トリトン族の秘密を知るラカンを探し、インド洋を進むトリトン達。
一方、ポセイドンの宮殿ではブルーダの勝利の報告が待たれていた。
「トリトン いた」
「トリトン いた」
「マダガスカルへ向かっている」
「トリトン ラカンを探している」
クラゲの触手を介した伝言を、ブルーダが聞きつけた。
ブルーダは先回りしようと先を急ぐ。
トリトン達がマダガスカル島に着いた時、鳥達が近くで大きなムカデの様な怪物を見たと知らせてきた。
大きなムカデとは、ポセイドン族の怪物なのか。
トリトンは、ラカンを探すことを急ぐことにする。
深い海底でようやくラカンを見つけたトリトンは、トリトン族の秘密を尋ねてみた。
しかしラカンは、君がトリトン族であると証明できなければ話せない、と拒否する。
そこに大ムカデに乗ったブルーダが現れた。
ブーメランを操り、トリトンに攻撃を仕掛けるブルーダ。
ムカデのツメに捕えられたトリトンは、苦し紛れにオリハルコンの剣をツメに突き立てる。
オリハルコンの剣によりムカデのツメは崩れてしまったが、その様子からブルーダはオリハルコンの剣の秘密を悟ってしまった。
オリハルコンの剣を使うトリトンを見て彼がトリトン族であることが分かったラカンは、トリトン達を化石の森に案内する。
そこには、化石とされた多くのトリトン族が残されていた。
トリトン族はオリハルコンの剣をアトランティス人の残した宝物程度に考えて使いこなせていなかった。
だからポセイドン族に化石とされ、滅ぼされたのだった。
しかし、トリトンは人間に育てられたため、剣の使い方を身に付けておりオリハルコンの剣も使いこなすことができたのである。
そのオリハルコンの剣はトリトンの体力で輝くことができる。
トリトンの体力がなくなれば、剣も輝くことはない。
ブルームは、アンコウやエイの大群を差し向けて、徹底的にトリトンを疲れさせる作戦に出ててきた。
徐々に明らかになるトリトン族とオリハルコンの剣の謎。
トリトンはブルームを倒し、南大西洋に行くことができるのか?
☆☆☆・・・損はない