2015/09/28 AM11:00 ウクラインカ基地 ブリーフィングルーム
「今作戦の内容を説明する。」
俺たちの目の前のスクリーンに映し出されたロシアの地図。そしてスクリーンの前に立つ初老のロシア軍の大佐、シュバルツコフ大佐。俺たちは現在、ロシア軍との共闘のために再度オペレーション『クラウン』についての作戦内容を説明されていた。
「今作戦では君たちアメリカ軍と我々ロシア軍との共闘戦となる。これは異例中の異例と呼べる事であろう。
現在我々は先のインフレによる財政混乱により二つの派閥に分かれている。一つは我々、現在のロシア思想派、ロシア連邦軍、そしてもう一つが全ソビエト派による新生ロシア連邦軍。」
英語は流暢な大佐の言葉に続き二つの派閥の勢力図が赤と青で分けられる。青が今回の我々の参加するロシア連邦軍のようだ。
地図の色は大体ロシアの中央部分で分かれており。真ん中あたりは白で塗られていた。中立地帯という事だろう。
「現在はまだ実質の戦闘は行われていないが新生派では一部の地域で現政権派の者を収容しているとのことだ。」
そこで少し水を口に含み間を置く。
「・・・で、今作戦では貴官らアメリカ軍特殊編成精鋭部隊と我々ロシア軍のスペツナズ部隊による新生派のウィルスの殲滅及びデータの奪取である。
識別コートはアメリカ軍を『イーター』スペツナズを『スカイヤー』とする。」
『イーター』・・・『喰らう』か。悪くはない。
「行動手順としては、これより1週間、スカイヤーと共に共同訓練に入ってもらう。」
「たった一週間だと!?」「その期間にロシア野郎と連携できるようになれってか!!」「無理だろう!!」
そこら中から文句が飛び交う。
「それほどまでに我々と新生派の対立は深まっているのだ!!!!!」
いきなり大佐が大声で叫んだ。
「いいか、我々が最大の敵だと考えている貴官らアメリカの要請を受理したの何故だか分かっているか!!!!我々の基地に招くという事はそれだけ諸君らに我々の情報を流しているのだ!!!それを承知で受理した!!!!ウィルスによるアメリカへの攻撃。可能だとしても二つの強大な派閥が出来ている状態で貴国と戦争などできるわけがない!!!
新生派も自国への核発射は絶対にしない!!!それは断言する。貴官らのように我々ロシア人にも愛国心はある!!!そうなれば向こうの最終兵器はウィルスの可能性が高いのだ!!!ウィルスならばワクチンがあれば治すことは可能だ!!!その上でのウィルスなのだ!!!分かったか。」
大きな声のまま大佐はそう言い切った。数々の戦地を渡り歩いてきた特殊部隊の精鋭でさえも黙る威圧だった。
「ウィルス研究所はKOLA半島のソビエトの旧基地だ。現在廃墟なのだがいささか取り壊しなどもせずそのままにしていたこともあって新生派の良いウィルス研究所になってしまった。」
大佐がそういうとスクリーンの画面が変わりKOLA半島の所が拡大され研究所が有ると思われる場所が赤いまるで塗られる。
「そこまでは良いかね?」
『はい。』
「うむ。共同訓練後貴官らが乗って来たチヌーク、ブラックホーク、アパッチで向かってもらう。」
大佐は今なんといった?ヘリでここからほぼ端っこのKOLA半島まで行けと!?
