免疫力について1・タモリ×山中伸弥【人体vsウイルス】〜驚異の免疫ネットワーク〜より | 『もの想い』macoto

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COVID-19(新型コロナウィルス)

 

2019年末に発見されたウイルスは、2020年に入り猛烈な勢いで蔓延し、世界中で感染拡大を引き起こしています。

 

人間の細胞にはウイルス由来の細胞が、いくつも取り込まれています。また、人間の細胞もウイルスから変異した細胞が、現代人には取り込まれています。

 

健康を保つ細胞の働きを免疫力と呼び、食生活や不規則な生活、過度な飲酒喫煙またはがんの化学療法や糖尿病やHIVなど、また運動不足や過度な運動でも免疫力が下がると言われています。

 

そのため充分な睡眠をとり

バランスのよい食事をとり

適度な運動をするのが

免疫力を上げるのに必要なこと

と言われているのはご存知のとおりです。

 

新型コロナウイルスに対しても

免疫力を上げて維持することで

重症化を防ぐ効果が高い

医師たちも注目しています。

 

 

 

そんななか2020年7月4日に

NHKスペシャルで放送していた

 

タモリ ✕ 山中伸弥教授

人体vsウイルス

〜驚異の免疫ネットワーク〜

 

が興味深い内容だったので

私見も含めつつ紹介します。

 

 

 

新型コロナウイルスだけでなく、

多くのウイルスは粘膜から侵入します。

 

まずウイルスは感染した人の体内で培養された後、

飛沫となって私たちの口や鼻などから体内へと侵入してきます。

 

最初は空気を肺に吸い込む気道を通ります。

気道の表面には線毛という細かい毛が生えています。

 

線毛は体に入ってきたウイルスなどを排除するお掃除屋さんで、侵入してきた異物を外へ外へと追い出そうとします。

食べ物が喉に詰まったら咳き込むのもその反応と思われます。

 

ところが新型コロナウイルスはこの線毛を巧みにすり抜けます。

そして気道を通り抜けて肺の奥深くまで到達します。

 

すると新型コロナウイルスは肺の細胞へ近づきます。

 

細胞の表面は人体に必要な栄養を取り込むための鍵穴のような突起があり、必要な栄養のみを取り込んでいます。

 

しかし新型コロナウイルスはその鍵穴となる突起に偽の鍵を差し込み細胞内部に取り込まれるようにします。

 

その細胞内部に新型コロナウイルスが取り込まれた状態

「感染」と呼ばれます。

 

感染が始まるとウイルスは急激に増殖を繰り返します。

無数に増殖したウイルスは再び細胞の外に飛び出します。

 

飛び出した無数のウイルスは新たに感染する細胞を求めて散りばっていきます。

 

やがて肺の内部の細胞は次々と「感染」を繰り返し、「肺炎」が進行し、症状がどんどん悪化していきます。

 

そして肺に充満したウイルスは咳と共に体外にも飛沫にくっつき放出され二次・三次と感染を拡大させていきます。

 

しかし人体には約2兆もの免疫細胞があり、体に侵入した異物から守ってくれています。

 

そんな状況を防ぐために私たちの体を守ってくれているのが、「免疫細胞」です。

 

 

ウイルスに感染してしまうと体からインターフェロンという

警報物質が放出され血流にのって全身に広がり、「敵が来たぞ!」と知らせてまわってくれます。

 

するとその知らせを受けた血管のなかの食細胞(好中球)という

免疫細胞が、血管から飛び出しターゲットとなるウイルス等

の異物を見つけ近づいてガブリと食らいついて丸呑みします。

 

いち早く感染を察知し体を侵す異物を攻撃するこの防衛隊は、「自然免疫」と呼ばれ、

生まれつき私たちの誰もが持っている免疫システムです。

 

新型コロナウイルスに感染して無症状で済む人は、体のなかで大食らいの食細胞、つまり「自然免疫」働き大活躍していると考えられるのです。

 

 

新型コロナウイルスの恐ろしい所は急激な重症化のリスクです。

その原因を突き止めるために研究をした東京大学医科学研究所の佐藤佳准教授による新型コロナウイルスの遺伝子情報解析で、

「自然免疫を欺く厄介な遺伝子」が発見されました。

 

新型コロナウイルスが持つこの遺伝子が働くと警報物質が作られ

る量が10分の1にまで抑えられてしまい、免疫細胞が働かなくなってしまうことで大増殖をし重症化を起こします。

 

そして新型コロナウイルスの遺伝子も我々人間同様に、代がわりする際に日々進化を繰り返して様々な変化を起こしています。

 

警報物質が出ないと感染しても熱も出ないので無症状患者が知らぬ間に新型コロナウイルスを拡散してしまう恐ろしさとなっています。

 

 

ここが一番、私たちが気を引き締め直さなければいけないポイントです。

症状が出てないからと言って、感染したリスクがあるのにPCR検査を拒否したり辞退する人たちは自分が無症状患者の可能性があり、知らず識らずのうちにこの感染拡大に手を貸しているかもしれないと自覚することが重要なのです。

 

 

結局、一番の感染拡大の要因は「人の移動」であって、「自分は無症状でも感染しているかもしれない」という危機感を持って、マスクや手洗いなど基本的な感染対策をしなければ拡大を防ぐことはできないのかもしれません。

 

マスクや手洗いなどは自分を守るのもありますが、周りの大切な人たちを守るという意識を持つことが新型コロナウイルスを拡大させないための重要なことなのです。

 

 

 

 

長くなってしまったので、一旦ここで区切りをつけます。

別記事にて続きはまた書きますね。

 

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2020年12月1日

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202008011900初稿 エッセイ

202012010600ブログ投稿

202012110645ブログ再投稿

 

あとがき

書こう書こうと思いつつ

下書きのまま延ばし延ばし

第3波のいまだからこそ

記しておこうと思い立つ(笑)

 

 

 

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