心の代数(Numeri日記より) | ヌメラーのヌメラーによるヌメラーの為のNumeri日記

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※私が書いてるのではありませんので悪しからず(^^)/

代数ってのはすごいもんだって今更ながらに思う。

数学が苦手な人なんかは、代数と聞いただけで頭痛がしたり、ジンマシンが出たり、中には発狂したりする人もいるかもしれませんが、まあ落ち着いて聞いてください。

そもそも代数とは何なのか。これは読んで字の如く数に代わるものです。数に代わって文字を入れ、計算なんかを楽にしようってのが代数なわけですね。xとかyとかそんな式を誰しも見た事があると思います。で、あの辺の公式を使って楽に計算しようってのがそもそもの始まりです。

では、この代数の何が凄いか。xやyなんかを使った数式なんてのは、今時、ちょっとオマセな小学生でもやりますから別にたいしたことないのですが、それでも、それを最初に考えたやつは凄い。頭おかしいんじゃないかと思うほどに凄い。そう言わざるを得ないんです。

大体、数学やってんのに文字使うとか頭おかしいですからね。僕ら凡人は、数学って言うと数字っぽいものを勝手に連想し、6と9でシックスナインとか大喜びでやっちゃいますけど、そこにxとかyとかもってくる。どんだけ思考がアバンギャルドなんだって話ですよ。

これ、例えるならば皆で100メートル走やってて、山下君は早い!11秒台だよとか盛り上がってたら、いきなり田中君がデカいアメリカンバイクにまたがってやってきたようなもんですからね。そりゃあ世界が違うし、そりゃねえよって言うしかない。

それにね、その大変だから文字に置き換えよう、って思考が素晴らしいと思うんですよ。なんというか、その思考が我々事なかれ主義の日本人に非常にマッチングしてるんじゃないかなって思うんです。

大変そうだからxにしておこう、とりあえずyにしておこうや、まあ良く分かんないんだけどzとか入れておけばそれっぽく見えないか?ってのが僕らの心情にあまりにマッチしすぎている。

実はコレ、僕らの日常生活においても大変大切なことなんですよね。僕らは、あまりにも一つのことに固執しすぎる。アレじゃないとダメ、コレじゃないとダメ、高志じゃないとダメ、私、ダメになっちゃうよぅ、とまあ、あらゆる場面で僕らはこだわりを見せ付けるはずです。そういったある種のこだわりってのは大切なことですが、あまりに過ぎると窮屈で大変息苦しいものです。

ギクシャクと殺伐とした関係や、醜い個人間の争い、果ては国家間の戦争に至るまで、突き詰めればそこにあるのは「これでないとダメ」というこだわりです。その考えを捨て、「これでないとダメだけど、まあこれでもいいや」という考えが持てれば、大抵のイザコザは回避できるのではないでしょうか。

断言しますと、この世で代わりの効かない物なんてほとんどありません。俺は俺だ!他の誰にも代わることができない!なんて鼻息も荒く豪語する方もいますが、残念ながら大抵の場合、まるで老朽化した歯車を取り替えるかのように代わりが現れるものです。それ自体は定義的に代わりが効かなくても、それと同等のものは山ほど存在するのです。そこを履き違えてはならない。

まあ、ダメなモンはダメなんだし、代わりでいいじゃんといったスピリットを持ち代数的な生活をすると、どのようにハッピーになるか、僕の私生活の一コマを覗いてみましょう。もう、ハッピーセットなんか目じゃないくらいハッピーです。

午前4時30分、起床。
あまりに早く目が覚めてしまった自分に呆然としつつ目覚める。颯爽と顔を洗うも、タオルがないことに気がついてしまう。しかし、全く焦らず落ち着いて「拭くのは何もタオルだけの仕事じゃない」とその辺に落ちてるシャツで顔を拭く。起きて5分で早くも代数の精神が。

午前7時30分。起きてから何をするわけでもなく、ボーっとニュースを見ていたり素振りとかしてるうちに、確実に遅刻するであろう時間帯に。世界広しと言えども3時間前に起床して遅刻の危機に直面するヤツはそうそういない。

今日は大切な仕事がある日。普通なら遅刻してはいけない!と焦りそうなものだが、そんなのは愚かなこと。僕が遅刻したって仕事は回る。僕の代わりとなる優秀なヤツは山ほどいるんだ。

