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欧州蹴球世界

ヨーロッパ中心のサッカー記事の紹介

アレッサンドロ・ ディアマンティが最後の決定的PKに向かって歩き出し、そのPKを決めた時、現地時間では午前12時24分だった。イタリアは対ドイツとなる準決勝に進んだが、イングランドはまたPKでの敗れるという苦しみの既視体験でもがき苦しんでいた。

原文はこちら
http://www.guardian.co.uk/football/2012/jun/24/euro-2012-england-italy-quarter-final

今大会初の0-0となったこの試合は、準々決勝4試合の中ではもっとも見ごたえのある試合でした。イタリアが圧倒的に有利でチャンスの数も多かったものの、イングランドにも決定的チャンスが何度かあり、それらを決められなかったこと、ディフェンスがよく守ったことで、PK戦にもつれこみました。

イングランドとしては、悪夢の再現を避けたかったものの、またもやジンクスを破れず、PKで負けるという、なんとも受け入れがたい形の敗退となってしまいました。

前回のエントリーでは、「最近出場した9大会のうち、5大会でPK合戦による敗退」となっていましたが、これが「最近出場した10大会のうち、6大会でPK合戦による敗退」と、6割のPK敗退率ということになってしまいました。

しかし、チャンスの数や内容でいうと、イングランドがよくPK戦までもちこんだといえる試合だったといえます。

両チームの力の差を如実にあらわしていたのは、チップキックであっさりと決めたピルロのPKだったかもしれません。









イングランドのホジソン監督は、日曜日の対イタリア戦を前にPKの特訓を指示した。イングランドがこの準々決勝で勝つと、1996年の欧州選手権以来のベスト4となる。

原文はこちら
http://www.guardian.co.uk/football/2012/jun/20/euro-2012-roy-hodgson-england-penalties?intcmp=239

サッカーの母国でありながら、ワールドカップは地元開催の1966年で優勝しただけで、欧州選手権では一度も優勝したことがないイングランド。
最近(といってもかなり前ですが)のベストの結果は、これまた地元開催の1996年の欧州選手権でのベスト4にとどまっています。

しかも、ワールドカップと欧州選手権という大舞台では、最近出場した9大会のうち、5大会でPK合戦による敗退を喫しています。
つまり、決勝トーナメントには進出して、同点という拮抗した試合をしているにもかかわらず、PK合戦で涙を呑んでいるということになります。
これではホジソン監督ならずとも、PKの練習をさせてくなるでしょう。

実際に過去大会を振り返ってみましょう。
2010年南アW杯:決勝トーナメント1回戦 ドイツに4-1で敗退。
2006年ドイツW杯:準々決勝 ポルトガルと0-0、PK合戦で敗退。
2004年ポルトガルでのユーロ:準々決勝 ポルトガルと2-2、PK合戦で敗退
2002年日韓W杯:準々決勝 ブラジルに2-1で敗退
2000年ベルギー&オランダでのユーロ:グループリーグで敗退
1998年フランスW杯:決勝トーナメント1回戦 アルゼンチンと2-2、PK合戦で敗退
1996年イングランドでのユーロ: 準決勝 ドイツと1-1、PK合戦で敗退
1992年スウェーデンでのユーロ: グループステージで敗退
1990年イタリアW杯: 準決勝 ドイツと1-1、PK合戦で敗退

こうやって書いていると「PK合戦で敗退」が本当に悲しくなってきます。
こんなにPKに弱い国って他にないんじゃないでしょうか。
ただし、1996年の大会では、ドイツに負ける前の準々決勝で、
スペインにPK合戦で勝っています。
逆にドイツは1度もPK合戦で負けたことがないと聞いた気がしますが、
ちょっと調べられていません。

こうなると、今回はぜひともPK合戦でイングランドに勝ってほしい気がしてきました。

ちなみに過去のユーロの結果などは
http://www.uefa.com/uefaeuro/history/index.html
このページで、

W杯の結果は
http://www.fifa.com/worldcup/archive/index.html
このページですべて調べられます。
英語ですが。

ユーロのページは日本語版もありますが、
情報の量が英語ページと比べると格段に少ないです。
結局のところ、イングランドはやや余裕をもって決勝トーナメントに進み、フランスを上回ってグループDのトップで終えた代償は大きなものだった。準々決勝で対戦するイタリアが難しい相手であることは間違いないが、スペインとの対戦と比べればそのメリットは明らかであり、イングランド選手はベスト4に進むチャンスが大いに膨らんだと考えても無理はない。

原文はこちら
http://www.guardian.co.uk/football/2012/jun/19/euro-2012-england-ukraine-group-d

グループリーグの戦いが終わり、これからユーロ2012はいよいよ面白くなってきます。
イングランドがグループDを1位抜けしたことで、準々決勝は
①チェコ対ポルトガル
②ドイツ対ギリシャ
③スペイン対フランス
④イングランド対イタリア
となりました。
準決勝は
①と③の勝者
②と④の勝者となります。

大会開始前に監督交代となったイングランドは、前評判が決して高くなく
母国での期待も低いものでしたが、これで久しぶりにメジャーな大会で好結果を残す可能性が出てきました。

2010年のワールドカップでは、グループ2位となったために決勝トーナメント1回戦でドイツと対戦。先制されながらも、2対2の同点に追いつたかと思われたゴールが認められず、結局1対4の大敗を喫しました。

2008年の欧州選手権には、予選で敗退しており、本選に出場すらできなかったという屈辱を味わっています。

2006年のワールドカップは準々決勝まで進んだものの、ポルトガルと0対0で、PK合戦の末に敗退。

なんとコレは、2004年の欧州選手権で開催国のポルトガルに決勝トーナメントで1対1の末にPK合戦でまけるという悪夢の繰り返しでした。

そしてその前は、日韓ワールドカップで準々決勝でブラジルに2対1で逆転負け。これ、ロナウジーニョのフリーキックにやられたやつですね。

と、まあ、プレミアリーグの質の割には、国際大会で全然結果が残せてないイングランド。準決勝でぜひともドイツと戦ってほしいけども、その前にイタリアの壁を乗り越えられるか。