海を進むタンカー・オーシャンパイオニア1世には、可燃物の液体アルステリンが積まれていた。
この船は12万トン、それをたった3人で操縦できるのだ。
すると船底から妙な音が聞こえた。
原子炉の調子がおかしいようだ。
手動に切り替え航行を続けたところ、前方に気象情報にはないもやが出ているではないか。
船は妙なもやの中に入っていく。
すると突然、オーシャンパオイニア1世は爆発炎上してしまう。
今まさにオーシャンパイオニア2世の進水式が行われようとしている。
式に招かれたペネロープは、シャンパンを船にぶつけた。
いよいよ進水だ。
オーシャンパイオニア2世は、静かに海に入って行った。
ペネロープがトレイシー島のジェフに報告をしている。
彼女の調査では、オーシャンパイオニア2世には破壊工作の跡はなかった。
しかし、ジェフの心配は晴れない。
オーシャンパイオニア1世は、謎の爆発を起こしたのだ。
オーシャンパイオニア2世にも何かが起きるのではないか。
そこに5号のジョンから緊急連絡が入った。
太平洋のオアフ島から救助要請が来ているのだ。
台風がオアフ島を直撃し、病院の土台が崩れて危険な状態だ。
オーシャンパイオニア2世の件はひとまずおいて、ジェフは1号をオアフ島に向かわせる。
1号からの現地の状況を聞き、ジェフはバージルとゴードンも追加で派遣する。
ところが基地と1号、2号の通信がうまく行かない。
どうやら5号経由で通信すると障害が起きるようだ。
そこでジェフは、アランとブレインズを5号に向かわせた。
地球を飛び出した3号は5号と連結し、アランと交代したジョンが通信記録を持ってブレインズと共に3号で戻ることにする。
任務を済ませた1号と2号がトレーシー島に戻ってきた。
やがて3号も戻るだろう。
テレビではオーシャンパイオニア2世の航行中継が映されている。
今回もアルステリンを運ぶオーシャンパイオニア2世。
トレイシー島に戻ったブレインズはテンテンと協力して通信障害の原因を突き止めた。
アルステリンと海の藻のOD60が接近した時、高インピダンスが発生し電波障害が起きるのだ。
そしてさらに両者を近づけると、発煙してアルステリンが爆発してしまうことが分かった。
オーシャンパイオニア1世が爆発した原因がこれだ。
そしてオーシャンパイオニア2世がOD60の存在する海域に向かっている。
通信障害が生じている以上、国際救助隊からオーシャンパイオニア2世に危機を知らせることは困難だ。
スコットとハージルは出動態勢に入った。
オーシャンパイオニア2世が進む先に、妙なもやが現れてきた。
しかし爆発の原因を知らないオーシャンパイオニア2世はそのまま突き進んでいく。
このままでは、またもや惨事が起きてしまう!
オーシャンパイオニア2世の原子炉が暴走を始めた。
1世の時と全く同じだ。
ついにエンジンが止まり、空気循環も途絶えてしまう。
乗務員が酸欠で倒れそうになった時、甲板に到着した1号からスコットが降り立ち操縦室とのコンタクトを試みた。
そこに2号が到着し、ジョンも甲板に降り立った。
スコットが操縦室の扉をバーナーで焼き切り、3人の乗務員を救出。
そのまま2号に引き取り、スコットは1号を発進させる。
間一髪、オーシャンパイオニア2世は爆発炎上し、海の藻屑と消えた。
☆☆☆・・・損はない