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まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

何の役にも立たないが、特段面白い訳でもない。ましてや間違っても何かの為になど毛頭ならぬこと十全に請合う。勿論誰がどうみても上品であるはずもなく、履歴書に読者と書けば間違いなく不利となる。有閑男が白昼夢で口走る400字の戯言寝言放談放屁。それが神戸ニニンガ日誌

「神戸ニニンガ日誌」(第3,483号)

【金曜日は過去の号を再録します】

○朝、寝耳に水を浴びせ、固い頭の天を突く怒髪を撫で、猫背と鳩胸、長尻に湯を浴びせ、首と足を洗って風呂場を出た。

 

○喉から手を出して歯を磨く。口が酸っぱくなり、舌が回り歯が浮いた。黒い腹を抱えながら曲がったヘソで茶を沸かし、耳のタコを取ると痛い。

 

○クバせた目に入れても痛くない目薬を入れるとニラミが効いてウロコが落ちた。木で鼻をくくり、脇を固め、出かけたアゴとツノとシッポを納め一肌脱いで家を出た。

 

○怒らせた肩で風を切りながら進む。頭をヒネると食堂が見えた。命を洗濯しようと思い、二の足を踏み、暖簾を腕で押した。

 

○手に汗を握る。喉が鳴る。鳥肌が立つ。手塩をかけた目クジラを発注。歯を食いしばって肘鉄を食らう。オヒレのついたスネを齧る。かまをかけて腹を割ったホゾを噛む。

 

○泡を食い、息を飲むと二枚舌がシビれた。ふんどしを締めてかかる。

 

○尻餅を喉に詰まらせて涙を飲んだがやがて腑に落ちた。無駄口を叩いていると奥歯にモノが挟まった。(2013年11月8日号)

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,482号)

桂米朝「馬の田楽」のマクラ。おでんは関西でもすべて煮込みのおでんになった。それまで煮込みおでんは「関東煮(かんとだき)」と言うた。豆腐などを煮たものに味噌を付けたものを「おでん」と呼んでいた。

 

○関東式は煮込むので区別して関東煮と呼んだ。東京に「関西風関東煮」という店もあった。関西風味の関東煮である。あっさりしていたのであろう。大阪には「関西煮」を出す店「常夜燈」があって、米朝さんも通った。

 

谷崎潤一郎は「東京の『おでん』が関西に伝わって『関東だき』となったものらしいが、今日では東京でも『おでん』といわずに『関東だき』といったりしている」と書いた。(昭和34年『あまカラ』

 

○東京に居た映画監督の山本嘉次郎は「みそをつけたのがおでん」「いつの間にかいまのように煮込みのおでんだけになってしまった」と書いた。(昭和46年『洋食考』)こうなるとどうなる?

 

○昭和20年代、大阪・新世界に「カント煮」の店があって、東京の学生が「哲学風の店がある」と驚いて帰った、と米朝さんはいう。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,481号)
 

角田光代「笹の舟で海をわたる」。敗戦から十年後、左織は銀座で呼び止められた。風美子は疎開先で一緒に過ごしたというが、左織には風美子の記憶がない。

 

○その後温彦と結婚するが、なんということでしょう、気が付けば風美子が温彦の弟・潤司と結婚するではありませんか。左織と風美子は義理の姉妹で「家族」となった。

 

○二人は見た目も性格も考え方もまるで正反対だ。左織は地味で大人しく引っ込み思案で保守的だが、風美子は明るく派手で、何事にも前向きで、社交的で猪突する。やがて風美子は料理研究家として有名になる。

 

○著名になっても風美子は左織に関係する。あまつさえ左織の子、百々子と柊平も風美子には本音で話す。風美子はあのときなぜ私を呼び止めたのか。本当に偶然なのか。

 

○その前に読んだ角田光代の「ひそやかな花園」とは違い、どんどんと頁が進む。その違いはどこからくるのか。

 