「大佐、その長距離を我々のヘリだけで行くのですか?」
俺は立ち合がりそう大佐に言った。世界で一番巨大な国の東から西まで行けと言うのか。
「この基地に呼んだのはただたんにここが我々現政権派の勢力圏だったからと言うだけだ。ここは隣国が中国、日本と言った国だ。日本はアメリカ軍の基地もあるからな。その分我々の監視もできる。そのためにここに呼んだ。
KOLA半島への道順は一週間後にまた追って連絡する。以上だ。」
大佐は説明は終わったとそのまま部屋を出て行った。
その後に残ったのは中途半端な重さの空気と俺たちアメリカ軍だけだった。
つづく
「今作戦の内容を説明する。」
俺たちの目の前のスクリーンに映し出されたロシアの地図。そしてスクリーンの前に立つ初老のロシア軍の大佐、シュバルツコフ大佐。俺たちは現在、ロシア軍との共闘のために再度オペレーション『クラウン』についての作戦内容を説明されていた。
「今作戦では君たちアメリカ軍と我々ロシア軍との共闘戦となる。これは異例中の異例と呼べる事であろう。
現在我々は先のインフレによる財政混乱により二つの派閥に分かれている。一つは我々、現在のロシア思想派、ロシア連邦軍、そしてもう一つが全ソビエト派による新生ロシア連邦軍。」
英語は流暢な大佐の言葉に続き二つの派閥の勢力図が赤と青で分けられる。青が今回の我々の参加するロシア連邦軍のようだ。
地図の色は大体ロシアの中央部分で分かれており。真ん中あたりは白で塗られていた。中立地帯という事だろう。
「現在はまだ実質の戦闘は行われていないが新生派では一部の地域で現政権派の者を収容しているとのことだ。」
そこで少し水を口に含み間を置く。
「・・・で、今作戦では貴官らアメリカ軍特殊編成精鋭部隊と我々ロシア軍のスペツナズ部隊による新生派のウィルスの殲滅及びデータの奪取である。
識別コートはアメリカ軍を『イーター』スペツナズを『スカイヤー』とする。」
『イーター』・・・『喰らう』か。悪くはない。
「行動手順としては、これより1週間、スカイヤーと共に共同訓練に入ってもらう。」
「たった一週間だと!?」「その期間にロシア野郎と連携できるようになれってか!!」「無理だろう!!」
そこら中から文句が飛び交う。
「それほどまでに我々と新生派の対立は深まっているのだ!!!!!」
いきなり大佐が大声で叫んだ。
「いいか、我々が最大の敵だと考えている貴官らアメリカの要請を受理したの何故だか分かっているか!!!!我々の基地に招くという事はそれだけ諸君らに我々の情報を流しているのだ!!!それを承知で受理した!!!!ウィルスによるアメリカへの攻撃。可能だとしても二つの強大な派閥が出来ている状態で貴国と戦争などできるわけがない!!!
新生派も自国への核発射は絶対にしない!!!それは断言する。貴官らのように我々ロシア人にも愛国心はある!!!そうなれば向こうの最終兵器はウィルスの可能性が高いのだ!!!ウィルスならばワクチンがあれば治すことは可能だ!!!その上でのウィルスなのだ!!!分かったか。」
大きな声のまま大佐はそう言い切った。数々の戦地を渡り歩いてきた特殊部隊の精鋭でさえも黙る威圧だった。
「ウィルス研究所はKOLA半島のソビエトの旧基地だ。現在廃墟なのだがいささか取り壊しなどもせずそのままにしていたこともあって新生派の良いウィルス研究所になってしまった。」
大佐がそういうとスクリーンの画面が変わりKOLA半島の所が拡大され研究所が有ると思われる場所が赤いまるで塗られる。
「そこまでは良いかね?」
『はい。』
「うむ。共同訓練後貴官らが乗って来たチヌーク、ブラックホーク、アパッチで向かってもらう。」
大佐は今なんといった?ヘリでここからほぼ端っこのKOLA半島まで行けと!?
