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欧州蹴球世界

ヨーロッパ中心のサッカー記事の紹介

前回優勝のスペインは、満足する内容ではなく、神経をすり減らす試合となったものの、ようやく準々決勝に駒を進めた。
スペイン対クロアチアの試合で、残り2分となったところでようやくゴールが生まれたのだ。
スペインのヘスス・ナバスのゴールでスペインはグループCのトップとなったが、この勝利にはスペインのGKカシージャスのスーパーセーブが2回も必要だった。さらに、クロアチアとしては2回もPKをとってくれなかったという不満も残る。
0対0の引き分けでもスペインはグループステージを突破していたが、それは非常に危険な状況となることを意味していた。勝ちのみが安心をもたらしてくれたのだ。

原文はこちら
http://www.guardian.co.uk/football/2012/jun/18/euro-2012-croatia-spain-group-c

この試合では、2対2の引き分けだとスペインとクロアチア、イタリアが勝ち点で並び、この3チームの対戦での得失点差でイタリアが敗退することが決まっていました。
しかし、1対1や0対0だと、イタリアがアイルランドに勝った場合(実際に勝ちましたが)スペインは準々決勝に進めますが、クロアチアは敗退となる計算でした。
その割にはクロアチアは攻めに出ず、スペインも圧倒的なボール支配率を誇りながら最後の最後まで得点できないという、もどかしい状況が続いていました。

最後の得点シーンは、ファブリガスからイニエスタへのパスがぎりぎりオフサイドにならず、キーパーと2対1の態勢になっての得点で、クロアチアとしてはどうしようもない失点でした。

スペインとイタリアという2強が準々決勝に進んだことで、これらのチームと対戦することになるグループDの最後の試合が面白くなっていきます。
フランス、イングランド、ウクライナの3チームに可能性が残されていますが、フランスはグループリーグでの敗退が決まっているスウェーデンが相手なので、一番有利といえます。しかし、準々決勝でスペインとの対戦を避けるためにグループトップで終えるためには、しっかりと得点差をつけて勝利を収めたいところです。

得失点差で1点差をフランスにつけられているイングランドは、より多くの差をつけて勝利を収めることで、フランスを上回りたいところですが、対するウクライナは勝ちでないとグループステージ突破の可能性がないことから、必死に挑んでくることが予想されます。



今大会のオランダチームは、各選手のエゴが衝突して相容れず、足並みが揃わなかったことで自らの凋落をもたらしてしまった。皮肉なことに、オランダのグループリーグ突破というかすかな望みは、おそらく最大のエゴを持っているであろうクリスティアーノ・ロナウドによって打ち砕かれた。

原文はこちら
http://www.telegraph.co.uk/sport/football/teams/portugal/9316751/Portugal-2-Holland-1-match-report.html

ワールドカップ準優勝のオランダでしたが、死の組に入ったことで、あっけなくグループリーグで敗退してしまいました。それにして、3戦3敗とは目が当てられません。
同じ組のデンマークがドイツに負けたので、オランダがポルトガルに勝てば、ドイツ以外のチームが勝ち点3でならび、3すくみ状態のなかで、得失点差で決勝トーナメント進出の可能性もあったのですが、クリロナの2発にあっけなく沈んでしまいました。

前半11分にオランダが先制して波に乗るかと思われましたが、
その後はミスが多くなり、ポルトガルに付け入る隙を与えてしまいました。

これで準々決勝の1試合はチェコ対ポルトガル。2試合目はドイツ対ギリシャとなりました。
ドイツが勝つことを前提とすると、準決勝でドイツ対イングランド、もしくはフランスという組み合わせも考えられます。

残りのグループCとDはここら辺の組み合わせも考えながらの戦いとなるかもしれません。
グループCは、クロアチアとスペインが引き分け、イタリアがアイルランドに勝つと、アイルランド以外の3カ国が勝ち点5で並びます。この3チームの直接対決はその場合、すべて引き分けなので、順位は得失点差で決まります。
なので、スペインもクロアチアも勝ちにくるでしょうから、激戦が予想されます。


グループDは、開催国のウクライナがイングランドに勝たないと決勝T進出を確実に決められません。イングランドは引き分けでも進めるので、やや有利と言えますが、地元の期待を背負ったウクライナの捨て身の戦いが予想されるので、この一戦も楽しみです。



アイルランドのMFキース・アンドリューズは、スペインに4-0で敗れグループステージでの敗退が決まった試合について「墓穴をほってしまった」ことを認めた。

原文はこちら
http://www.guardian.co.uk/football/2012/jun/15/euro-2012-ireland-spain-defeat

アイルランドにミスがあったにせよ、パス回しや実力の差を圧倒的に見せ付けられる形となったこの試合では、スペインがすばらしかったと言うほかありません。
英プレミアリーグでは不調が続いていたストライカーのフェルナンド・トーレスによる1点目は、電光石火ともいえるすばやさで相手DFをかわし、ステップを整えることなくシュートを打ったことでGKもタイミングが取れなかったと思われます。

この試合のスペインのボールキープ率は66%。
シュート数もスペイン26に対してアイルランド6と圧倒しており、
このうちの20本が枠内に飛んでいます。
むしろ、4-0で終わったのはアイルランドが頑張ったともいえる内容でした。

これでスペインは最終戦のクロアチアと引き分ければ、ほぼグループ首位で終えることが確実になります。
こうなるとスペインはむしろ、だれをFWで使うかということで頭を悩ませることになります。
トーレスの2点目も、得意とするGKとの1対1を冷静に決めて、自信を深めているは間違いありません。しかし、残り15分でトーレスと交代したファブリガスがショートコーナーから難しい角度のシュートをきっちり決めるなど、先発争いが厳しくなりそうです。