クニさんがやっとカズサへ行った。

仕事が終わり、そこへ合流させて頂いた。

クニさんと竹田さんが仔羊にしゃぶりついているのを、かぶりつくように眺める拷問からスタートした。

フランス産の仔羊。
食べたい。
食べたい。


日々、働いて、ブログを書いているだけだと屈折していくだけの私ですが、目上の方々から御言葉を頂くとその屈折具合に気付かされるものです。

「マイちゃん、トモちゃんに感謝しろよ。」とクニさん。
そう言って頂けると、改めて感謝出来る自分。
言われないと感謝出来ないのだから、やはり自分は足りていないのだろう。

そうだよなぁ。あんなに可愛いくて気の利く二人が一緒に働いてくれることは奇跡に等しい。
他の焼鳥屋さんに行って、そんな感動は待っていないしな。

毎日、一緒にいると麻痺してしまうのだな。

お客さんに言われると、不満ばかり充満していた自分のガスが抜かれる。
改めて、ウチのお店良いお店ですよ。

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「大ちゃんなんて焼鳥が美味しく無かったらただの捻くれもんよ!」と先日ミーティングでマイ店長に言われて、

「ああん?」と思ったが。

私は捻くれもんだったようです。屁理屈の塊でした。

素直になろう。

今、幸せですから。
ただ、将来が不安です。

クニさんと竹田さんが帰り。
外で見送りをした後に

寒空の下、師匠から温かい叱咤激励を頂戴しました。

厳しい飲食業界の現実、そんな中で自分は甘えている事をヒシヒシと感じました。

甘えている事も、屈折している事も、人に言われて気付くものです。
普通に働いていたら説教してくれる人が居ない事が通常で、それを考えたらやはり私は恵まれているようです。

大切な事は茶化さない。
中途半端はもうやめよう。

人間なかなかすぐに変われるものでは無いので、目標をちゃんと決めないと。
これからの人生を妻とどう生きて行くか。
目標に向かえば、進む姿勢が変わって行くはずです。

師匠から「日本ワインを応援していくなら…」と言われる度に、「僕は日本ワインを『応援』しているんだろうか?」と自問自答に陥りました。

「応援」って何だろう。

自分が「応援してるよ。」と言われるとすごく嬉しい気持ちになるのだけど、応援する側になると…うーん、わからなくなってきます。

師匠やクニさん、沢山のお客様、果ては釧路から「師匠と大丈夫?」と御心配をして下さる今さん。
自分を応援して下さる方々のおかげでとても温かい気持ちになれるし、「よっしゃー!頑張ろう!」って気合いも入る。

でもそれに対して私も、師匠やクニさんを「応援」してるか?って訊かれたら、応援って言うより、「感謝」と「敬意」しかないわけで。

だからふと、「応援」なのかな?
悩んでしまった。

でも日本ワインに対して自分は消費者でもあるわけで、応援は正しいのかもしれない。

しかし造り手に対して「頑張ってフランスに負けないワイン作って下さいよ!」なんて上からの気持ちは全く無いのです。

日本ワインは日本ワインのままで好きなんです。
それがいつからかは分かりません。少なくても最初は違いました。

今では焼鳥のタレと山椒とマスカットベーリーA。
最高の組み合わせだと思っています。


先日に山梨の塩山洋酒の萩原さんとお話をした時に、2017ヴィンテージのスパークリングが美味しかったので素直にその感想を伝えたら、「次回はもっと甲州を増やして辛口にします。」と萩原さん。
デラウェアと甲州のブレンドのスパークリングなんですけど、甲州を増やすと原価上がるんですよね。
なんか、毎年造っては半年ほどで売り切れてしまうワインを「来年はもっと美味しく」って気持ちで向き合っている事に感謝と敬意しか無いんですよ。
自分は毎日仕込んだ焼鳥が売り切れてたら「もっと明日は美味しいのを」って気持ちに果たしてなれるのかな。なんて自問自答してしまいます。

同じ表現者として共に歩んで行きたいなと思うのです。

料理とワイン。
ワインは既に出来上がっているものなので、料理というものはそれに対して後から出来上がるものです。
テーブルに並ぶ順番は前後するでしょうが。

いつか
「お前のレバーのタレ焼きをイメージしてこのマスカットベーリーAは作ったんだよ。」とか言わせてみたい。
そんな妄想と共に私は生きています。



そして自分は応援して頂いてばっかりだなぁってやっと気付きました。
そう思ったらこの仕事、メチャクチャ楽しいですね。

年度末に最高の気合いを入れて頂けました。
今日の焼鳥最高に美味しいと思いますよ。

もう迷いは無くなりました。

とりあえず春が来たからボスと進路相談しないと。
まだ花粉にしか春を感じて無いし。

嫁ともう一回花見しようかな!

皆様、いつもブログを読んで下さって有難う御座います!

花粉によって下半身の粘膜もダメージを受けておりますが、焼鳥は健全です!