ココファームの収穫祭へ2年ぶりに行ってきました。

新宿発のバスツアーのチケットは売り切れてしまい、電車にて。

マイ店長と2人で行きました。
マイ店長がボスを誘っておりましたが、ボスは青山で行われる日本酒のイベントに行きたくて仕方がなかったようですので、僕がちゃんとボスを諭して青山に行ってもらいました。

ワインツーリズムやまなしもそうだし、今週末の「LIFE with WINE 」も、ボスと僕とマイちゃんなので。「たまには僕ら以外のスタッフも可愛がってあげなきゃダメですよ。」とボスを説得したのであった。
決してマイちゃんと2人きりになりたかったわけでは無い。

半分仕事のようなものだが、女性と2人でお出かけすることなど、結婚してから初めてだなと。
なかなか感慨深く背徳感を感じるのであった。

もう四年も一緒に仕事をしていて、毎日のように顔を合わせているマイちゃんに対して好意はあるが、行為に及ぶような気持ちは無い。

ただ、男女間の友情というものは、どちらかが恋愛感情を押し殺している事で成り立っているというのを何処かで聞いて納得したものだ。

つまり僕の方に無くても、マイちゃんは自分の感情を押し殺しているのかもしれないな。
まったく困ったものだ。

こんなところでも気を遣わなければならないのか。
相手は店長、一応上司だからな。


「マイちゃん、手、繋ごうか。」

「は?結構です。」


「じゃあ、腕組んでも良いよ。」

「嫌です。」


…ふぅ。

「じゃあ肩組む?」

「や。」


まったく…素直じゃないな。

僕は寂しく自分の両の腕を組んで歩き出した。


はい。こちらが噂のマイちゃんです。
あ、違った。ココファームの醸造長の柴田さんだ。
良かった。
2年ぶりなのに顔を覚えていてくれて。

なんか悲しい事に、知り合いに全然お会い出来なかったなぁ。
足利の「麦フェス」でココファームのワインを売ってくれるお姉さんに声掛けて貰いました。
でもそれぐらい。

しかしまぁ。
気持ちが良いものです。
葡萄畑にゴロゴロと。

晴れて良かった〜。

マイちゃんもちゃんとカメラを向ければ笑顔になってくれるし。

入場時にくれた新酒で乾杯した後は。
「ぴのろぜ」
北海道余市の。まぁ。赤になれなかった葡萄で造っているそうなのですが、ギュッと成分が出てて、赤のエレガントでチャーミングなピノ・ノワールより僕は好き。値段も2,000円ぐらいこっちのが安いし。

なかなか急斜面の畑です。
この人達はわざとテーブルの脚を折ってるのかな。
ワインの液面は水平だな。

ちなみにこのテーブルの人達は若い男性2人でしたが、赤のペティアンを買ってきて、半分ぐらい吹きこぼれさせた後に、カラフェに移して、グラスに注いだら、2分後ぐらいに上からでんぐり返ししてきたオバサンにカラフェとグラスを倒されておりました。
ほぼ、飲んでないね。

それでもオバサンもお兄さん達も笑顔。


隣のシートに座るお婆さん達の笑顔に癒されました。
4人でワイワイと。グラスを傾けながら。

うんうん。
良いなぁ。

まぁ。閉会時にはこんな感じでしたが。

さて。次のワインは
「第二楽章2017」です。
これもまた、「第一楽章」というココファームのマスカットベーリーAで造るトップキュヴェに成れなかった葡萄で仕込まれます。

「本当は造りたくないんですよ。」と栽培長の石井さんが麦フェスで話していたのを思い出した。
造っちゃったのね。

でも。
美味しい。
最近飲んだマスカットベーリーAの中でも抜群に美味しいです。ジャミーさは無く、エレガントとは言えないけれど、素朴で、旨味が溢れている。

「ぴのろぜ」と「第二楽章」。
トップキュヴェに成れなかった葡萄から造られたワイン。

それでも確かに美味しいし、人を喜ばせているのだから、価値のあるものだ。

出来損ないだとか、健康とか不健康とか、健常者や障害者だとか、最近深く考えてしまうことがあるが、人を笑顔に出来るものは胸を張っていい事だ。

2人で、ワイン5本分を飲んだ僕たちは帰り新宿へ行くつもりが、寝過ごして終点の浅草へ。

前向きに浅草をエンジョイすることにしたのだ。
先ずはお世話になっている「磯蔵酒造」のお店「あなぐら」へ。
美味しい新酒を頂きました。

その後は、

トミーのお店へ。
「応援隊SAKE BAR TOMMYS」へ。

ビールは落ち着く。
日本酒飲んだのか。
ローストビーフ食べたのか。
トミー生きてたのか。

ちなみに私は浅草編の記憶が有りません。
マイちゃん酒強いなぁー。
さすが店長だな。