をみたら、頭がクラクラした。

おやじは、一応冷静に、先生の話を聞いていた。

ここに来るまで、何本もタバコを吸っていたので、

私「酒とタバコは、駄目ですよね?」

先生「それが原因ですからね。私からはやめたほうがいいとしか言えません。」と言ってもらった。先生に言われたら効くかな?と思ったが、帰り道車に乗った瞬間に吸っていた。

おやじ「どうせ食道とるなら、いいやろ~」

「検査までいいやろ~」

私「バカヤロ!切ったら治るよ、だけど再発リスクが何倍も増えるんよ!」

帰り道、知らずしらずにため息をついてたらしく、おやじに「ため息つくな~、気がめいるわ~」と注意された。

そうだね、なんか胸がいっぱいで何度もため息ぐ出てた。

帰ってから、おやじは会社に電話、私は遅い昼ご飯を作っていた。

細いタイプの冷凍麺を使ったうどん。温泉卵、天かすとトロロ昆布を入れて。

さっき買ってきた、かしわおにぎり2つ。

無理かな?と思ったが、完食した。今日は入って行きやすいらしい。良かった。

おやじが、「保険会社に電話しといてくれ~」というので、入っていたがん保険の会社に電話。がん保険診断給付金に必要な書類を送ってもらう。ネットでも良かったけど、必要な書類である診断書は、今日書いてもらったものでいいのかを聞きたかったし、(ネットだといまいちわからなかった)おやじは超アナログ人間なので、ネットの手続きは信用できないみたいなので、目の前で電話して、必要な書類を速達で届けてもらうようにし、安心させた。

診断書は保険会社の仕様のものが必要だった。

他にも、細かい質問に、丁寧に答えてくれて、WEBでもいいけどやっぱり人との会話のほうがわかりやすいし、ちょっと心が休まった。

他にもおやじが昔から入っている生命保険に、病気で入院したらベッド代が出るやつがあり、これは昔膿胸で入院したときに使ったことがある保険で、こちらにも書類をもらう為に電話した。

そしたら今まで知らなかったけど、病気で治療した場合、治療方法によっては給付金や治療代が出る特約が付いているらしく、治療方法が分かったら教えて下さいとの事。おやじもこれは知らなかったらしい。

健康なときは全く興味がないから、中身なんてあんまり気にしてなかったけど、いざと言う時は本当に心強い。

おやじは、明日、会社に診断書を出して、傷病手当や、高額医療支給についての手続きをしてくると言っていた。

治療にあたり、お金のことも非常に大事。

同時に考えないといけない。