○左織や風美子の昭和ヒトケタ世代というと、私の親世代である。父が昭和4年で母が9年。そうしたこととも無縁ではないような気がする。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,480号)

○映画「遠い山なみの光」。カズオ・イシグロ原作で石川慶監督作品。英国在住の悦子(吉田羊)の下に次女でライターのニキが来る。30年前、長崎に居た母親がなぜ英国にきたのか。

 

○1952年、長崎で米国移住を決めた佐知子(二階堂ふみ)との出会いがあったからという。悦子にも佐知子にも被爆やそれを諸とする問題を抱えている。悦子の長女である景子は亡くなっている。

 

○米国にしても英国にしても太平洋戦争上の敵国である。あまつさえ原爆を落とされ、長崎は瞬時にして想像を絶する地獄絵図と化した。

 

○「もはや戦後ではない」という言葉は1956年に登場した。1952(昭和27)年はまだ「戦後」であった。跋扈する米兵、パンパンガール、貧困、格差、そして差別。

 

○長崎時代の悦子を広瀬すずが演じる。悦子には佐知子と佐知子の娘・万里子が理解できない点も多いがどこか気になる。

 

○広瀬すずの悦子、二階堂ふみの佐知子、そして吉田羊の悦子が見たもの感じたこと、そして真相が交錯する。原作も読みたい。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,479号)

    金曜日は過去の号を再録します。

○浅草の太鼓屋に勤め始めたSさん情報。最初と最後の文字さえ合ってれば読めるという。

 

○「こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。この ぶんょしう は いりぎすの ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか にんんげ は もじを にしんき するとき その さしいょと  さいごの もさじえ あいてっれば じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて わざと もじの  じんばゅん を いかれえて あまりす。どでうす? ちんゃと よゃちめう  でしょ? ちんゃと よためら はのんう よしろく。」 読める、読めてしまえる。しかし人間だけが「にんんげ」になっているが、法則に基づくならば「にげんん」ではないのか。

 

○しかしSさんも急にイリタアに行ったり、あくささ の たこいや に  しうゅょしく
しりたと なかにと いがしそい ひとだ。 あれ、ワタシも これわた。 

(2012年2月14日号)

 

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,478号)
 

○ソニー生命が調査。男子中学生のなりたい職業1位は公務員。昨年1位のYouTuberは3位だった。4位会社員。女子では公務員・会社員は2位・3位。昨年、公務員は7位で会社員は9位だった。

 

○高校生になると男女共に1位公務員。会社員は男子3位で女子4位。私は新卒で入社しひとつの会社で定年まで働いたのでとやかく言う資格はないが、もうちょっと夢があってもよいのでは、と思ってしまう。

 

○男子中高生共に「ゲーム実況者」が10位以内。アナウンサーからeスポーツ実況の世界に転身された平岩康佑さんを神戸学校のゲストにお呼びした(2019年)。平岩さんの予言は本当だった。

 

村上龍『13歳のハローワーク』では、約600種の職業が紹介されている。著者は「活き活きと充実感を得ながら仕事をやっている人と、そうではない人の2種類だ」と「はじめに」で分析している。

 

○俺の本ではないが本棚に『今からわかるボケる人ボケない人』がある。そこに「ボケの第一位はもちろん公務員」と書いてある。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,477号)

読売新聞は7月23日に「石破首相退陣へ」と報じた。号外も出した。前日、米国関税交渉が合意の場合「辞意を表明する。声があるのなら辞める」との発言を受け、交渉が妥結したことで報道した。

 

○結果としては誤報となった。一説によるとこの報道を受け態度を一変させたという。あまつさえ「そのような発言をしたことは一度もございません」と言った。読売は首相の「辞める」という発言は「重いと判断した」ので報道をした。で「結果として誤報」になった。

 

○また、先月27日朝刊で池下卓議員の秘書給与に関して特捜部が捜査していると、読売だけが「スクープ」した。しかし、実際に捜索されたのは同じ維新の石井章議員だった。翌日の紙面で「記事は誤報おわびします」と謝罪した。

