「神戸ニニンガ日誌」(第2,543号)
○ワクチンが始まった。法哲学者の住吉雅美は、「功利主義」で考えた。(5月12日、朝日新聞)それは「最大多数の最大幸福」を追求する博愛思想。「全ての人を平等に扱い多くの人を救う」。
○「感染を広げないこと」が社会的利益。その観点で広がりやすい都市部や在宅不可職種の人に優先して接種した方がよい、と。
○高齢者に「若い人から」と思わせてはいけない。それは功利主義的に平等ではない。基準が「国や経済への貢献」になるのは「怖ろしいこと」。
○五輪選手への優先接種は認めてはいけない。五輪を国民生活より重視することになる。
○接種を受けない自由も「否定すべきではない」という。功利主義にも限界が存在するように思う。
○米で3274万人が感染し、58万人が亡くなった。世界で1.6億人が感染、330万人が亡くなくなり現在も進行中だ。
○7月開催の五輪の中止発表時期を逸し、誰もが止めた方がよいと思っているのに止めることが止められない状況だとすれば最悪だ。ここは功利主義で考えて欲しい。
まだいまだ。