■黒柴ひなた、黒柴あおい、赤柴そら
■父と3兄弟の歴史
父、犬を飼う~ 犬嫌いだった男が、柴犬3匹と暮らすに至った物語
我が家で暮らす3匹の犬たち
私たちが最初の子犬を預かってからもうすぐ10年がたちます。
でも私はこの3匹の親に会ったことがありません。
親に挨拶もせずに子供を連れてきてしまったことを大丈夫だったのだろうかと今でも考えてしまうことがあります。
ある日、自分の子供がいなくなった母犬の気持ちを考えると複雑な思いです。
私は犬を飼う前に子犬を探すことには関与していませんでした。ブリーダーの犬舎にも入っていないので母犬を見る機会もありませんでした。
もし会っていたらなんて言えばいいのだろうか。
子犬を抱く人を見て母犬は
「かわいいでしょ!」
「自慢の子供なのよ」
と思っているのかもしれません。
そして子犬を抱い出ていく人見て
「まって!」
「どこにいくの!」
「子供を返して!」
と叫んでいたかもしれません。
そんな想像をしながら売られている子犬を見て、どこから来たのだろうかと考えてしまうことがあります。
会ったことのない母犬との約束
父が更新
野生では動物は成長すれば親子関係はあっさり断ち切って独立していく種族が多いようです。
野生の犬がほとんどいない現代では犬族がどうなのかわかりませんが、人と一緒に生きていく現代の犬にとってはこれは宿命なのかもしれません。ただ人間のように死ぬまで親子関係が続くことはないので2ヶ月以上たってから別れれば母犬はそれほど気にしないのかもしれません。もし再会しても親子だと認識できないことも多いようです。
でもいなくなった日はきっと寂しいのではないかと想像しています。
3匹の中で1匹だけ連れ出すと置いていかれた犬は死ぬほど悲しい声をあげます。その行き先が病院だったとしてもです。
これは一緒に連れて行ってほしいのか、連れて行くなと言っているのか、どちらかはわかりません。