「神戸ニニンガ日誌」(第2,392号)
○思えば舌はすごい。以前論じたように、口と肛門の関係をみると、喉・食道・胃・腸は「外」だ。口は食べたり、飲んだり、話したり、笑ったりしなければいけないので、舌が「弁」になっている。
○舌が機能しなければ、内臓は乾き、健康機能が守れないばかりか、要らぬ菌を増やしてしまう。
○あまつさえ、味を見分け、口内清掃し、接吻時にも活躍する。手や足、いや指以上の働きをしているにも関わらず、その動きは見えない。けなげだ。
○その割に扱いは雑だ。大概は「ベロ」と呼ばれ、絶対に主役ではない。そして「舌先三寸」「二枚舌」「舌を鳴らす」「舌の根も乾かぬうちに」など、舌付きの慣用句には碌なものがない。
○その機能・役割と扱いにギャップがあり過ぎるのではないか。その因は、見えないからか、常に湿っているからか、にゅるっとしているからなのか。
○事程左様に、これまで筆舌に尽くし難い苦難の道を歩んだ舌を見直し、世直しを図る「世界筆舌党」を設立しよう。勿論キャラクターは恨みをもったあの「雀」だ。
まだいまだ。