今年もやってきましたね。
長野ワインフェス。
「世界が恋する長野ワイン」ですよ。
全米が泣いた的な。
壮大なタイトルだな。

「全世界が愛した焼鳥」とか謳ってやろうかな。なんつて。

酒販店や飲食店従事者などの関係者は11時からスタートなのです。長野ワインフェス。日曜日の11時からワイン飲むのねー。 

 辛いなぁ。
なんて思いながらも。

土曜日の仕事終わりは飲みに行きたくなってしまった。
その辺が僕は頭が悪いです。

麻布十番の「honda」へ。

いきなり刺し盛りが来たので、同じ麻布十番の「鰓呼吸」さんと同じで24時以降は刺し盛りがお通しになるお店かと思いましたが、どうやら特別に作ってくれた感があります。

そういう特別感出すの上手だからな〜
木俣さんは。
刺身も美味しく。
茹で冷ましただけのスナップエンドウの美味さ、揚げてペッパーを効かせたレンコンの旨さ、シンプルに野菜を食べさせる上手さに驚いた。

そして。白ワインを下さい。と言ったのに。
勝手にロゼワインを寄越す辺りが相変わらず客の言うことを聞かない木俣さん。

白ワインで開いてるのが無いんだな。って思ったら。

次は白ワイン。
あるんじゃねーか。
抜栓してある程度時間が経っているであろうバランスの悪さを感じたが、旨い。
お会計が少し怖くなった。

しかし、流石は木俣さん、ホッとするラインを攻めてくるお会計。

なんのせめぎ合いをしてるんだよ。

そして大人しく2時ぐらいに帰った。

冷静に考えたら、刺身5切れとホタルイカ数匹とスナップエンドウとレンコンしか食べてないな。
なのになんだこの満足感は。
不思議な店だ。

ボスと一緒に行く距離では無いし。
もちろん他に誰か誘う人も居ない。
1人で行ってもある程度お客様が居てくれる分、放っといてくれる。
結構、1人で飲みに行く時はブログ書いたりしながら自分の中の考えを纏めたい時なんで。
放っといてくれって感じなんです。
でもお一人さんを放っとけない気持ち、同じ飲食店に勤める人間として痛いほど分かります。
結論。
じゃあ、飲みに行くな!ってね。
あーい。

と言うわけで翌日は長野ワインフェス。
日比谷の帝国ホテルへ。
昨年はギリギリで家を出たもんだから、慌ててタクシー捕まえて。
タクシーだと8分くらいで着く距離だからラクショーだと思ってたんだけど、東京マラソンの日と被ってたから、結構遠いところで降ろされまして。
走った走った。
そんな思い出があります。

余裕で着いて、マイちゃんとボスを待ちました。
マイちゃん来て、ボス遅いなぁ。起きてるみたいだから大丈夫だな。
おいおい11時を過ぎちゃうよ。
ボスがネットで3人分のチケット買ってくれてるから、ボスが来るまで入場出来ないんですよ。

あっ、ボス来た。

「何だよお前ら先に入ってれば良いのに」って?
いや、何言ってんすかボス。

え?

ボス、チケット1枚しか買ってないの?

嘘でしょ?

各自で購入だと思ってたんですかー。
何言ってんすかー。マイちゃんが自分でチケット購入した事が有ると思ってんすかー!

ま、頼み込んで(ボスが)当日券を2枚出して頂きました。
あざーす!

さ、飲むぞー!

井筒ワインの小田さんにウインクしつつ、取り敢えず向かった先は「サンサンワイナリー」。

うーん。
素晴らしいシャルドネ。
コメントにも書かれているが、確かにトロピカル。
九州のシャルドネを思わせる。でも酸もしっかりあるのが違いかな。値段を見てびっくり、とても良い。


信州たかやまワイナリーはシャルドネもソーヴィニョンブランも素晴らしい。

「荒木町たつや」の石山夫妻とパシャり。
石山さんに初めてお声がけ頂いたのが去年の長野ワインフェス。
ワインって本当に人を繋いでくれる素晴らしいお酒。

あ、三軒茶屋の和音人(わいんびと)のサキちゃん。
今は熟成魚を扱う店舗「雫月」に居ることが多いとか。
あれ?熟成魚に甲州やマスカット・ベーリーAを合わせるお店じゃなかったっけ?
長野は甲州もマスカット・ベーリーAもあんまし無いぞ。冷やかしなら帰ってくれ!!

シクロ・ヴィンヤードさん。
ソーヴィニョンブラン、凝縮感があり、美味しかったです。

全体的に長野のシャルドネはレベル高いですねー。
長野と言えばシャルドネとメルローってイメージで多いんですけど。
正直言って赤はあんまり美味しいと感じるものに出会えませんでした。自分が白ワイン好きという事を差し引いても。

帰りがけに入り口近くの井筒ワインのブース前でマイちゃんが「大ちゃん、これ飲んでみて、井筒のメルロー」と言ってグラスを差し出してくる。
井筒ワインさんの樽を使ってないメルローね。
千円台で買えてとてもリーズナブルだけど、あのね。
井筒さんのメルローって一番良いのが「シャトー・イヅツ」ってのに回されて、次に良いのが最近ウチが多く扱ってる「メルロー樽熟」に使われて、んでこのメルローはその次なんだよ?