「大佐、その長距離を我々のヘリだけで行くのですか?」
俺は立ち合がりそう大佐に言った。世界で一番巨大な国の東から西まで行けと言うのか。
「この基地に呼んだのはただたんにここが我々現政権派の勢力圏だったからと言うだけだ。ここは隣国が中国、日本と言った国だ。日本はアメリカ軍の基地もあるからな。その分我々の監視もできる。そのためにここに呼んだ。
KOLA半島への道順は一週間後にまた追って連絡する。以上だ。」
大佐は説明は終わったとそのまま部屋を出て行った。
その後に残ったのは中途半端な重さの空気と俺たちアメリカ軍だけだった。
つづく
2015/08/01 ロシアウィルス殲滅作戦立案会議
現在この部屋ではたった二人の男がいた。
アメリカの未来を左右する一大作戦の計画立案の最終決定会議だ。
「ではウィリアム、作戦の概要を聞かせて貰おうか。」
アメリカと言う世界最強の軍備を誇る国家の最高権力者である大統領、アルシア・ゴードンが国防長官、ジャケット・ウィリアムに問う。
「はい。今回の作戦ですがオペレーション名としましてオペレーション『クラウン』とします。」
「『クラウン』。王かね。」
これからの合衆国の未来さえも左右する可能性のある作戦の最終決定会議にこの二人だけの理由。それは政府高官の中に内通者がいると考慮しての理由だった。
古来から敵国に自国のスパイをもぐりこませることは情報戦の一つとして行われていた。
この作戦は失敗は許されない。
「いいえ。今回の意味としましては『頂点』とさせて頂きましょう。作戦の概要についてですが中身としては陸海空、海兵隊の各特殊部隊から数名の精鋭を選び、それの混合部隊を編成、そして現ロシア思想派による協力を得、ソ連思想派のウィルスを発見。発見次第C4の様な爆発物を使用して破壊。そして可能ならばそのデータの奪取と言う物を予定しております。」
手に持った書類をめくりながらウィリアムがすらすらと言葉を発する。
「・・・。しかしウィル、陸海空、海兵は装備に違いがあるが?」
「はい、そうです。しかし、今回は全員に陸軍装備による行動を求める予定です。」
「連携はどうする。」
「そのための少数です。少数ならばそれだけ教育に時間はかからない。それに元から特殊部隊の中でも秀でた能力の持ち主を選ぶのです。なおのこと時間はかかりません。」
「ほほう。」
水を一口口に含み大統領はうなずいた。
「と、言いつつも大統領、ロシアへの協力要請の方は?」
「その事か。大丈夫だ。要請の2日後には承諾の報告が来たよ。その代り現政権が続く限りのロシアへの絶対の不可侵を申しだしてきたがな。」
「ロシアもそこまでせっぱつ待っているのですか?我々とてロシアとの戦争は望んでませんよ。」
「そうだな。」
少しのジョークとして二人は少し笑みをこぼした。
「では、メンバーですが――」
2015/09/27 PM08:00 ロシア上空
『愛する我が家族へ。
私は現在ロシアの上に居る。イラク戦争にも従軍した身だがやはり右も左も分からない場所にいることは恐怖を覚える。
今度の作戦は大切だ。だがオペレーション名を聴かされても名前からは作戦の内容は分かりにくかったよ。
詳しい事は機密なので記すことはできないが私の今回参加する部隊は違和感を感じる。私以下グリーンベレーにSEALs、デルタフォースに海兵隊特殊部隊。陸海空海兵の混合部隊だ。
まったく統一感を感じない。同じと言えば同じ愛国心を持つと言う所だろうか。今でも作戦の参加を要請を上官から受けた事の事を思い出す。
陸軍である部隊は良いが他の軍のやつは陸軍の装備を徹底的に教え込まれていた。今まで使い慣れたものと少しながら違いが有るのだから彼らも完璧になれるまでに苦労しただろう。
部隊の中には女性もいるよ。しかも私と同じグリーンベレーだ。時代の違いを感じるとともにまぁもさい男と長くつながる必要もないだろうな。
衛生兵も来ている。よほど大きい作戦だという事だ。
今回乗っているチヌークにはミサイルやライフルが数十丁と共に15人程の仲間が乗っている。隣を飛んでいるブラックホークにも操縦士を含めて6人程が乗っているらしい。
