ミエナイチカラ(Numeri日記より) | ヌメラーのヌメラーによるヌメラーの為のNumeri日記

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おもにNumeriでお気に入りのブログ転載します。Numeri知らない人はゼヒ読んでヌメラーになりましょう。
※私が書いてるのではありませんので悪しからず(^^)/

この間、職場の会議で上司の口から「これは総力戦だから、我が部署全員に何らかの役割を担ってもらう。みんなで頑張ろう!」といううざったい通達を時代錯誤も甚だしい精神論と共に告げられたのですが、さすがの僕も少しばかり感化され、「俺も頑張るぞ!与えられた仕事をこなしきる!」と柄にもなく燃えてしまったのです。

しかしながら、偉い人の口から粛々と分担が読み上げられる中、僕だけ何の役割も振り分けられないというイリュージョン。さすがに何かの間違いだろうと、あとで分担一覧表を確認したのですが、僕の名前だけありませんでした。ありませんでした。ありませんでした。

「これは3人用のビデオだから」ととんでもない言葉をスネオに浴びせられたノビタのような気分になりつつ枕を涙で濡らしたのですが、それにつけても言葉の力ってのは偉大だと痛感したのです。

普段なら僕も、上司の頭はカツラだろうか、最近結婚した同僚がみるみるやつれていきやがる、猛烈キャリアウーマンで女を捨ててるっぽい彼女でもおセックスとかするんだろうか!想像できない!興奮する!とロクでもないことばかり考えて会議の時間を漠然と過ごしているのですが、少なからず上司の言葉に感銘を受けたというか、心を動かされた部分があったんですよ。

言葉ってのは最も簡単かもしれない他所とのコミュニケーション手段ですから、その力ってのは相当なもので、なんでもない言葉が誰かの心に突き刺さったり傷つけたり動かしたり、時には安らぐ気持ちにさせてくれたり飛び跳ねるくらい喜びを与えてくれたりするのです。それだけに気をつけなければいけない部分が多々あるのです。

誰かの心に甚大な影響を及ぼす強大な力を持ちつつも、その効果がわかりにくいというのも言葉の力が持つ特徴だと思います。破滅の言葉を発した瞬間に天空の城が崩れ落ちるとかなら言葉の持つ強大な力も分かりやすいのですが、実際にはそういうわけにもいきません。やはり、その威力のわりにはわかりにくいと言わざるを得ない。

なんでもない言葉が誰かを傷つけるかもしれないし、なんでもない言葉のために一生涯恨まれるかもしれない。それを肝に銘じて一つ一つの言葉を発していく必要があるのです。

世の中には「一言多い」という空気が読めない可哀想な人が多々いるのですが、結局はそういう人ってのは言葉の力を分かってないだけなんですよね。

ウチの職場には、社内でも非常に頭が可哀想なことで有名で、なんかの雑誌にカッコイイという意味で「イカしてる!」みたいな表現が書いてあったのを全部「イカレてる!」と読み間違え、「この秋はこのファッションがイカレてる!」と本気で誤読していた総務のマミちゃんという屈強な女性がいるのですが、彼女がいちいち一言多い。

なんか、僕とマミちゃんで仕事をサボって雑談をしていたのですが、ちょっと仕事上の書類を誤魔化して楽しようって感じの話題になったんですよ。マミちゃんは、さすが頭の弱い子らしく、面倒くさい書類は隣のデスクにこっそり置いちゃいます!とか頭の中にクリトリス詰まってるみたいなこといってたんで、僕もそれはどうかと思いつつも同調したんです。

「ああ、いいねそれ、俺も今度やってみよう」

みたいな感じで盛り上がったんですよ。ただまあ、そういうのじゃ良くないぞって感じで頭の弱いマミちゃんを軽く諭してやろうかと思いまして、

「でもさあ、そういうの楽で憧れるけど、そんなことばっかやってたら同僚とかに嫌われちゃうよなー」

って感じで、あんまそういうことばかしてるとダメだぞ!って意味合いを込めて軽く言ってみたんです。そしたらアンタ。

「大丈夫ですよ、patoさん、もうすでに随分と嫌われてますよ」

とかマミちゃんが言うじゃないですか!フェラチオする時みたいな口して言うじゃないですか!

