本日の東京。12時現在曇り。気温は26℃。

 

久しぶりにNetflixで韓流ドラマを観ました。

Happiness

この題名と言うか題字にも仕掛けがあって、”Happiness”の”e”の文字が反転しています。

題名はまぁ、”幸せ”なのですが、まぁ”e”の文字を反転させるべく、幸せな内容ではありません。

 

そう、所謂韓流ゾンビモノです。

今回はゾンビと言うか、”狂人病”と言われる病気に感染すると喉が乾き、人の血が吸いたくなる。

感染経路は3つ。噛みつかれるか、ひっかかれるか、または『ネクスト』と言う薬を服用したか。

そう、感染経路の一つというかこの『ネクスト』と言う薬が全ての元凶。

 

ただ従来のゾンビモノと異なる点が多々。

ゾンビの定義である『アンデッド』ではない。所謂死人ではない。

感染病患者なのです。発症すると目が白くなり、凶暴性が増し、人の生き血が飲みたくなり噛みつきます。また、出血多量な怪我をしても通常より速く治癒し、正気に戻る事もある。また、その間の記憶は曖昧で、ただ無性に喉の乾きが我慢できなかったことだけをうろ覚えしていると言う様な状態。これを自制できなくなると再び発症して人を襲うモンスターになる。

と言うオリジナルのゾンビ。と言っても良いですよね。

ほんと、先日の台湾の映画といい、アジアの監督はいろいろなアイデアを出してきますよね。

 

2021年の作品で、丁度コロナ禍。

殆どの登場人物が感染を防ぐためにマスクをしている中、隔離されたマンションの中に”狂人病”が蔓延。更に大きなマンション郡ごと政府により隔離。中に残された住民たちは、感染者や殺人鬼、常識を逸脱した人々を相手にサバイバルを繰り広げる事になる、と言うストーリー。

 

主演はユン・セボム演じるハン・ヒョジュさん

え!映画版『太陽は動かない』に出ていたの?

日本では芸能事務所フラームと提携しているそうです。

ドラマの中では、警察特攻隊(対テロ対策隊)の女性ながらエース。

身長も170cmあるそうで、スタッとしていて中々カッコいい。

 

もう一人の主人公、チョン・イヒョン演じるパク・ヒョンスクさん。

彼もまた警察官であるが、凶悪犯罪担当の刑事。

ユン・セボムとは高校からの知り合いで。

元高校球児。怪我さえしなければ大リーガーだったと口癖のように言っている。

でも、草野球はやっているようで、ユニホーム姿で登場したり、バットが荷物の中にあったりする。

 

実はもうひとり重要な人物が、この右の人。

ハン・テンソク演じるチョ・ウジンさん。

もう、矢崎滋さんにしか見えません😅

軍の医務司令部に所属する将校。階級は中佐。

ただのインテリかと思ったら、格闘技や射撃にも精通した人。

主人公の二人は、このハン中佐と無線によって外部との連絡を取る事になる。

 

このドラマのゾンビは、厄介な事に基本人間。なのでアンデッドの様に躊躇なく殺すわけにはいかない。だけどやらないと殺られる。そんな所が中々ハラハラさせてくれました。

正直1話は途中で観るのを辞めてしまったくらい、導入部分がのんびりしています。

でも話が進むほどに引き込まれてしまいました。

街全体に”狂人病”がはびこりハン中佐を中心とした軍が対策に追われている所の描写は全く無く、ただひたすら主人公たちの住むタワーマンション(ペントハウスが15階だけど、タワマンなのかな?)。建物はそこそこ大きく感じるが、2〜5階は賃貸で、6〜15階は分譲マンション。その住民たちの対立から始まり、感染者がいることがわかりその人間をマンションから追放しようとするもの、殺人事件の容疑者逮捕の際にマンションに閉じ込められてしまったチョン刑事の先輩キム刑事がいたり。軍の調べて正体不明の人物がいたり、更に殺人事件が起こったり…。

全12話の割には内容てんこ盛りです。勿論、主人公ユンとチョンのロマンスもあるし。

でも、そのあたりもきちんと描かれていて個人的には久しぶりに面白いドラマだと思いました。

 

もう流石にゾンビもののネタ尽きただろうなと思ったら今回のような設定。

更に、殺人犯まで潜んでいるサスペンス物になったり。

一番厄介なのは、感染者で有ることを自覚している人もいる中、時々正気に戻ったり、または自分で抑制しようとしている人もいたりして感染者の区別がつかないところ。そうそう、かのジョン・カーペンター監督の『遊星からの物体X』的なサスペンスもあります。あれとは違うのですが、とある方法を使って感染者をあぶり出すことに成功します。そして感染者は有る条件では人を襲わないこともわかってきます。かなり設定がしっかりとしています。

 

まぁ、ゾンビ物でしたら、頭を銃で撃てば一発なのですが、一応韓国も一般人は銃器の所持が認められていないんですよね。たしか😓

日本と同じ状況。日本もこんなゾンビパンデミックになったらどうするんでしょうね。

あ、いかん厨二病が発症したww

 

先日紹介した『哭悲』もオリジナル性のあるゾンビパンデミックモノでした。

今回の”Happiness”もそうですが、結局一番怖いモンスターは人間なんですよね。

ここまで読んでいただいた方は興味を持たれたと思うので、ネタバレはしませんが

私的にこのドラマの題名は”Happiness”で良かったと思います。

ハン・ヒョジュさんの他の作品観てみようかなww