世界一のビルの大火災 |  へんくつマッキーの日向ぼっこ

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 偏屈オヤジが映画・小説・マンガ等について、
 独断と偏見に満ちた戯言を綴っていきます。
 暇つぶしになれば幸いです。

 

高度900メートル。

雲海の上を飛ぶ飛行艇の前にはトンプソン・ビル。

単に巨大な商業施設ではなく、ビル自体が自給自足の街である。

350階のどこかで世界中の製品が必ず手に入るのだ。

ビルの地下には通路が走り回り、1万台の駐車場がある。

外に出なくても、ビルの中で暮らしてい行けるのだ。

 

トレイシー島では、スコツトとバージルがブレインズの開発した酸水素ガスの実験を行っている。

二人はガス溶断機を使い、分厚い鋼鉄を焼き切ろうとしている。

そのスピードは、レーザーの3倍も速い。

すると突然、ガス溶断を扱っているバージルの血圧が上昇した。

そしていきなり倒れてしまい、隣のスコツトまで倒れた。

一体、何が起きたのか?

 

どうやらガスが皮膚から体に入ったらしい。

しばらく休んでいると、ガスも体から抜け二人は回復した。

ブレインズは、ガスの研究をやり直すことにする。

 

高速道路を行く2台の車。

蛇行運転をする前の車に、後続の3人家族の車がクラクションを鳴らしている。

そこにパトカーが来て、蛇行する車を止めた。

追い抜いた家族の車はそのまま走行し、トンプソン・ビルの前に差し掛かった。

ビルに買い物に来たため、ビルの地下駐車場に入っていく。

遅れて蛇行していた車も、同じように地下駐車場に入って行った。

乗っているのは成金趣味のカップルである。

だが女の運転は荒っぽい。

ゲートでブレーキを踏むどころかアクセルを踏んでしまいそのまま突進し、駐車してあった車に追突、車は炎上してしまう。

爆音と共に止めてある車に引火し、次々に火を噴きだした。

地下駐車場の車両火災だ。

 

火災を検知した警備室では、火を閉じ込める為、通路を封鎖していく。

警備員により降ろされていく防火扉。

買い物に来た家族は、子供がかくれんぼをしていたため監視カメラから見えなくなってしまい、通路に閉じ込められてしまった。

更にまずいことに主通風孔が故障で閉まらない。

このままでは炎が通風孔を這いあがり、ビル全体に回ってしまう。

駆け付けた消防隊が消火に向かう。

 

閉じ込められた家族の前の防火扉の下から煙が立ち上ってきた。

火事だ。

父親は自分達の存在を訴えるが、警備員は避難確認に忙しく、気が付かない。

もはや消火が間に合わず、炎はビルの上階に移りだす。

もう一度、警備員が地下を確認した時、ようやく3人に気が付いた。

だが、今となっては地下に降りる手段がない。

このままでは3人は蒸し焼きになってしまう。

 

サンダーバード5号に緊急救助連絡が入った。

トンプソン・ビルからだ。

炎は最上階にまで周り、地下には3人が取り残されている。

1号と2号がビルに向かった。

だがビルも崩れ始め、消防も避難せざるを得ない。

遂にビルは倒壊し、地下室の上には瓦礫が山積となってしまった。

3人を助けるには防火扉を破るしかない。

レーザーでは遅く、ブレインズのガスを使うしかない。

スコットとバージルの決死の作戦が始まった。

 

 

 

まずは瓦礫を除くため2号からジェット・ブルドーザーを出動させる。

重なった瓦礫を砲弾で崩しながら進むジェット・ブルドーザー。

瓦礫を除けた後をモグラ号で地下道まで潜るのだ。

通路C17に出てきたモグラ号から降りた2人は、酸水素ガスを使い防火扉を焼き切っていく。

防火扉は何枚もある。

彼らがガスを吸収して倒れるか、防火扉を全て焼切るか。

 

ブレインズのガスは、高温状態では霧散して体内に吸収されることはなかった。

ならばガスボンベを電気で加熱しておけばよい。

国際救助隊にまた一つ、新しい装備ができた。

 

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