そんなね、僕だって薄々その辺は気がついてますけど、いくらなんでもそんなのダイレクトに言う必要ないじゃないですか。本当にこの子はいつもこんな調子で一言多くて、言わなきゃいいこと言うんですよ。その強大な力を持った言葉でどれだけ僕が傷つくか分かっちゃいない。ホント、チャンスさえあったらレイプするぞ。

とにかく、このマミちゃん見ていても分かるように言葉の力ってのは強烈ですから、なるべく変な事言わないように、誰かの心の琴線にひっかるようなこと言わないように、職場ではものすごい気を使って無口で無難なことしか発言しないように心がけてるんですよね。まあ、それでも嫌われるんだけど。

でまあ、本来はけっこうおしゃべりな部類に入る僕ですから、そうやって気を使って言葉を封印するのは非常にストレスが溜まるんです。もうストレス性発作で仕事が手につかず、職場で日がなソリティアやりまくるくらい追い詰められているんです。

言葉の重さ、その破壊力、それを恐れて慎重に発言すってのは、この複雑に入り組んだ現代社会をそつなく生きるのに必要なことですが、そればかりじゃあ味気ないし苦しい。もっとこうね、プライベートでは言葉をものすごく軽く扱ってみたい。鉄の塊だと思ったら黒く塗った発泡スチロールだった、くらい軽々しく扱ってみたい。というわけで、

「色々なお店でNumeri読者さんから貰ったメールの文面を意味もなく喋ってみよう大会!」

普段、言葉の破壊力に恐れをなしている僕は、まるで核保有国のようにその扱いに臆病になってるので、プライベートでは全く意味不明に軽々しく言葉を発してみたい、と言う観点から、様々なお店で意味不明発言をしてみたいと思います。

まず、行くお店を決めます。そして、当サイト左側にある僕と読者さんを繋ぐ夢の架け橋メールフォームから頂いたメールを適当にメールボックスからチョイス。ランダムに選んだメールの最初の一文を絶対にその店で発言するという地獄のルール。言葉を軽々しく操り、主に僕のストレスが発散されるという仕様になっています。

ということで、まずは近所のコンビニから。ここは非常に若い生娘や今にも死にそうな老婆がレジを守護している店ですが、そこで意味不明に発言してみます。コンビニで発言する機会ってあまりないんですけど、お弁当を買って「温めますか?」と聞かれたときに、メールに書かれた文面を発言します。

ということで、発言内容を決めるべく、読者様に頂いたメールからランダムに選びましたところ、

「patoさんこんにちは」

がチョイスされました。まあ、ウチに来るメールですのでこういった挨拶から入るメールが多いのは至極普通ですが、初っ端からキツイ内容。なんといっても自分のハンドルネームが入ってますからね。ちなみにこのメールは、妹に恋してしまってるみたいな感じのちょっとどうかと思う内容でしたが、最初の一文のみを発言するというルールですので、コレに決定。ホント、後半部分の「妹が好きなんです」とか「妹のスパッツが」とかいうわりと濃い目の内容でなくて良かったと胸を撫で下ろします。

ということで、さっそくコンビニに徒歩で赴きます。で、別に腹減ってないんですけど、なんかゴージャスそうな揚げ物の弁当とコーラを持ってレジへ。レジは今にも死にそうな老婆が担当しています。

さっそく品物を差し出し、なんかピッピッとやってもらうと、ついに老婆が核心に迫る発言を、

「お弁当は温めますか?」

きた!いけ!やれ!言ってしまえ!

「patoさんこんにちは」

その刹那、レジ周りの時間が止まった。

「はい?」

「patoさんこんにちは」

なんて快感。言葉を軽々しく扱うってのはこんなにも気持ちがいいものなのか!と、快感に酔いしれていたところ、老婆は凄い困惑した感じで温めずに弁当を袋に入れてくれました。

かなり調子がいいのでもう一発。今度は、ガス代の集金が来ることになってたのでガスの集金の人に意味不明な言葉を投げかけることにします。この人はいつもガス代を滞納気味な僕に対して少なからず嫌な感情を持っているようなのですが、そんなこと関係ありません。とにかく意味不明なことを言ってみましょう。