と、またも代数的に楽観していると、それに関連して今日はスーツを着なければいけない日だったことに気がつく。普段はヨレヨレのジャージとかホリディスタイルで仕事をしているのだけど、外部の人に会う時などはさすがにスーツを着なくてはならない。

8時。ただでさえ遅刻なのに、スーツの準備をしなければいけない。さすがに焦りだしてくる。急いで探したところ、比較的シワの少ないスーツが発掘される。しかしながら、シャツが見つからない。色々と探すのだけど、ラーメンをこぼした時に布巾代わりに拭いたシャツとかしかでてこない。何故か陽気にナルトとかついてやがる。どんなワンポイントだ。

仕方ないので、まあ、スーツの下だし分からないか、と以前に譲り受けた女子高生のブレザー、そのシャツだけを着ることにする。ムチムチで今にもはちきれそう、ボタンなんか飛びそうになっているが、ネクタイをすればまあ分からない。

8時30分。やっと出社。心なしかスーツを着て出社すると心が引き締まる。

職場に到着。10時から来客があるということなので、急いで応接室へ。やってきた来客は凄い偉い人らしいのだけど、どの角度から見ても「ハゲチャビン」以外のニックネームが思いつかない愉快な風貌。なんとか神妙さは保っていたものの、コイツがどんなに寒いダジャレでも言おうものなら簡単に心の中の色々なダムが決壊してしまいそうなほど笑いを堪えるのに必死だった。

「例のプロジェクトなんですが、彼に任せようと思ってるんですよ、グワハハハハハ」

上司が僕のことをそうハゲチャビンに紹介します。ハゲチャビンも

「よろしくおねがいしますよ!」

みたいなことをハゲチャビンのクセに言いやがりまして、終始和気藹々といった様子。そして僕は、「やった!」と心の中でガッツポーズをするのでした。

あのですね、あまり言いたかないですけど、このプロジェクトってのが社内の中堅どころに課せられる登竜門的なものでしてね、多くの重役連中がこのプロジェクトをキッカケに社内で羽ばたいていってるんですよ。早い話が、このプロジェクトを任されるイコール出世が約束されたようなもの。これは大変名誉なことですよ。

もう僕の頭の中では社長になってて秘書にエロいこととかしてたんですが、なんとか踏み止まりプロジェクトのお話へ。しかしまあ、ハゲチャビンはハゲチャビンのクセに多忙みたいで、何か別の会議があるとか何とか。この話の続きは夕方にしましょう、ということになりました。

午後1時。ハゲチャビンとの会談を終えて微妙に暇なので職場の中庭で落ち葉掃除をする。集めた落ち葉で焚き火をするのが楽しくてしょうがないので毎年自主的に行っている。

集めた落ち葉で焚き火をしていたら自分の中での衝動が抑えられなくなり、急遽、エロ本慰霊祭を行うことに。職場にストックしてあったエロ本を片っ端から燃やしてやった。

プロジェクトを任されるようになった僕が、いつまでも職場でエロ本を読むような大人であってはならない、ちゃんとした大人にならなきゃという気持ちも確かにあったのだけど、それより何より、長きに渡って働いてくれたエロ本を労い、その魂を鎮めてあげようという気持ちのほうが強かった。

本来、使い古してその役目を終えたエロ本たちは、港か公園に置いて後進の育成、主に近所のエロガッパ中学生に受け継ぎ、世代から世代へ、夢から夢へ、夢は時間を裏切らない、と伝承していくべきなのだけど、世知辛い現代、それをやると不法投棄になりかねないので、慰霊祭で終止符を打つことに。

一冊、一冊、と火の中に投げ込んでいき、このエロ本はこうだった、このエロ本は苦しい時に助けてくれた、フフ、こいつはヤンチャだったな、このキカンボウめ!などと思いを馳せていると、自分の中で何かが盛り上がってしまい。

「俺のターン!場に5冊のエロ本を伏せ、トラップエロ本を1冊伏せる。そして、熟女人妻を召還して守備表示!これでターンエンドだ!」

とかやってたら、本気で恥ずかしくなってきたのでとっとと燃やして慰霊祭を終了したのでした。自分の事ながら何やってんだ。

午後4時。エロ本を処分したら急にオフィスっぽくなった。本棚には学生時代に使った教科書などがハッタリで並べてあるのだけど、それがやけに知的に見える。

しかしながら、エロ本が皆無になったと思えば思うほど見たくなるもの。ホント、人間ってのは不思議なもので欲望の塊だなって思うんですが、とにかくエロ本が見たくて仕方ない。