作戦時はこれを2つから3つの班に分けて行動するらしい。さっきも書いたが詳しく書けないがロシアではスペツナズとの共同作戦も行われる。最大の警戒国との共同作戦だ。
だが安心してくれ。私は必ずお前たちのもとに帰る。必ずだ。
2015/9/27 ランスロット・ヒューズより愛をこめて 』
「隊長何書いてるんすかっ!!!」
俺の隣に座る兵士が話しかけてきた。今回混合部隊で同じ班となったSEALsのダニエルだ。1か月同じ場所で訓練を受けたとは言えお互いがお互いをあまり知らない中でこのように気楽に話しかけてくれるものはうれしい。
「家族への手紙だ。ロシアでも届けてくれるかは分からんがな。」
「届けないとかほざきやがったらウォッカをぶっかけてやればいい。」
「はっはっは。手加減しろよ?」
「そりゃぁ良い!!ダニー。俺もその時は混じらせてくれよ!!」
「あぁもちろん。」
話に入って来たのは俺の元からの部下。グリーンベレー、アーロン伍長だ。
「ヒューズ、出身はどこだ?」
俺の前に座る男、海兵隊特殊部隊の狙撃手、テッドが出会った時からの無愛想な顔で訊いてくる。表情は少ないが根は良い奴だと1か月の訓練で分かっている。チヌークに積まれているレミントンとバレッドは彼と彼の部下の物らしい。
階級は私と同じ曹長だ。
「ホノルルだ。」
「そうか。俺もなんだよ。仲良くしてくれ。」
無愛想な顔で笑顔を作るテッド。ひきつっている笑い方が面白い。
「あぁよろしく。」
少しながら距離があるもののお互いの手を握り合った。
これが俺の戦争を止めるための戦争、オペレーション『クラウン』始まりの一幕だ。
つづく
現在この部屋ではたった二人の男がいた。
アメリカの未来を左右する一大作戦の計画立案の最終決定会議だ。
「ではウィリアム、作戦の概要を聞かせて貰おうか。」
アメリカと言う世界最強の軍備を誇る国家の最高権力者である大統領、アルシア・ゴードンが国防長官、ジャケット・ウィリアムに問う。
「はい。今回の作戦ですがオペレーション名としましてオペレーション『クラウン』とします。」
「『クラウン』。王かね。」
これからの合衆国の未来さえも左右する可能性のある作戦の最終決定会議にこの二人だけの理由。それは政府高官の中に内通者がいると考慮しての理由だった。
古来から敵国に自国のスパイをもぐりこませることは情報戦の一つとして行われていた。
この作戦は失敗は許されない。
「いいえ。今回の意味としましては『頂点』とさせて頂きましょう。作戦の概要についてですが中身としては陸海空、海兵隊の各特殊部隊から数名の精鋭を選び、それの混合部隊を編成、そして現ロシア思想派による協力を得、ソ連思想派のウィルスを発見。発見次第C4の様な爆発物を使用して破壊。そして可能ならばそのデータの奪取と言う物を予定しております。」
手に持った書類をめくりながらウィリアムがすらすらと言葉を発する。
「・・・。しかしウィル、陸海空、海兵は装備に違いがあるが?」
「はい、そうです。しかし、今回は全員に陸軍装備による行動を求める予定です。」
「連携はどうする。」
「そのための少数です。少数ならばそれだけ教育に時間はかからない。それに元から特殊部隊の中でも秀でた能力の持ち主を選ぶのです。なおのこと時間はかかりません。」
「ほほう。」
水を一口口に含み大統領はうなずいた。
「と、言いつつも大統領、ロシアへの協力要請の方は?」
「その事か。大丈夫だ。要請の2日後には承諾の報告が来たよ。その代り現政権が続く限りのロシアへの絶対の不可侵を申しだしてきたがな。」
「ロシアもそこまでせっぱつ待っているのですか?我々とてロシアとの戦争は望んでませんよ。」
「そうだな。」
少しのジョークとして二人は少し笑みをこぼした。
「では、メンバーですが――」
2015/09/27 PM08:00 ロシア上空
『愛する我が家族へ。
私は現在ロシアの上に居る。イラク戦争にも従軍した身だがやはり右も左も分からない場所にいることは恐怖を覚える。
今度の作戦は大切だ。だがオペレーション名を聴かされても名前からは作戦の内容は分かりにくかったよ。
