「しっかりと準備をしていないのに、目標を語る資格は無い」
イチローさんは素晴らしい言葉を残すなぁ。
まさにそうですね。
ホント。
はい。
暇なんで仕込み終わりました。
新年になるとね。
「今年の目標」みたいのあるじゃないですか。
お店でも、毎月の目標とか、予算とか有りますよ。
正直ね、僕はどうでも良いと思ってます。
いや、目標はあった方が良いんですが、その為「具体的」に何をするかの方が大切です。
それが無いで目標だけ掲げているのは、なんか意味あんの?と思ってしまうのです。
それで目標達成しても、他人任せやーん。てね。
その目標に向かって自発的に何をするのか。
どう変化するのか、進化するのか。何を勉強して自分の武器を増やすのか。
一昨年出来なかったけど、去年になって出来た事はなんだろうか、とか。
「頑張りましょう」って。
「何を頑張るんだよ」って話です。
先日ミーティングで話しました。
ウチのお店のドリンク比率で一番売り上げているのはワインなんですね。売り上げの10%以上がワインです。ビールより多いです。
なのに何で皆さんワインの勉強しないの?って。
ソムリエのマイ店長が結婚したり、妊娠したりして、退職したらどうするの?そっから勉強するの?間に合わないよ、って。
わざわざ分かり易いようにって理由で最初は日本ワインにしたんだから。
「Bourgogne」が読めなくても「山梨」は皆が読めるだろうって。
最初はそんな気持ちからでしたよ。
よく分からないものをよく分からない人に注がれてもお客さん可哀想だと思ったから。
でも結局は興味の無い人間は興味を持たないんです。
だけどそれじゃあダメだと。
お客さんが求めてるんだから。
お客さんを喜ばせるスキルを磨かないと失礼ですよね。
最初に僕が勤めた安い焼鳥屋さんはまだ焼酎ブームが続いているかのようなお店でしたので。
そりゃ勉強しましたよ。
焼酎アドバイザーなんて無意味な資格みたいのも取りましたよ。
その時は日本酒もあまり出なかったけど、勉強しましたよ。八海山、久保田、黒龍、三千盛、正雪、浦霞、出羽桜とかだったかな。
というわけでね、ワイン勉強しなさい、なんて言っても勉強なんてしないんですよ。
どう勉強していいか分からないし。
とりあえず、飲めって話ですね。
僕だってワイン語れるほど飲んで無いし。
多分、生涯で世界の中のワインの0.1%も飲めないんじゃ無いでしょうか。
それぐらい果てなき学問だと思うんですよね。
でも興味持たないとさ、お客さんにも興味持って貰えなくなるんだよ自分が。
「日本ワインなんか」って言ってた自分が一番ハマってますよ。興味持ち過ぎました。
今ならね「日本ワインって美味しいの?」って訊いてくる人間が居たら、「それフランスワインって美味しいの?って訊いてるのと一緒だわ。フランスにもいろんなワイン有るだろうよ。日本にも有るわ。」って。
まぁ。興味が無いんだから仕方がないですよね。
流石に「焼鳥って美味しいの?」って訊いてくる人には出会った事が有りません。
とりあえず具体的にワインを勉強したかったら、飲みに行け!ワイン会に参加しろ!
って思います。
興味を持って具体的に行動に移す。
そこに計画性なんていらないのかもしれない。
具体的にこれは甘い香りの無い日本のシャープなメルローと合わせて下さい。