もうすぐ2017年ともサヨナラです。

明日も仕込みが沢山あるなぁと思いながらも霞富士に来てしまった自分はアル中かもしれません。

もうすぐ霞富士で料理してるアキラ君が卒業ですか。
寂しくなりますね。

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嫁の言葉を思い出します。

「今までお店がどうとか、料理がどうとかじゃなくて、誰に会いに行くかでお店を決めてた。」

そうなんだなぁ。うん。

うーん。そうだなぁと思います。

歳を重ねて。
酒も料理もサービスも。
何も変わらなくて人柄でしかないんですよね。
ワインもそうなんだなって。
ブドウを介して人間が出るんですよ。
そう。

現状に違和感を感じつつ。
それでも自分の居場所を作らなきゃいけない。
でも今のままじゃいけない。
次のステージを..、
それって何だ?

そんなアキラ君と自分を重ねていたのかもしれません。

嫁が忘年会で帰りが遅いことを良いことに自分も自分を見つめ直す時間。

明日も早いなぁ。
早くしなきゃなぁ。

だからって嫁も居ない家に帰って、早く寝て。
早朝から仕込みして。
何に対して自分は意地を張っているんだ?って。

客観的に思う。

今日は人が少なくて。
スタッフがね。年末にもなると体調を崩す人も居るもんで。自分もそんなに元気じゃないからその気持ちわかるーって感じです。

カウンターの真ん中ほどに座る男女。
おじさまに見覚えがあるなー。ランチのお客さんだっけかな。ランチのお客さんが夜にも来てくれたのかな。嬉しいな。

なんて呑気に思いながらコース最後の焼鳥を自分で持っていったんですね。

「はい、コース最後の肝でーす」って。

そしたら男性が言ったんですよ。

「相変わらず美味しいね。3週連続で来ちゃったよ。」って。

あっ。て。

嬉しい気持ちよりも。

俺、そんな事も知らないのかって。
自分に愕然としちゃったんですよね。

誰に向かって仕事をしているのか。

本当に年末はいろんな方が年の瀬だからと顔を出してくれている。
自分がこうやって霞富士へ来ているように。
それに対して自分は1年の感謝をどう表せば良いのかなと。
悩んでも悩んでも。
美味しい焼鳥をなるべく楽しく供すことしか無いのだから、自分の選んだ人生は本当に楽だなぁと思う。

それと同時に。

酉年が終わるのに自分の焼鳥を食べて年を越さない人間の気持ちがサッパリ分からん。