悟りを覚える、と書いて覚悟なのか。

なんか、違う気がするな。

久しぶりに店の皆とミーティング。
営業前の「本日のミーティング」とは違った、今後のお店をどうして行くのか。の、ミーティング。

どうして行くのか、と言うよりも僕はこうして行きたいのだと意見を述べた。それを聞いて貰った。

「ホントにそんな事をやりたいのなら、独立して自分でやれば良いじゃないのって思うけど…」

とマイ店長に言われて。

ん?

確かにそうだな。

フツーはそうなのかもしれないな。
フツーはそういうものなんだと思う。
納得してしまった。マイ店長頭が冴えてるな。

そうだな。ここはボスの店だ。
僕の店じゃない。
しかし、そんな事は百も承知だ。

逆に言わせて頂ければ自分の店じゃないから言ってんだけど。
なんて言ったら更に怒られそうだけど。
前向きに言わせて頂ければ、自分の店じゃないからって理由で挑戦しない、それも、結局はやらない理由をそれっぽく作っているだけであって。

ボスの店だから、何もしない、言われたことしか、しない、もしくは言われた事もしない、そんで、そのうち言われた事も出来なくなるんだ。そんなもんだよ人間は。

何か新しい事をすれば賛同してくれる人と、拒絶する人がいる。
それを気にして居たら何も出来ない。
ブログ書いてたってそうなんだから。
遠方から足を運んで下さる人も居れば、頭ごなしに「削除しろ」とか
大切なのは自分がこれから、どう生きたいか、どんな人と時間を過ごしたいか、その為に何をすべきか、何を得て何を捨てるのか、捨てたいわけじゃ無いけど、離れてしまう人もいる事、その覚悟を持って「具体的」に何をするか。

何の話をしてんだよ、相変わらず話が長いなーって感じですね。


春に向かってスタッフが減ります。
別にそれが理由で提案しているわけではないのですが、

今日、話し合った、と言うかお願いしたのは

ランチ営業を辞めます。
夜はコースのみにします。

それだけです。

別に楽をしたくてランチ営業を辞めたいんじゃないです。
もっと本気で焼鳥、やりたいんです。


本気で30人のお客様に8本の焼鳥をご用意する。
その240本に1日の神経と時間を注がせて下さい。

はっきり言って、それだけでクオリティは上げられます。いきなり店が変わって去るお客様も沢山いらっしゃる事でしょう。
どっちがプラスかなんて、すぐには分かりません。
少なくても最初は今までのお客様の半数には受け入れて貰えないでしょう。

でもね。

「若い人が入ってこない。」
「良い人材に恵まれない。」

そんな事を嘆くよりも、
「この店は、この会社は魅力的か?」って問う事の方が大切だと思います。魅力の無い男に女が寄ってくるか?って話です。
お客様も、働く僕らもワクワクして仕方がない、そんなお店にして行かなきゃ未来が無い。

正直、自分で提案しておいて不安で一杯です。
でも、何もしないと自分の10年後が不安です。
何より自分が今のお店に魅力や将来性を感じていませんでした。


話を聞いて下さったボスには感謝してもしきれませんが、先ずはスタートラインに立ったぐらいの気持ちで、早く数字を取らなきゃです。

サービスのトモちゃんマイちゃんには、更にいつも以上の負担を掛けてしまう日々が続いてしまう事が容易に想像出来ますが、ちょっと顔がいつもより怖いけど相変わらず2人とも可愛いです。いや、媚びとか売ってないし。ホント、ごめんなさい。

「脱、焼鳥居酒屋」
始めます。

と、言うわけで2月の20日からコースだけの営業とさせて頂きます。21時以降はアラカルトで承ります。
とりあえず、テンション上がってしまい少しお酒が入ってしまい。いや、だいぶ入ってしまいながら文章書いてます。

森さんの手を掛けたお通しも、ポーションを増やして一品料理としてちゃんと味わって貰いたいし、愛してる森パンも皆に召し上がって頂きたいし、出来ることならば媛っこ地鶏の焼鳥を召し上がって頂いた後に、媛っこ地鶏のラーメンか、スープで〆て頂きたい。
それが、自分の焼鳥をとことんやりたいのと同じぐらい、今のままじゃ森さんが勿体ない、と感じていたのです。同業者の方からせっかく良い評価を頂いているのに、それが一般のお客様には伝わってない、きっとここが「焼鳥屋」だからです。居酒屋のように気軽に来た焼鳥屋だからです。ただの「お通し」として見られて終わり。そんな仕事をいつまでもしてちゃいけない、させてちゃいけない。


どうして僕らは生産者へ会いに行くのか。
来週、本店の皆とも愛媛へ行きます。
何を見て、どんな話を聞いて、何を思って、どう形にするのか、そしてそれをどう伝えたいのか。
何十万も掛けて行く価値は何処にあるのか。

世の中の仕事は「作る」、「運ぶ」、「伝える」の3つだと僕は考えております。そして「伝える」という事が一番難しい事だと認識しています。
だからこそ耳を傾けて頂くにはどうすれば良いのか、アプローチを考えなければなりません。

そんなわけで2月の20日からよろしくお願いします。
気になるコースのお値段は5,000円です。
それを安いと感じる人もいらっしゃるでしょうし、高いと感じる人ももちろんいらっしゃる事でしょう。自分の中では妥当だと感じております。ちゃんと仕事をして、ちゃんと召し上がって頂くからには、そのラインだろうなと。
月に一度のメニュー替え。
月に一度は来たいお店になれれば良いなと思いますし、今月のコースが良かったからまた行きます、って言って頂けたら更に嬉しい。

やっと「焼鳥屋」として、スタートラインに立った気がします。
そして今の森さんと僕が本気で好きな事をやったらクオリティで何処にも負ける気がしないんですよね。
それにトモちゃんマイちゃん居たら最強でしょう。
こんな焼鳥屋が有るか?っての。

まずはこんな焼鳥屋が有る事を「伝える」こと、知って頂くこと。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。