そんなこんなで、発言ワードを選ぶべくメールボックスから選んだメールは。

「はじめまして、約2年位前から見てます」

普通にNumeriに来たメールという観点で見ると、2年くらい前から見ていただいていて、今回始めてメールを下さった、というありがたい内容。しかしながら、これをガス代集金のオッサンに言ったらどうなるか。

「ガス代の集金に来ました2480円になります」

いつものごとく、ゴスペラーズの右端にいそうなオッサンが集金に来ます。そこで意味不明発言ですよ。

「はじめまして、約2年位前から見てます」

たしかに、ガスのオッサンとは2年くらいの付き合いですが、2年前から見てるのに「はじめまして」とはこれいかに。ちょっと頭のおかしい29歳みたいです。

もちろん、ガス代集金のオッサンと僕の時が止まり、異様に重苦しくシュールな絵図が我が家の玄関で展開されていたのですが、

「2480円です」

「はじめまして、約2年位前から見てます」

「2480円です」

「はじめまして、約2年位前から見てます」

というできの悪いコントみたいなやり取りに。僕なんかぶっ壊れたポンコツロボットみたいになってた。結局、僕が3000円差し出すと、

「はじめましてじゃないんだけどね」

と至極もっともなことを言いながらオツリをくれました。

なんて快感。言葉を軽々しく扱うってのはこんなにも気持ちがいいものなのか!というか、あのどうして良いのか分からない気まずい雰囲気が最高にクセになる。

ということで、ラスト。最後は、吉野家に行って豚丼の並みと卵と味噌汁を頼むついでに意味不明発言をしてみます。

またもや吉野家で気まずい雰囲気が味わえるぞ、豚丼まで味わえて気まずい雰囲気まで味わえるとは最高ですな!と言葉を選ぶべくメールボックスからチョイスすると、

「精液が濃すぎて困ってるんです」

なんだこのメールは!というか、この一文だけをメールで送ってくる読者が頭おかしい。狂ってる狂ってやがる。どこの世界にメールにこんな文章書く文化があるってんだ。こんなカミングアウト送ってこられてもどうしようもないし、こういったゲームを楽しんでる時にこのメールを引いてくる僕もおかしい。全てが狂ってやがる。

といいつつも、ルールはルールなのでさっそく吉野家へ。店内に入り、適当にカウンター席に座る。いや、適当じゃなかった。これから成すことを考えると、なるべく知らない人には聞かれたくないので、店内にいたどの客よりも最も距離が取れる位置に着席。店員が到来するのを待ちます。

角刈りの、ガリガリ君とか好んで食べてそうな威勢の良い店員がお茶を持ってやってきます。むしろこいつの方が精液が濃そうなのですが、ルールはルールなので意を決して

「えっと、並みと卵と味噌汁ください。あと、精液が濃すぎて困ってるんです」

僕はね、恨むよ。恨む。人を恨むことってあまりないんですけど、この精液メールをくれた人を本当に恨む。

注文の後に「精液が濃すぎて困ってるんです」って付け加えることによって、大騒ぎになったり店内中が阿鼻叫喚、挙句の果てには店員に羽交い絞めにされて店の奥に連れ込まれて説教されるとかならまだ良かった。そちらのほうが幾分救いがあった。

なんか普通に

「アイヨー!並み卵味噌汁!」

とか普通にスルーされてたからね。あれだけ勇気振り絞って言ったのに、まるで精液なんてなかったことのように、精液なんて濃くなかったんだと錯覚させられるほどにスルーされてたからね。もうそのあとの豚丼のまずいことまずいこと。半分くらい残して帰っちゃったからね。

まあ、最後の精液だけは完全にスルーされ全くの無力だったのですが、強大な言葉を心安く振り回すことによって幾分かストレスが発散されました。これからも言葉を注意深く扱い、特に職場では誰かを不快にすることなく心安らかに生きていこうと決意したのですが、マミちゃんが冒頭の会議の件で

「ねえ、なんでpatoさんだけなにも担当してないんですか?みんな何かの担当になってるのに、ねえ、なんで?」

と、ズベ公のクセに余計な一言で聞いてくるものですから、あまりにイライラして

「精液が濃いから」

と答えておきました。その破壊力やすさまじく、それ以来、マミちゃんは口をきかないどころか目も合わせてくれなくなりました。やはり言葉って強力な兵器だね。