漁師の妬みにより半兵衛が代官所に売られた。
半兵衛の新しい疑似餌が白い足の蹄で造られている、と言うのだ。
訴えを聞き、役人たちが動き出す。
夜、村を去ろうとするカムイをサヤカが追う。
サヤカを一人残し、カムイは船をこぐ。
だが、その船底がいきなり水を吹いた。
船底から攻撃してきたのはスガルである。
あくまでもカムイを追っ手と勘違いしているスガルの攻撃に、カムイはスガルの幸せのためなら死んでもいいか、と考え始めている。
しかし、スガルはカムイのそんな言葉も信じることはできなかった。
やはり二人は殺し合うしかないのか。
そこにサヤカが半兵衛が役人に捕まった、と知らせに来た。
このままでは半兵衛は処刑されてしまう。
領主は半兵衛を張付けに処することにした。
処刑の日、槍を構える役人の目を太陽の反射が襲った。
そして、赤クラゲの粉末が処刑場を覆う。
そこに狂馬の群れが突進してきた。
狂馬に忍んだカムイとスガルによって半兵衛は助け出されたが、一連の出来ごとを見ている編み笠の男がいた。
男は狂馬を操っているのがカムイだと見抜く。
カムイは、半兵衛とサヤカ達を船に乗せ、役人から逃れさせる。
しかしスガルは残った。
今、家族と逃げたところで大頭の使いが抜忍の自分を追ってくる。
スガルは家族と別れる覚悟を決めていた。
何とかスガルに逃げように説得するカムイだが、既に追っ手は迫っていた。
二人に手裏剣を咥えた忍犬が迫る。
かろうじて忍犬の群れを倒したカムイとスガルの前に、5人の追っ手が現れた。
二人の抜け忍対五人の忍者。
不利な戦いに思われたと時、いきなり五人の忍者が背後から銛で突き殺された。
突然現れた五人の荒くれた漁師。
殺した忍者達を鮫の餌食とし、カムイとスガルを助けた不気味な連中の正体は何か?
☆☆☆・・・損はない