父は国鉄で大出世をして、
母にも次々と事業をさせて、
親戚の人の働く場を作りました。
国鉄では駅長をして、
旅行センターの所長で退職を迎えました。
退職後の転職先はJTBでした。
母が働いていたおかげで、
父は結構贅沢をする人で、
ワイシャツは高松三越で仕立て、
20万のコートを着るような人でしたが、
お金は随分貯めていたようです。
母もそのことを知っており、
楽しみにしていたようです。
そして、そのお金を両親が残してくれたら、
私にくるはずでした。
父はJTBに65歳まで務めて、
あとは親戚の畑を借りて、
孫たちのために野菜やスイカなどを作っていました。
その作物も見事なものを作っていました。
そんなある日見知らぬ黒塗りの立派な車が、
うちの前に・・・・
黒っぽい背広を着た人達と父が話をしていました。
時折聞こえる父の笑い声に、
煽てられて笑っているという感じがしたのを、
今でも覚えています。
それが父の悲劇の始まりでした・・・・・