映画『私をくいとめて』
（2020年12月18日日本公開）
ストーリー
おひとりさまライフが染み付いた
31才の黒田みつ子役を演じるのは
NHKの朝ドラ「あまちゃん」で
一躍脚光を浴びたのん(能年玲奈)。
みつ子はおひとりさま生活を
脳内の相談役「A」(声：中村倫也)
とお話しをすることで楽しく
エンジョイすることに慣れていた。
ある日、みつ子は年下の営業マン
多田くん(林遣都)に恋をしてしまう。
偶然、近所の揚げ物屋さんで
バッタリ会った多田くんに
なぜか手作り料理をお裾分け
することになったみつ子は、
脳内で「A」に多田くんとの
ことを相談して両思いだと
信じておひとりさま生活から
一歩踏み出そうと決意する。
感想
NHKの朝ドラ「あまちゃん」で
ブレイクして一躍人気女優になった
能年玲奈さんですが、その後、
なんだかんだあって独立して
本名を使えなくなって「のん」に
改名して女優・声優・歌手など
地道にがんばってきたのんさん。
私は「のん」に改名した後も
彼女の才能を信じて応援してます。
カイワレコードというレーベルを
自分で立ち上げてYou Tubeにて
シンガーソングライターとして
作詞・作曲・歌・MV出演など
自分のやりたいように動画作ったり、
「この世界の片隅に」では
アニメ映画の主人公の声優したり、
映画「ホットロード」では
女優として久しぶりに復帰し
シリアスな少女を演じてました。
そして映画「海月姫」では
趣味の服飾関係のオタク娘を
演じたりと様々な顔を見せて
くれていたのんさんでした。
現在27才ののんさんですが、
役どころでは31歳の
おひとりさま女子を演じて
あまちゃんの頃からある
彼女のコメディエンヌとしての
本領を発揮した作品になった
と私は思いました☺️
映画「ホットロード」では
シリアスな役も見事に演じた
のんさんですが、彼女の魅力は
隠しきれない素朴な人間性が
ふと出てきてしまうような
ほんわかしてちょっとクスっと
笑ってしまうような空気感だと
私は感じていました。
それが今作の「私をくいとめて」
では人との付き合いが苦手で、
心に傷を持っている三十路女性
というふとすると暗いテーマの
役どころを見事コメディエンヌ
として笑える作品にしています🤣
そしてなにより「あまちゃん」でも
親友役を演じていた橋本愛さんと
この作品でも親友役で再び共演を
していて、設定も遠く離れた地で
なかなか会えなかった二人なので
いままでの境遇と重なって感じて
二人が同じ画面に映っているのを
見て熱いものがこみ上げてきました😭
またのんさんの演じる黒田みつ子が
多田くんとの距離が近づいたときに
「距離のとり方が分からないよ」
という現代人の多くが陥っている
であろう問題に慌てふためいて
いる様子は他人事には思えず
きっと私の脳内にも「A」がいて
他人と距離が近づきそうになる度に
同じようなことが起きているなぁ…
とちょっと苦しくなったりもしました😅
そしてネタバレになってしまうので
言いませんが、脳内相談役「A」の声が
中村倫也さんなのでどうしても
あのイケメン顔が浮かんでしまい
終始イケメン執事イメージが
離れないでストーリーが展開するのに
最後の最後に「やられた〜」と
なってしまったのには監督の
思うツボにさせられることでしょう(笑)
女優として着実に成長をしてきた
のんさんの魅力と周りを固める
キャストたちの相性がとても良い
クスッと笑えて考えさせられる
崖っぷちロマンス映画でした☺️
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202105111800初稿 映画レビュー
202105140700投稿
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目次はコチラ
監督：大九明子
脚本：大九明子
原作：『私をくいとめて』
綿矢りさ
（朝日新聞出版）
キャスト：
黒田みつ子役：のん
A役（声）：中村倫也
多田くん役：林遣都
ノゾミさん役：臼田あさ美
カーター役：若林拓哉
澤田役：片桐はいり
皐月役：橋本愛
前野朋哉・山田真歩など
劇中歌：大滝詠一
「君は天然色」
音楽：高野正樹
制作：2020私をくいとめて製作委員会