hideの4thシングルで、1stアルバム"HIDE YOUR FACE"からのリカットです。

 

 

恐らくアコースティックギターの弾き語りで作ったのであろうメロディアスな楽曲で、

ディレイを用いた(フルピッキングでも弾けなくはありませんが)イントロが印象的です。

 

以前紹介した"A STORY"同様ドラムはあの「赤井満子」で、

打ち込みらしさを感じさせない小気味よいリズムが響いてきます。

サンプラーを用いて機械的に作られたリズムで生の人間の叩いたリズムを超えるという

PSYBORG-ROCKの原点といえる曲の一つでしょう。

 

 

爽やかな曲調やメロディに乗せて、歌詞で呼びかけている「君」は一体誰なのか、

その解釈次第で何とでも捉えることが出来る曲でもあります。

 

ギターソロの後半でツインのハモリになるという点に、X JAPANのギタリストらしさというか、

キッスやアイアン・メイデンが好きなギター少年だったhideの姿を見る気がします。

 

hide初のトリビュートアルバム"SPIRITS"では横須賀サーベルタイガーのメンバーだった

kyoとTETSUがこの曲をカヴァーしています。

当人が生前「この曲はテツに叩いてもらおう!」と語っていたため、この選曲になったとのことですが、自ら「やかましいドラム」と豪語するだけにかなりインパクトのあるドラムになっています。

hideに負けじと爽やかに歌い上げるkyoもいいです。

 

 

 

 

hideの没後、hide with Spread Beaverの7人が参加した"TELL ME"がレコーディングされ、

シングルとしてリリースされました。hideは歌唱(1997年収録のオリジナル版とは別テイクとのこと)とアコースティックギターとギターソロを担当しています。

シングルではライヴ盤の『ピンクスパイダー』にそのまま繋がるので、プレイリストに組み込みにくかったのですが、『子ギャル』に収録されたことで無事解決。

 

 

そして、"fat-free"こと松本裕士が主役(今井翼主演)の映画『TELL ME hideと見た景色』

ではタイトルに使われるなど、hideを代表する楽曲の一つである事は疑う余地がありません。