ゴクゴク…

あれ?

美味しいな。
今日飲んだ赤の中で一番纏まってる気がする。
大手おそろしや。

そういえば何故かメルシャンやグランポレール、サントリーなど大手のワインを今年も飲まずに終えてしまった。こういう機会にこそ飲むべきなのに…
何でかね。愛着が湧かないのかな…
もしも飲んで「美味しい!」と思っても、心が揺れないのかも。

もう。
いっそビールもクラフトビールだけにしましょうか。
そんな現実味のない事を思います。
どうせウチは1人一杯ビール飲まないですからね。
100人お客様来てもビールが出る割合は70杯ちょいです。その中にお代わりも含まれるので、「取り敢えずビール」って人はとても減っています。

はい。長野ワインフェス関係ないですね。

そして、日比谷なのでミッドタウン日比谷へ。

「ランチは任せるわ〜」と言ってたボスにあやかって。
「レストラン・トヨ」へ。

パリに本店がございます。日本人の中山トヨさんがオーナーシェフを務めております。

日比谷にはもちろんトヨさんはいらっしゃいませんがね。
電話で予約した際に「当店への御来店は初めてでしょうか?」と訊かれて「パリには二回お伺いしましたが、日比谷は初めてですねぇ。」と無駄にドヤ顔で答えた事はここだけの話にしておこう。

お昼は5,000円のコースのみ。

「5,000円!?」とボスが少し驚いたのは、5,000円のコースを予約していた事を教えたのが店内に入ってからだったからだろう。


「ボス、5,000円のコースがどういうものなのか僕らは勉強しなくてはなりません!あなたのお金でね…

僕の熱い気持ちが届いてくれたようで何よりです。



熊本の車海老、アンコウが美味しかった〜
ペアリングも楽しめました。
最後に日本ワインを当ててくる感じが良いですね〜

でも、最後の豚の美味しさは、火入れの問題だけじゃなくて、もう7年ぐらい前にパリでトヨさんが焼いてくれたイベリコ豚のグリルには敵わない。あれ以上の豚ロースは食べていないなぁ…

ご馳走さまでした!

レストラン・トヨを出てマイちゃんリクエストで「バーマン」へ行ってみよう。
新潟カーブドッチのワインを頂きながら、タパスを摘めるバーカウンターが有るんですが、
カウンター満席でした。テラスはちょっと寒い…
バーカウンターはなんか日本ワインが好き!って感じのオバサマとオジサマで埋まっておりました。

元々の最終目的地の住吉酒販へ。
最強の立ち飲み屋。いや、角打ちか。
早乙女アキラ、居ねーし。
なんでやねーん。
しかしアキラ店長も日曜日に休めるくらい、頑張ってるってことですね。
どの料理からもアキラ君を感じてしまいます。
まるであの頃の霞富士みたいで、、、ウルウル。
アキラはもう居ないけど、この料理の中で生き続けて居ます。

夕方の4時に解散という珍しいケース。
大人しく帰路につき。
つくねとお昼寝して、夜は妻のリクエストでとろろ鍋を作りましたよ。

月曜日。なかなか予約の電話も鳴らず、静かな日だなと思っていたら、電話線が外れてた的なトラブルがありまして。
気付いた時には営業前という。
なんとも悲惨な月曜日でした。

帰り道にまた麻布らーめんに吸い込まれてしまうほどの精神的ショック(ラーメン食べたいだけ)。

面白いなぁ。
良くも悪くも安定してると思っていた麻布らーめんも、作る人によってこんなに味が違うとは!
粉っぽさを感じながらも、だらし無い麺、輪郭のボヤけたスープ、べちゃべちゃの炒飯!おおおおお。
全く怒りは込み上げませんでした。
むしろ「らーめんもやっぱり料理なんだよな」と再認識した感じです。
最初から美味しくなんて作れないさ。
頑張れよ少年!
僕も頑張るよ!

はぁ。僕もすっかりオジサンですね!

さてさて20日からコースだけの営業開始します。
それをね、どうやって多くの方にお伝えすれば良いのか悩んでます。
「こういうの普通は何日か店を閉めてちゃんと準備してからやるものなんじゃないんですか?」とトモちゃんに言われて、確かになと思いましたよ。
ある日、いきなりですから。

やべ、ドキドキしてきた。
すんげー数のお客さんが入り口、もしくは座ってすぐに帰るんだろうなぁ…
想像しただけで憂鬱ですわぁ。(じゃあやるなって)
ホールの人達は更に辛いだろうなぁ。(体で返しますから許して)

と、いうわけで、そんなふざけた画像作ってんなって思う人もいる事でしょうが、少しでも多くの方に知って頂きたく真面目にふざけた画像作ってんですよ。

毎日、何かしらして伝えないと!
明日は何をコラしようかな!