余談~『両親の事』
私の両親はとっても新しいことが好きな人たちでした。
以前にお話ししたように、
よくケンカをした二人でしたが、
その点においては一致していたようです。
昭和30年代、
家にはまだテレビも冷蔵庫も洗濯機もなかったころ、
食もまだまだ貧しく、
田舎ではナイフとフォークを使うような洋食は珍しいものでした。
ところがわが家では
ナイフとフォークを使ってステーキを食べたり、
そのころ町に一軒だけあったレストランにも、
ボーナスをもらった時とかによく連れて行ってもらいました。
私の同級生にそのレストランのことを聞いてみましたが、
一度もつれて行ってもらったことはないし、
在ったことさえ知らなかったそうです。
このように両親は周りの人がまだしていないようなことを
することが好きだったのです。
親戚の人たちを招いてナイフとフォークを使う
ご馳走をふるまったりしていました。
お家にまだナイフやフォークのない親戚の人たちは
驚きながらご馳走を食べていました。