 

○記者が確信して記事にするが、キャップやデスクは「適正報道委員会」に諮らなかった。翌日まで待てば分かることを「特ダネ」として出してしまった。

 

○昨年末、主筆の渡邉恒雄が亡くなった。ナベツネ亡き後、何かが少しユルんでるのかもしれない。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,476号)

○ラジオで「業界用語・隠語」の話題。海上自衛隊では宴会のことを「別法」という。回転寿司屋では古いネタのことを「兄貴」という。金融業界では代金取り立て手形のことを「ダイテ」という。例えば女子社員が課長に「課長、ダイテください」というらしい。

 

○郵便局では宛先表示の表札を関東では「メンコ」関西では「ベッタン」という。百貨店やスーパーではトイレに行くことを「あたりに行く」もしくは「9番に行く」という。

 

○火事が発生したとき「かじさんかじさん○○(火元)にお越しください」という。雨天時には雨の曲を流す。阪急阪神ではお昼休憩を「とき」お茶休憩を「さか」というらしい。知らんけど。

 

○マクドナルドではゴミ箱のことを「サンキューボックス」という。以前サンキューセットがあった。昭和の高校の学食では定食のことを「もり」と呼んでいたらしい。

 

○昭和の新聞社では記事の下に広告のない紙面を「ノーズロ紙面」と呼んでいた。下部にズロース(下穿き)のない紙面ですわ。令和の今では言わんと思う。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,475号)
 

○映画「8番出口」。同名のゲームがあるらしい。出演者は4人。これは地獄の回廊というのか、無限ループというのか。静かに怖ろしい映画だ。こう見えて私は高所・閉所・暗所・臭所恐怖症気味の者だが「ループ」状況というのは、或る意味で「閉所」だ。

 

○主演は二宮和也。気が付けば地下鉄通路から出られない。【ご案内】に「異変を見逃さないこと 異変を見つけたら、すぐに引き返すこと 異変が見つからなかったら、引き返さないこと 8番出口から外に出ること」と書いてある。何なのだこの「ルール」は。

 

○畢竟、ニノはどれだけ行っても辿り着かない「8番出口」を探すことになる。異変が見つかれば戻り、なければ進む。正しければ0番が1番、2番と案内が変わる。

 

○神戸の地下鉄海岸線新長田駅には4番までしかない出口を「5番~8番」とコラボする。

 

○「ミッションインポッシブル」「国宝」に比べると約半分の95分であったが、前2作を無トイレで乗り切った私でも無限ループを見せられ続けて3滴チビったよ、屈ッ。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,474号)
 

    金曜日は過去の号を再録します。

○午前3時半。「あの、ちょっと」「zzz……」「起きてぇや、上半身 」「何や、下半身。火事か」「起きて」「まだ夜更けやないか」「ボーのコーがキンキンで

 

○「何やそれ」「つまりお小水に行こう、という前向きな提案」「そんなもんに前も後ろもあるか。小用やろ。大ならいざ知らず。おやすみ」

 

○「アカンて。キンキンやで」「キンキンかケロンパか 知らんけど。辛抱したらどや」「辛抱も何も。あかんもんはあかん」「辛抱我慢」

 

○「あかんて。。。それやったら云わしてもらうけど」「何や改まって正座なんかして」「この原因はそもオマハンにあるのと違うか」

 

○「原因て何や」「新地でやめたらエエものを、タコヤキ屋で呑んだビールが原因と違うか」「偉そうに云うな。お前も襦袢の女に引かれて暗い路地に行きかけとったやないか。ワシはそれをタコヤキでゴマかしたんや」

 

○「そりやタマにはそんなことも勉強せんと」「何が勉強じゃ、この色魔」「何をこの安酒呑みめ」「泥亀 」「守銭奴」「色気爺」「酒臭男」「露出狂」

 

○こんな夢を見たときは、中年にも夜尿症が起こります。いや、一般論として。

(2016年4月6日号)

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。