「神戸ニニンガ日誌」(第3,465号)
○立松和平『光の雨』。爆破事件に関与し手配ポスターで有名だった桐島聡が昨年死亡。桐島は組織「さそり」に属していた。今年、映画「逃走」と「桐島です」をみた。別人の「内田洋」として49年生き、最期に「桐島です」と明かした人の物語。
○当時の本気の怒りを読みたく『光の雨』を読んだ。集団リンチや「あさま山荘事件」を起こした連合赤軍員だった玉井潔が60年後(2030年)の死に際に過去を回想する。
○「山岳ベース事件」と呼ばれるリンチでは、12人もが殺害される。本来政治や社会、体制やヒエラルキーに対峙する運動が、より煮詰まり或る意味で純化し内ゲバとなる。
○この本にはこれでもかというほど「革命」「総括」「批判」「闘争」という言葉が出て来る。そうした抗い難い真理の元で殺戮が繰り返された。その若い熱量と反骨心と爆発力が、違う方面で発揮できなかったのか。
○二人の若者に回想し切った玉井は、水の雨ではなく光の雨を見て成仏する。このラストは桐島聡の最期と通底する。
○サソリはトカゲのように自分の尾を自切することができるという。
ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。