壊れたビニール傘の行方を考える | 『もの想い』macoto

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『もの想い』 macoto-折れた傘

 

よく見かける光景で  風の強い雨の降った翌日 

 

アスファルトの上に 壊れたビニール傘が落ちている

 

こんな光景を 見たことありませんか?

 

その傘の人生(傘生?)を 想像してみます。

 

 

 

ある田舎の工場で 生まれた私は 希望を胸に 都会にやってきた

 

私を連れてってくれるのは どんな人なんだろうなぁ…

 

そんな風に思っていたら 突然の雨が降ってきた

 

慌てて私を手に取ってくれたのは イケメンのサラリーマン

 

ずっと一緒に居られたらいいな

 

そんな甘い期待を胸に 彼に降りかかる雨粒を 健気に受け止める

 

その時 突然 強い風が吹きつけ

 

か弱い私の体を 見事に折り曲げてしまう

 

イケメンの彼は 私をまるで ゴミのように ポイッと捨てて去って行った…

 

私は 雨風に 吹きつけられ 永遠に ここから離れられない

 

 

 

 

 

その壊れた傘は 誰かが拾って ゴミ捨て場に行かない限り

 

何年経っても 何十年経っても  ずっとそこに残されたままでしょう

 

ビニール部分は風化され 骨の部分だけが残ったまま

 

その傘は きっと土に還ることもないまま 残ってしまうでしょう

 

この地球上の生態系のなかで 循環できないものを創るのは

 

たぶん 人間だけでしょう

 

私は その人間として なにができるだろうか?

 

 

 

いまの自分にできること

 

 

 

・すぐに壊れそうな傘は なるべく買わない

 

・もし傘が壊れてしまったら 回収場所に決まった日に捨てる

・自分の使っている傘を 大事に使う

 

それくらい

 

 

 

ところで電車などで 忘れてきた傘の行方って気になりませんか? 

 

一部はリサイクル業者が安く買い取って 布部分をはがして骨だけにして

 

新しい布部分かぶせて また別の傘として 再利用されているそうです

 

こうやって ただ捨てるだけじゃない 使い道を探すこと

 

もったいない を考えることをできる

 

人間の良い才能を エコロジーに活かしたいものですよね

 

 

 

ちなみに街中で 風に煽られて 傘が壊れてしまったとき

 

処分の仕方に困りますよね

 

たしかにどこに捨てたらいいのか解らないし

 

雨のなか 壊れた傘持って歩くのは邪魔ですよね

 

そんなときに 一度 試してほしいのは

 

最寄の駅の駅員さんに 事情を説明して

 

処分をお願いしてみてください

 

引き取ってくれる場合もあるそうですよ

 

 

参考ブログ

http://blog.livedoor.jp/sazanami2004/archives/463089.html