詳しい事は機密なので記すことはできないが私の今回参加する部隊は違和感を感じる。私以下グリーンベレーにSEALs、デルタフォースに海兵隊特殊部隊。陸海空海兵の混合部隊だ。
まったく統一感を感じない。同じと言えば同じ愛国心を持つと言う所だろうか。今でも作戦の参加を要請を上官から受けた事の事を思い出す。
陸軍である部隊は良いが他の軍のやつは陸軍の装備を徹底的に教え込まれていた。今まで使い慣れたものと少しながら違いが有るのだから彼らも完璧になれるまでに苦労しただろう。
部隊の中には女性もいるよ。しかも私と同じグリーンベレーだ。時代の違いを感じるとともにまぁもさい男と長くつながる必要もないだろうな。
衛生兵も来ている。よほど大きい作戦だという事だ。
今回乗っているチヌークにはミサイルやライフルが数十丁と共に15人程の仲間が乗っている。隣を飛んでいるブラックホークにも操縦士を含めて6人程が乗っているらしい。
作戦時はこれを2つから3つの班に分けて行動するらしい。さっきも書いたが詳しく書けないがロシアではスペツナズとの共同作戦も行われる。最大の警戒国との共同作戦だ。
だが安心してくれ。私は必ずお前たちのもとに帰る。必ずだ。
2015/9/27 ランスロット・ヒューズより愛をこめて 』
「隊長何書いてるんすかっ!!!」
俺の隣に座る兵士が話しかけてきた。今回混合部隊で同じ班となったSEALsのダニエルだ。1か月同じ場所で訓練を受けたとは言えお互いがお互いをあまり知らない中でこのように気楽に話しかけてくれるものはうれしい。
「家族への手紙だ。ロシアでも届けてくれるかは分からんがな。」
「届けないとかほざきやがったらウォッカをぶっかけてやればいい。」
「はっはっは。手加減しろよ?」
「そりゃぁ良い!!ダニー。俺もその時は混じらせてくれよ!!」
「あぁもちろん。」
話に入って来たのは俺の元からの部下。グリーンベレー、アーロン伍長だ。
「ヒューズ、出身はどこだ?」
俺の前に座る男、海兵隊特殊部隊の狙撃手、テッドが出会った時からの無愛想な顔で訊いてくる。表情は少ないが根は良い奴だと1か月の訓練で分かっている。チヌークに積まれているレミントンとバレッドは彼と彼の部下の物らしい。
階級は私と同じ曹長だ。
「ホノルルだ。」
「そうか。俺もなんだよ。仲良くしてくれ。」
無愛想な顔で笑顔を作るテッド。ひきつっている笑い方が面白い。
「あぁよろしく。」
少しながら距離があるもののお互いの手を握り合った。
これが俺の戦争を止めるための戦争、オペレーション『クラウン』始まりの一幕だ。
つづく
2015/09/27 PM08:30 ウクラインカ基地付近上空
ロシアの領空を飛ぶ三機の軍用ヘリ。輸送ヘリ、多目的ヘリ、そして戦闘ヘリ。それはとてつもない異彩を放っていた。
この輸送ヘリと戦闘ヘリがロシア軍の所有物がならばなんら問題ない。それは正常だからだ。
しかし、この二機の輸送ヘリを所有する国家。それはアメリカ合衆国だった。
そして、この輸送ヘリの中もアメリカから見ても異彩を放っていた。
輸送ヘリに乗るのはグリーンベレー、SEALs、デルタフォース、海兵隊特殊部隊(MARSOC)と言った陸海空、海兵と言ったまったく統一感を感じさせない特殊部隊の精鋭だった。多目的ヘリにもアメリカ軍の各特殊部隊が搭乗していた
ヘリの一機はUH-47チヌーク、もう一機がUH-60ブラックホーク、そして戦闘ヘリがAH-64アパッチ。
この異彩を放つ部隊がアメリカ最大の警戒対象国の国家、ロシアの領空を、しかもロシアの極東最大の基地上空を飛行する背景にはアメリカを、世界を揺るがす背景があった。
二ヶ月前2015/07/24 アメリカ大統領会議
この日、アメリカの脳であり未来であるこの場所である重要な会議が開かれていた。
会議に大統領、副大統領に続き国防総省長官、国土安全保障省長官、CIA長官などの各方面の最高権力者、10名が集まっていた。
今回の議題とは、ロシアにて潜伏中のCIA局員のある情報だった。
「大統領、CIA局員はすでに1年以上潜伏しておりました人間です。嘘とは思えません。」
CIA長官が会議始まって何度目になるか分からない言葉を発する。
