原子炉の危機 |  へんくつマッキーの日向ぼっこ

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 偏屈オヤジが映画・小説・マンガ等について、
 独断と偏見に満ちた戯言を綴っていきます。
 暇つぶしになれば幸いです。

 

灌漑計画のため海水をくみ上げている原子力施設。

職員が報道陣を乗せた見学バスで説明をしている。

オーストラリアの不毛地帯の改善には、数百万ガロンの海水が必要なのだ。

この施設は通常の原発と同じくらい安全であり、事故の可能性は極めて低い。

だが見学者は説明を聞いても、不安がぬぐえない。

そして、建物の影にはフッドがいた。

 

海水施設の写真を撮っているフッドに警備員が気がついた。

声を掛けられたフッドは、いきなり拳銃をブッ放す。

銃撃戦となり流れ弾がガスパイプにあたり、火災が発生。

建物が次々に爆発炎上していく。

消防も手を焼くほどの規模となってきた。

このまま炉に火が移ると大爆発になる。

 

炉が制御不能になり、作業員達は避難を始めた。

ついに炉が爆発、空にキノコ雲が立ち上がる。

 

緊急の記者会見が開かれた。

状況を説明するスペア将軍から放射能を含んだ雲がメルボルンに近づいていることが報告された。

雲が飛散しない限り、安全のため市民の避難が必要だ。

 

風向きが変わり、原子雲は南南東に進みだした。

メルボルンは助かった。

 

その惨事から12か月。

新しい灌漑計画がスタートする。

果たして今度は安全なのか。

 

1年前には灌漑プラントの秘密を盗むのに失敗した。

だが再びチャンスが来た。

今度こそ秘密を盗み出し、我が帝国を無敵にするのだ。

フッドの目が光った。

 

トレイシー島にペネロープが来ている。

どうやらペネロープは救助活動に同行したいらしい。

 

夜の政府研究ユニットの建物。

中では秘密の実験が披露されている。

本物そっくりのネズミロボットの実演だ。

超小型カメラが装備されており、どんな施設でも撮影できる。

人間の横顔を撮影するようにセットされたネズミロボットは、制御盤を操作している作業員を撮影していく。

その映像には、制御盤もしっかり写っているではないか。

結構なすぐれモノだ。

見学者のラングレー教授に変装したフッドは、目からの念力で他の学者達を眠らせネズミロボットを奪って行く。

これでどんな施設の秘密も手に入るのだ。

 

フッドが向かったのはアフリカ灌漑サハラ原子力施設。

施設に忍び込んだフッドは、ネズミロボットを放す。

建物のあちらこちらで写真を撮るネズミロボット。

上々の出来に調子に乗ったフッドは、この施設も破壊して国際救助隊をおびき出すことにした。

そして彼らの秘密も手に入れるのだ。

フッドは、施設の建物に高性能爆薬を仕掛けていく。

 

爆発を起こす原子力施設。

原子炉は制御不能となり、炉が暴走を始めた。

このままでは2時間で爆発、アフリカが原子雲に覆われてしまう。

操作員たちは国際救助隊に出動を要請した。

 

5号からの連絡を受け、トレイシー島では出動の準備を始めた。

海水を止めるには海中で取り込み口を切断しなければならない。

ペネロープはジェフに頼み込み、バージルと2号に乗る。

1号と4号を積んだ2号が出動した。

 

 

 

2号は海上にコンテナを降ろし、そこから4号が海に潜った。

スコットの合図によりゴードンが海水を止めるのだ。

続いて2号は一足先に施設に着いた1号の脇に降り立った。

その様子を確認したフッドが、ネズミロボットを2号に放った。

 

制御棒を押し込み原子炉の暴走を止めるスコットとバージル。

全ての炉を止めることができ、4号が海水の入り口を爆破した。

これで炉の爆発は防ぐことができた。

一方、2号から聞こえる甲高い悲鳴。

救助に同行してきたペネロープだ。

ペネロープは、ネズミが大嫌いなのだ。

 

密林の神殿でネズミロボットの成果を確認するフッド。

だがモニターに映しだされたのは、引きつったペネロープの横顔ばかりであった。

 

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