最初は些末な「ちょっと見たいかも?」的な欲求だったのですが、みるみると、まるで肥え太った資本主義の豚のように肥大していく僕の中の欲望。「見たいかも」から「見たい」に、「見なきゃならない」になって「見るしかない」「見ないと死ぬ」最終的には満月を見た悟空みたいな状態になってました。

ぐおおおおおお、エロ本が見た過ぎる。読みた過ぎる。一冊くらい燃やさずに残しておくべきだった。今から買いに行ってもいいのだけど、夕方からは再度ハゲチャビンとプロジェクトの話だ。うおおおおおおおおお。

ここで、代数的考え方ですよ。エロ本じゃないとダメ!と意固地になってしまってはいけません。エロ本は入手できないのですから、もしエロ本に固執するようなことがあれば、そのまま破裂しそうな欲求を抱えハゲチャビンとの会談に臨むことになります。そりゃあ溢れる衝動を抑えられずにハゲチャビンをレイプしたとしても誰も僕を責める事などできやしない。

ですからね、代数的に考えて、エロ本じゃなくてもいい、何か代わりのものでいんだよ、ここは、と気楽に考えればいいんですよ。

で、僕の目に留まったのが、今や知的の権化と化した本棚です。ここにある知的な本たち、具体的には学生時代に使用した教科書たち。もう、これを代用するしかない。

古の数学の教科書を手にします。なんか「微分と積分」とか書いてありますが、いけるはずです。きっといけるはずです。僕はこの数学の教科書をエロ本代わりにする。きっといけるはずだ!

燃えるような信念の元、まずはxをSEXに置き換える脳内変換からはじめます。するとあら不思議、Yなんて女性の秘境にしか見えなくなってきます。よく見ると3とか卑猥すぎる。金玉じゃないか。しかも、微分積分ですのでdxなどの表記がありますが、これはdeep SEXの略語にしか見えません!ΣがM字開脚に見える!数学オブジョイトイ!インテグラルは精子ににしかみえない!ああああ!閉曲線で囲まれた曲面zから伸びる法線の図とかマンコマークにしか見えないいいい!(ビクンビクン)エロい!エロいぞ数学!イケル!ヌケル!

なんてことは全然なく、全く抜けませんでした。こんなもん使えるかっって投げ捨ててた。

午後6時。ハゲチャビン来訪。数学エロ本妄想に2時間も使ってしまった自分が可哀想で仕方ない。粛々と書類を並べてプロジェクトの説明をするハゲチャビン。貰った書類を見て震撼した。

数式がいっぱい書いてある。

何かの数値予想の理論式みたいらしいのですが、さっきまで猥褻なものに置き換えていたxやyが踊り狂っていやがる。TRFみたいに踊り狂っていやがる。

ハゲチャビン単体でもヤバかったのですが、そいつが「xがー」とか言いやがるもんだから「SEXがー」にしか聞こえなくてやばい。もう色々なダムが決壊しそうだった。おまけに最後の方に連発でΣが出てくるもんだからもうダメだった。頭の中でハゲチャビンオブジョイトイになってダメだった。

「どうかしましたか?」

あまりに僕の様子がおかしいもんだから、そう聞いてくるハゲチャビンに対して「貴様のM時開脚がおかしくてしかない」と正直に答えるわけには行かず

「いえ、ちょっと数学が苦手なもんで」

と答えることしかできませんでした。

9時、帰宅。家路に就きながら星空を見上げ、涙を流す僕。あまりに僕の様子が変だったためかハゲチャビンが「あの人はちょっと・・・」的なニュアンスのことを伝えたらしく、見事にプロジェクトから外された僕。プロジェクトは後輩の森田君が担当することになりました。出世しろよ、森田。

僕自身が思いっきり森田君に取って代わられた事実を目の当たりにしてもなお、僕は代数的考えは素晴らしいと言うしかありません。プロジェクトに固執するのは愚かなこと。プロジェクトがダメなら、別なことで頑張ればいいのです。そう、エロ本とか。この世に取って代えられない物などない。何かがダメなら別の何かを探せばいい。それでハッピーじゃないか。涙を流しながら月に向かって家路に就くのでした。

帰りの道中、朝から着ていてムチムチが臨界点に達した女子高生のシャツが、ケンシロウが怒った時みたいに破裂してボロボロになりました。僕はなんて愚かなことをしたのだろう。女子高生のシャツだけは他の何物にも代え難い代物じゃないか。