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欧州蹴球世界

ヨーロッパ中心のサッカー記事の紹介

8月18日に開幕するプレミア・リーグ(EPL: English Premier League)の12/13シーズンの順位予想。
全20チームのホームアンドアウェーで行われるリーグ戦は、現在世界最高レベルとみられており、香川真司のマンチェスター・ユナイテッドへの加入で、日本における人気・注目度もますます上昇しています。
プレビュー1チーム目は、アルファベット順でベンゲル監督率いるアーセナル Arsenal。

ファン・ペルシーの移籍話で揺れるアーセナルだが、ベンゲル監督は昨シーズンよりも有利な位置に立ってる。
ガーディアン紙の予想:4位
昨シーズンの成績:3位
原文はこちら
http://www.guardian.co.uk/football/blog/2012/aug/06/premier-league-preview-arsenal

昨シーズン主将だったファン・ペルシーがあと1年の契約を残しながら、7月の時点で契約更新をしないことを明言したことで、アーセナルは2年連続で主将が他クラブに流出するという事態に面しています。
ファン・ペルシーの移籍先はまだ決まっていないものの、今シーズンもアーセナルのユニフォームを着る確率は限りなくゼロに近いものです。

しかし一方で、スペイン代表のMFサンティ・カソルラをマラガから獲得したことで、ドイツ代表のポドルスキーとフランス人FWオリヴィエ・ジルーの移籍がファン・ペルシーの穴を十分に補うものとなる可能性がでてきました。
さらにはレアルからトルコ代表FWのヌリ・シャヒンを1年間のレンタル移籍で獲得する可能性が高いことから、チーム力としては昨シーズンよりもアップすることが見込まれています。

昨年はシーズンは、リーグ戦3試合目にアウェーでマンUに8対2と歴史的な敗北を喫してしまい、7戦終了時で2勝4敗1分けと出だしでつまづきました。
今シーズンの初めのアウェーゲームは、ストーク・シティ、リバプール、マンチェスター・シティーとなっており、昨シーズンよりもよい滑り出しをすることで悲願のリーグ優勝を果たしたいところです。
ブラジルはサッカーで金メダルを獲得したことがなく、このサッカー王国の汚点となっている。このため、今回のブラジル代表監督は今大会を「ロンドン・プロジェクト」と名づけるほどだったが、ようやく新境地を開く機会を手にした。準決勝で韓国を破り、土曜日にウェンブリーで行われる決勝に駒を進めたのだ。

原文はこちら
http://www.guardian.co.uk/sport/2012/aug/07/olympics-brazil-football-south-korea?INTCMP=ILCNETTXT3487

ブラジルは1984年のロス五輪でフランスに決勝で敗れ、続く1988年ソウル五輪ではまた決勝でソ連に敗れて、これまで金メダルを手にしたことがありません。
ちなみに五輪サッカーは、1984年からプロ選手の参加が認められた最初の大会で、それまでは1952年から1980年のモスクワ大会まで東欧諸国が金メダルを8回独占していました。

今大会はサントスで活躍するネイマール、今シーズンからチェルシーに加わるオスカー、長身ストライカーのダミアンを擁し、必勝態勢で望んでおり、韓国戦も3対1と圧倒的な試合内容で勝利を収めています。
この分だと、よほどのことがない限り、ブラジルに初の金メダルをもたらすのは間違いなさそうです。

3位決定戦は日韓対決となりました。
大会前に強化試合でフランスに屈したなでしこが準決勝で今度はフランスを破ったように、
メキシコも大会前の試合で日本に敗れながら、本大会では日本に勝つという、
同じシナリオ展開となったことは、かなり興味深いところです。

メダルを獲りたいという気持ちは日韓ともに同じでしょうから、準決勝敗退からの気持ちの切り替えを上手にできたチームが勝利を収めることになりそうです。
ただ、心理的にはメキシコ相手に勝てる試合を逃した日本の方がやや不利かもしれません。
ナイジェリアが1996年のオリンピックで金メダルを獲得し、カメルーンも4年後のシドニー五輪で優勝を果たした時には、アフリカ勢の躍進は続くかに思われた。その始まりは、1988年のソウル五輪でのザンビアによる活躍をきっかけに、1990年のイタリアW杯におけるカメルーン進撃によるものだった。今回の五輪では、日本と韓国が準決勝進出を果たした。これはおそらく、アジアサッカーの躍進といえる。アジア勢の躍進は少し前からわかってはいたものの、ロンドン五輪はアジアサッカーがアフリカサッカーを追い抜く転換期となりうる。

原文はこちら
http://www.guardian.co.uk/sport/2012/aug/06/london-2012-asia-overtake-africa#start-of-comments

アジアとアフリカの国際大会における活躍ぶりを比較、検討したこの記事はかなり面白いもので、読者からのコメントも数多く寄せられています。ここで面白いのは、ガーディアンの読者(英国人とは限りません)の多くが、日韓の活躍は驚くに値しない、とコメントしていることです。

アフリカ勢は1990年代にはいつW杯で優勝するかと言われ始めましたが、結局停滞の時代が続いています。一方、アジアの台頭は日本と韓国に限られていますが、それは国内リーグと育成システムが確立されて、機能し始めているからだとこの記事では分析されています。

アフリカ勢は、個人のプレーヤーという面では欧州リーグで活躍する人数はアジア勢に比べて圧倒的に多いものの、アフリカ各国内におけるサッカーの質という点では、向上が進められていないという欠点があります。

しかしいずれにしても、五輪レベルというのは能力が開発中の段階にすぎず、このレベルでの活躍が必ずしもトップレベル、すなわちW杯での結果にはつながってこないということは覚えておく必要があります。