今回の議題、それはロシア軍の派閥のうちの一つがウィルス兵器を開発したとの情報だった。
2013年以降の世界規模での強い財政不安。それによりロシア内でも二つの派閥が生まれ軍でもその二つに分離した。
そのうちの一つ、旧ソビエトの思想が強い派閥によるアメリカへのバイオアタックの危険性。
そししてその事へ対してのアメリカでの対応。それについての会議だった。
「大統領、場合によってはロシアへの核攻撃も提案します。これは国防長官との一致した提案です。」
CIA長官が少し息を強くして言う。
「しかし、まだロシアとの連絡は取れていない。極東方面での派閥が現ロシア思想の派閥と言え本当に我々に協力的とは思えん。」
大統領が悩むように言葉を発する。
「大統領、副大統領としての意見を申し立てします。私もCIA長官の意見に賛同します。」
副大統領までもが言う。
「大統領。」
「大統領。」
「・・・他の物はどう思う?賛同する物は手を。」
齢50での大統領就任。政治の道に進んですでに30年がたつこの男にとっても最大の警戒国に対しての核攻撃の準備と言う物はあまりにも重かった。
言うと次々に手の上がる多くの各方面のトップ。過半数での核攻撃の準備だった。
「大統領、核攻撃に賛同した私ですがよろしいですか?」
CIA長官と共に真っ先に核攻撃を計画したまだ40そこそこのこの会議では一番若い国防長官が手を挙げる。
「なんだ?」
「アメリカ本土へのバイオ攻撃ともなればそれなりの攻撃準備が要るでしょう。そして現在ロシアでは二つの派閥が出来ている。
そんな状況ですぐにでもアメリカへの攻撃は不可能だと私は考えるのです。」
「そんな!!!長官!!あなたが私に核攻撃の提案をしたのでしょう!!!!」
CIA長官が立ち上がり息を荒げ国防長官に怒鳴る。
「私が言ったのは最終手段としての提案です。何もロシアに最初から核を撃とうと言った訳では無い。
第一、派閥の中に核の様な油を注いだらロシアとの戦争は間違いなく全面核戦争になる。ベトナム戦争なんて非じゃない死者が出ますよ。兵士だけじゃない、民間人からもだ。」
「うっ・・・。」
「では続けます。そこで大統領、私の提案と言うのはですね、
アメリカ軍特殊部隊の混合部隊一個小隊によるウィルス兵器の有無の確認、そしてウィルスの駆逐です。」
「ほほぅ。」
「ですがそれは大統領閣下のご決断、そして何より現ロシア思想派の派閥との協力が必要です。メンバーは私と部下が各軍より選りすぐりの兵を選びましょう。」
「勝算は?」
大統領は口に少しの笑みを浮かべつつそう問うた。
「敵は派閥と言えどロシアです。我々に並ぶ国力を持つロシアの二つのうちの一派閥。成功は五分五分です。場合によっては現ロシア思想派との共闘戦、アメリカ軍の出動もあり得ます。
しかし、やってみる価値はあると私は判断いたします。閣下、ご決断を。」
「・・・。」
大統領はこれからの国の未来を。そして戦地に向かう兵の事を考えた。
しかし、国家を守るのならば犠牲と言う物は居るのかもしれない。
「・・・よし、その提案を採用しよう。他のものも良いな?」
他の面々も次々に首を縦に振る。そして、CIA長官も『核発射の用意もお願いします。』と言いつつも首を縦に振った。
「これにて臨時会議を閉廷する。」
大統領の最後の一言によって会議が終了した。
つづく
ウォー・トゥー・ストップ・ザ・ウォー プロローグ02
ロシアの領空を飛ぶ三機の軍用ヘリ。輸送ヘリ、多目的ヘリ、そして戦闘ヘリ。それはとてつもない異彩を放っていた。
この輸送ヘリと戦闘ヘリがロシア軍の所有物がならばなんら問題ない。それは正常だからだ。
しかし、この二機の輸送ヘリを所有する国家。それはアメリカ合衆国だった。
そして、この輸送ヘリの中もアメリカから見ても異彩を放っていた。
輸送ヘリに乗るのはグリーンベレー、SEALs、デルタフォース、海兵隊特殊部隊(MARSOC)と言った陸海空、海兵と言ったまったく統一感を感じさせない特殊部隊の精鋭だった。多目的ヘリにもアメリカ軍の各特殊部隊が搭乗していた
ヘリの一機はUH-47チヌーク、もう一機がUH-60ブラックホーク、そして戦闘ヘリがAH-64アパッチ。
