寄心虫 | 『もの想い』macoto

『もの想い』macoto

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人は自然の生態系には組み込まれません

何かに喰われることもないまま

人の身体は灰になり墓の下に眠るだけ


地球上の動植物は生態系に組み込まれ

食物連鎖を繰り返して命を支え合うけれど

人だけは食物連鎖には加わっていません


人は自然にあるものを貪り尽くすだけ貪り尽くし

その身体は食物連鎖もせずに灰になります
身体についたその傷ですらいずれ灰になります


ときに人は他人の心まで喰らい尽くす
弱い心は貪欲な心に貪り尽くされて
朽ち果て消えて逝く事には変わりない


与え続けて喰らい尽くされるのは自分が小さいだけ
貪り尽くされぬくらいの大きな心になれなかっただけ

そう思ってなんとか感謝しようとするのだけれど
自分の未熟さは今も変わらないみたいです


それでも何度でも心をまた輝かせようと

心をまた繋げようとして不器用なまま苦しみ

身体が朽ち果てるまで生きてゆくのは何故でしょう


奪われるだけ奪われて得るものがなくなったら
使い捨てカイロみたいに捨てられた心の傷は
どうしたら癒えるのでしょうか


あなたはまるで寄生虫のように

また誰かの心を貪り尽くしているのですか

いつかあなたがおなかいっぱいになるだけの

大きな心になっていくら与えてもなくならない

そんな心の大きな人に私はなりたいと思います


こんな想いにさせてくれたあなたへ


「ありがとう」を捧げます







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 与えて与えて与えても

 返ってこないこともある

 けれど奪い続けるよりも

 人としてGive&Give&Give

 それでいいんだと今は

 思っています。

 見返りを求めたから

 自分の心が尽きたんだと

 今となっては思います。