私の後輩で、何かと後ろ向きな発言をする30代後半女子がいます。
彼女は、「早く結婚して家庭に入りた~い」言いつつも、
「私、おばちゃんだから相手にしてくれないわよね」とか、
「これから誰かと暮らすって、できるかな?」
とか、後ろ向きなことも言います。
これって、少し矛盾してますよね?
本当は結婚したいのに、自分で、可能性の扉を閉めてしまっているようなものです。
そのせいか、彼女には、長らく、好きな人もいないと言うのです。「今年は、好きな人が現れるよ」とアドバイスしても、何にも起きなかったりするのです。
算命学(さんめいがく)の世界には、こんな言葉があります。
これはどういう意味なのかと言いますと、りんごとみかんを例に説明したいと思います。
りんごとして生を受けるというのは、宿命(しゅくめい)です。宿命(しゅくめい)ですから、変えることはできません。
もし、りんごの両親が、みかんのほうが高く売れるからといって、みかんとして育てるとしましょう。りんごの将来はどうなるでしょうか?
みかんは実らないばかりか、りんごも実らないでしょう。それは、りんごなのに、みかんとして育てたからです。宿命(しゅくめい)と環境が合っていないのです。それは矛盾ですよね。
でも、りんごとして育てたら、どうなるでしょう?
りんごを、りんごとして育てる。宿命(しゅくめい)と環境は合っています。これは矛盾がありませんから、りんごがこんなにたくさん実るんです。
生き方も同じだと思うんです。
「結婚したい!」とか、「恋人がほしい!」とか、叶えたい願いや夢があるのなら、そういった自分の気持ちを、自分で否定することは、矛盾になります。
まずは、自分の気持ちを否定しないこと。そして、友達でも家族でも、素直に自分の気持ちを伝えること。
「きっと大丈夫だから」とかやみくもに楽天的になるのと違うのです。
ただただ、自分の気持ちを素直に信じてみる。弱気になるような情報が入ってきた時は、邪念を振り払うように、目を静かに閉じて、自分の気持ちを素直に感じてみる。自分が、夢に向かって歩んで行く姿を想像してみる。自分があきらめてしまったら、可能性の扉は閉まってしまうんじゃないかって、そう思うんです。
自分を信じるのが、一番難しい、そう思うんです。
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