この異彩を放つ部隊がアメリカ最大の警戒対象国の国家、ロシアの領空を、しかもロシアの極東最大の基地上空を飛行する背景にはアメリカを、世界を揺るがす背景があった。
二ヶ月前2015/07/24 アメリカ大統領会議
この日、アメリカの脳であり未来であるこの場所である重要な会議が開かれていた。
会議に大統領、副大統領に続き国防総省長官、国土安全保障省長官、CIA長官などの各方面の最高権力者、10名が集まっていた。
今回の議題とは、ロシアにて潜伏中のCIA局員のある情報だった。
「大統領、CIA局員はすでに1年以上潜伏しておりました人間です。嘘とは思えません。」
CIA長官が会議始まって何度目になるか分からない言葉を発する。
今回の議題、それはロシア軍の派閥のうちの一つがウィルス兵器を開発したとの情報だった。
2013年以降の世界規模での強い財政不安。それによりロシア内でも二つの派閥が生まれ軍でもその二つに分離した。
そのうちの一つ、旧ソビエトの思想が強い派閥によるアメリカへのバイオアタックの危険性。
そししてその事へ対してのアメリカでの対応。それについての会議だった。
「大統領、場合によってはロシアへの核攻撃も提案します。これは国防長官との一致した提案です。」
CIA長官が少し息を強くして言う。
「しかし、まだロシアとの連絡は取れていない。極東方面での派閥が現ロシア思想の派閥と言え本当に我々に協力的とは思えん。」
大統領が悩むように言葉を発する。
「大統領、副大統領としての意見を申し立てします。私もCIA長官の意見に賛同します。」
副大統領までもが言う。
「大統領。」
「大統領。」
「・・・他の物はどう思う?賛同する物は手を。」
齢50での大統領就任。政治の道に進んですでに30年がたつこの男にとっても最大の警戒国に対しての核攻撃の準備と言う物はあまりにも重かった。
言うと次々に手の上がる多くの各方面のトップ。過半数での核攻撃の準備だった。
「大統領、核攻撃に賛同した私ですがよろしいですか?」
CIA長官と共に真っ先に核攻撃を計画したまだ40そこそこのこの会議では一番若い国防長官が手を挙げる。
「なんだ?」
「アメリカ本土へのバイオ攻撃ともなればそれなりの攻撃準備が要るでしょう。そして現在ロシアでは二つの派閥が出来ている。
そんな状況ですぐにでもアメリカへの攻撃は不可能だと私は考えるのです。」
「そんな!!!長官!!あなたが私に核攻撃の提案をしたのでしょう!!!!」
CIA長官が立ち上がり息を荒げ国防長官に怒鳴る。
「私が言ったのは最終手段としての提案です。何もロシアに最初から核を撃とうと言った訳では無い。
第一、派閥の中に核の様な油を注いだらロシアとの戦争は間違いなく全面核戦争になる。ベトナム戦争なんて非じゃない死者が出ますよ。兵士だけじゃない、民間人からもだ。」
「うっ・・・。」
「では続けます。そこで大統領、私の提案と言うのはですね、
アメリカ軍特殊部隊の混合部隊一個小隊によるウィルス兵器の有無の確認、そしてウィルスの駆逐です。」
「ほほぅ。」
「ですがそれは大統領閣下のご決断、そして何より現ロシア思想派の派閥との協力が必要です。メンバーは私と部下が各軍より選りすぐりの兵を選びましょう。」
「勝算は?」
大統領は口に少しの笑みを浮かべつつそう問うた。
「敵は派閥と言えどロシアです。我々に並ぶ国力を持つロシアの二つのうちの一派閥。成功は五分五分です。場合によっては現ロシア思想派との共闘戦、アメリカ軍の出動もあり得ます。
しかし、やってみる価値はあると私は判断いたします。閣下、ご決断を。」
「・・・。」
大統領はこれからの国の未来を。そして戦地に向かう兵の事を考えた。
しかし、国家を守るのならば犠牲と言う物は居るのかもしれない。
「・・・よし、その提案を採用しよう。他のものも良いな?」
他の面々も次々に首を縦に振る。そして、CIA長官も『核発射の用意もお願いします。』と言いつつも首を縦に振った。
「これにて臨時会議を閉廷する。」
大統領の最後の一言によって会議が終了した。
つづく
ウォー・トゥー・ストップ・ザ・ウォー プロローグ02