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欧州蹴球世界

ヨーロッパ中心のサッカー記事の紹介

五輪サッカーの日本対エジプトが行われた、イングランド北部マンチェスターのオールド・トラッフォードを本拠地とする世界有数のサッカー・クラブ。
プレミアではリーグ最多の優勝19回を誇る。
昨シーズンは最終節でライバルのマンCが逆転勝利を収めたため、得失点差でリーグ優勝を逃すというプレミア史上例のない白熱した戦いに紙一重で敗れる。
今シーズンは香川真司が加入したことで、日本からの注目度はさらにアップ。

マンUは、昨シーズン終盤のドラマに区切りをつけ、新たな気持ちで新シーズンを迎える必要がある。
ガーディアン紙の予想:2位
昨シーズンの成績:2位
原文はこちら
http://www.guardian.co.uk/football/blog/2012/aug/09/premier-league-previews-manchester-united

プレミア史上最もドラマチックな幕切れとなった昨シーズンの最終節を振り返ってみましょう。
5月13日の日曜日、ライバルのマンCと勝ち点で並んでいたマンUは、得失点差で2位につけていました。
同時刻に行われたサンダーランドでのアウェーゲームでは、マンUがルーニーのゴールで勝利を収め、ホームでQPRと対戦していたマンCは先行されており、そのままの結果であればマンUが逆転でリーグ優勝を達成するはずでした。
マンUは1対0のまま勝利。一方、マンCは1対2からロスタイムの92分にようやく同点ゴールで追いついたものの、このままでは勝ち点でマンUに抜かれるはずでした。しかし、さらに2分後に奇跡的な逆転勝利を収め、勝ち点ではマンUと同点。得失点差でマンUを抑えて1968年以来となるリーグ優勝を手にしたのでした。(ちなみにこのときも2位はマンU)

このような劇的なシーズン最終節でリーグ優勝を逃したマンUは、さまざまな問題を抱えて新シーズンに臨むことになります。
世界有数のクラブでありながら、約536億円という莫大な負債をかかえており、先日NY証券取引所に上場したものの、思ったような株価はついていません。このような財務事情があるため、ライバルのマンCやチェルシーよりもクラブの運営コストを抑えなければならず、新戦力の獲得も限定的にならざるを得ません。

このような事情から、香川に対する期待はかなりあるはずです。読者のコメントでも、香川に期待する声が多く寄せられています。ほかに目立ったMFの補強はなく、ギグスやスコールズは30代後半なので、シーズン通しての活躍は期待できません。

補強に関しては、アーセナルからファン・ペルシを獲得することが期待されていますが、12日の時点でまだファン・ペルシはアーセナルのシーズン前の試合に出ていることから、不透明な状況です。
ロンドン西部が本拠地の強豪。
ロシア富豪のアブラモヴィッチが2003年にオーナーになって以降、有力選手の獲得で
毎年優勝争いに加わるチームとなっている。

ディ・マッティオ監督には、昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ優勝という快挙をリーグ成績に反映させるというプレッシャーがかかる。
問題は、どれくらいの時間的猶予を与えられているかという点だ。
ガーディアン紙の予想:3位
昨シーズンの成績:6位
原文はこちら
http://www.guardian.co.uk/football/blog/2012/aug/07/premier-league-preview-chelsea

今年3月というシーズン後半になって臨時監督に格上げされたディ・マッティオ監督は、
チャンピオンズ・リーグ優勝という栄冠をチェルシーに初めてもたらしました。
この業績により同監督は2年間の監督契約を結びましたが、アブラモヴィッチ・オーナーの時代で最悪の6位というリーグ成績を改善しなければ、早期の解任に追い込まれることは
間違いありません。

今シーズンオフも資金のものを言わせて、ブラジルの五輪チームで10番を背負うオスカル(本名はオスカル・ドス・サントス・エンボアバ・ジュニオール)をブラジルのインテルナシオナルから獲得しています。他にもフランスのリールからベルギー人のエデン・アザール(マンUのファーガソン監督が欲しがっていた選手)やドイツ代表のマルコ・マリンをヴェルダー・ブレーメンから獲得するなど、ドログバやアネルカが抜けた穴を埋めるべく着々と補強が進んでいます。

しかし、この補強がすぐに結果に現れないと、ディ・マッティオ監督の首はすぐに飛ばされる可能性は少なくありません。アブラモヴィッチ・オーナーが前バルセロナ監督のグアルディオラ氏を監督として据えたがっているのは周知の事実で、ディ・マッティオ監督の2年契約というのは紙の上での話でしかないからです。

ドログバがいなくなった今シーズン、ユーロ2012である程度活躍したフェルディナンド・トレスによる点取り屋として活躍が、チェルシーと現監督の運命を握ることになりそうです。

ベンゲル監督は、ソングがアーセナルから移籍した場合のみ、レアルMFのシャヒンを獲得する意向だ。火曜日にようやくマラガからカソルラの獲得を発表した同監督は、ソングが移籍を希望していることに不満を募らせている。

原文はこちら
http://www.guardian.co.uk/football/2012/aug/07/arsenal-arsene-wenger-nuri-sahin

ソングは昨シーズンの活躍が評価されて、バルセロナなどからの獲得に関する
問い合わせがあることで、移籍に心が傾いているようです。
まだ、正式に獲得の名乗りを上げているクラブはありませんが、ベンゲル監督は
移籍金額が15万ポンド以上である場合、十分にアーセナル側にメリットがあると
考えています。
ただしそれは、レアルからシャヒンを1年のレンタル移籍で獲得できる場合と
同監督は考えているようです。
現時点では、レアルのモウリーニョ監督はこのレンタル移籍に同意しており、
シャヒンの移籍はクラブ間で暗黙の了解が得られている模様です。

昨年はファブリガスの流出やけが人続出に泣かされたベンゲル監督ですが、
今シーズンは新たに獲得したポドルスキやカソルラ、ジルー、さらにはシャヒンが加入すると
あらたな中盤の組み合わせが可能になり、面白いサッカーを展開することができそうです。