人は皆波紋を起こし生きている@波紋同士が震えて消える | まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

何の役にも立たないが、特段面白い訳でもない。ましてや間違っても何かの為になど毛頭ならぬこと十全に請合う。勿論誰がどうみても上品であるはずもなく、履歴書に読者と書けば間違いなく不利となる。有閑男が白昼夢で口走る400字の戯言寝言放談放屁。それが神戸ニニンガ日誌

「神戸ニニンガ日誌」(第2,968号)

○映画「波紋」。福島の依子は義父、夫と息子とで暮らす。夫は介護を押し付けたまま失踪。

 

○義父の最期を看取った依子は「緑命会」を信仰。仏壇が祭壇になり位牌が水晶玉になり飲料水が「緑命水」になった。息子も居なくなり、夫が好きだった庭は枯山水になり、毎朝正確に波紋を描く。狂ってはいけない。狂っているのは、自分と信仰仲間以外のみんなだ。

 

○突然夫が帰ってくる。しかも末期癌で。理由はどうあれ今頃戻ってきた夫が許せない。九州に行った息子が聾者の彼女を連れてくる。

 

○原発事故、介護、宗教、夫婦関係、障害、近隣、パート先などの問題。今の我が国が抱える問題オンパレードの映画だ。依子は「聖水」に救済を求める。相当な問題作であり、大いなるブラックユーモアであり、壮大なエンターテインメントである。

 

○依子役の筒井真理子が怪演する。夫役の光石研は立川談志役がハマり役になると思う。「照明助手」の「泉谷しげる」にも笑った。

 

○教訓=女性に逆らってはイケない。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。