映画「ウスケボーイズ」
観に行こうかなと、悩んでいた。
日本ワインを扱う人間ならば、行かねばあかんかなぁと。
最近の映画離れが半端じゃないです。

でも。
観に行かないですね。
興味は有りますが、そこまででは無いのが正直なところです。

映画で取り上げられている、はずの、城戸ワイナリー、ボーペイサージュ、小布施ワイナリー。
本当に美味しいと思います。でも僕もあまり口にする機会には恵まれません。
仕入れる事が出来ないのでお客様にも御提供出来ません。小布施ワイナリーは結構、入るけど。

でも、じゃあ。いいか。
って感じになってしまいます。

まぁ。
実際は観に行った人に感想を聞いたのです。

「面白かった?」
「うーん。面白かった…ね。でも専門用語が普通に出てきたりして、『セニエ』とか『テロワール』とか。ワイン知らない人には分からないと思う。そういう、ワイン好きな人しかお客さん居ない感じだったし。」

「つまり、映画としては面白くない?」
「うーん。そんな事もないと思う。」
「…ハリーポッターとどっちが面白い?」

「ハリーポッターの方が50倍面白いよっ!!(食い気味)」

そうなのか。じゃあ、良いや。

ま、僕はハリーポッターも観たことがないのだが。


興味はあるのだが、入って行けない。
そういうもの、多くないですか?

魅力的な情報が溢れてるこんな世の中だからこそ、「良いなぁ」と思いながらも足を踏み出せないものばかりになってませんか?

ほんの些細な事だったりするのですが。

例えば漫画の「キングダム」。凄い人気ですよ。
皆さんこぞって絶賛してるから。絶対に面白いはずなんですよ。でも、僕は入って行けない。何故なら絵が好きじゃないから。
あのタッチで、濡れ場とか描かれても勘弁だな、と思うと読む気がしないのである。
でもね、読んだらきっとハマるし、きっと濡れ場なんて無いんだよ。ハマるけどハメないんだよ。

だから自分がそうであるように、他人、お客様も何かしらの判断基準や、優先順位があってその日や、先の予定を決めていると思うんですよね。

「何でウチのお店に来ようと思ってくれたんだろう。」
とても考えます。

ワインのイベントとかを組むと改めて考える機会を頂けます。
先日のワイン会もそうですけど、やっぱり誰も集客とか考えてくれない。いや、考えているのかも知れないけれど行動に移してくれない。行動に移しているのかも知れないけれど、結果に表れていない。

別にもう、期待はしていないのです。だから何のお願いもしていません。僕のやりたいことにお付き合い頂いて本当に有難うございます、って言うのが本音。
ただ、こういう事ってイベントだけじゃなくて、普段の仕事の姿勢にも表れていると思う。

もっと人から興味を持って頂けるお店にするにはどうしたら良いか。
お越し頂いたお客様にまたお越し頂くためにはどうしたら良いのか。
興味を持って貰いたかったら、自分から興味を持たなきゃいけません。
愛されるよりも、愛したい、ってのはマジなんだと思います。

興味、関心、探求意欲。
コミュニケーションが大切なこの世の中でとても必要な要素です。

例えばウチのお店のお酒の売り上げの比率として、芋や麦などの本格焼酎が1だとしたら、日本酒の売り上げはその倍の2、そしてシャンパーニュを除いた日本ワインの売り上げは5.5です。

圧倒的にワインなのです。
単価も高いし、選択率も高いのです。
こういう結果が出ているのだから、お客様に喜んで貰いたかったらワインを勉強しよう、というマインドに辿り着くべきなのですが、それでも興味のない人は勉強しないものです。
どうしてもソムリエール真衣店長がワイン担当になってしまいます。
しかし3年後に真衣店長はお店に居るだろうか?
5年後は?
10年後は確実にいる可能性は薄いな。
でも自分は10年後もいるかもしれないな。
そう思ったら今からすぐ勉強しなければなりません。

本店もアメリカワイン好きの店長が年内で辞めてしまうので、これからどうなることやら。


「僕ね、焼鳥が大好きで。食べるのも、焼くのも大好きなんですよ。寝ても覚めても焼鳥の事で頭がいっぱいです。」って人と。

「焼鳥食べに行ったりしないですけど、仕事なんで、ちゃんとしっかりしたものお出ししますよ。」って言ってる人。

どっちの焼鳥を召し上がりたいですか?
僕は断然、前者なのです。
焼鳥を愛している人に焼いて貰いたいし、ワインが好きな人にワインを注いで貰いたい。
この仕事が楽しいって人に接客されたい。

だから自分も自然とそうで在ろうと思います。

興味、関心、そして行動ですよ。
日本酒にももっとね。
12月16日の「米やじゅんの助 二合」でのイベントにICUから帰還したばかりのチバダイスケさんが参加してくれるそうなので、驚きと共に嬉しくなってしまい、こんな画像を作成した僕です。

今の自分の身近に感じるダイスケさんを集めました。

さ、今日も楽しく焼鳥と戯れます。