看護師国家試験という山を登りきれ!!

看護師国家試験という山を登りきれ!!

看護師国家試験を受ける人に向かって、自分の体験談などを記録していきたいと思います。これが何かの役に立ったらよいなぁと思います。

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4月から看護学校に入る方々、おめでとうございます。

いろいろな期待や不安もあると思いますが、看護学校での勉強のコツを少し教えましょう。


まずは「心構え」。看護学校は職業訓練所と思ったほうがよいと思います。


実際、卒業したところで、国家試験に受からなかった場合は全くとは言いませんが、ほとんど役に立ちません。


資格を取ってこそ看護学校の意味があるのです。というか、『看護師の資格を取るために看護学校に行く』わけです。


実際には遊んでいる余裕もありますし、息抜きも重要なので、遊ぶなとは言いませんが、毎日少しずつでも勉強をしたほうがいいと思います。


特に『解剖生理学』は重要です。


最初のうちは重要性はわからず、ひたすら血管の名前など『覚える』だけになってしまうと思います。

解剖生理の重要性がわかるのは各論実習の中盤ぐらいから国家試験にかけてでしょうか。


このころになると誰もが『解剖しっかりやっておけばよかった!!!』と言い始めます。


しかし、『時すでに遅し』とまでは言いませんが、ゆっくりやり直しをしている時間はそのころにはありません。


したがって、看護学校に入ったら、解剖生理学の勉強をしっかりやっておくことをおすすめします。


こんなことやってて意味あるのかな・・・・という答えは、国家試験が近づき始めた時に『やってない連中を見たとき』にやってて良かったぁ!!と実感できます。



とにかく解剖生理を理解してください。

実習は・・・・寝れない、記録物が大量、レポートが大量というようにめちゃくちゃ忙しいですよね。


2年生で基礎実習として看護技術と看護過程の実習がありました。


この実習・・・・・今思えば、なんて何もできない実習だったんだろうと思います。


看護技術実習では初めて患者さんにケアをします。

看護過程実習では、看護過程を初めて実際に行いますが・・・・・・・・この2つははっきりいって、意味不明のまま2W、3Wが過ぎていきます。

今、基礎実習の時の記録を見ると「おれ何書いてるんだ?こんなんでよく受かったな・・・」と思ってしまいます。


が、初めてはみなそんなもんです。


基礎実習では何もわからずじまいで終わっていきます。そこから得れるものというと・・・・・なんなんでしょうね。実際にケアをすることの難しさ、教科書通りにはいかない難しさ、そういうのを体験することが目的なような気がします。


基礎実習が国家試験に直結するかというと・・・・・と、正直思います。

基礎実習はあくまでも基礎なんでしょうね。


勉強の方法は文字で理解する人と、画像で理解する人がいるとぼくは思います。


例えば長々と書いてある文字を読んで理解できる人もいれば、できない人もいますよね。

絵を見てパッとわかる人もいれば、絵ではなんだかわからない人も。


右脳人間、左脳人間などいろいろ言い方はありますが・・・・要は自分にとって、どれが一番覚えやすいかです。

自分に覚えやすい方法はどれかをいち早く見つけることが、国家試験の合格につながると思います。


何回も何回も書いて覚える人もいるでしょう。


自分で絵をかいて覚える人もいるでしょう。


自分でノートにまとめて覚える人もいるでしょう。


やり方はなんでもいいと思います。とにかく一つでも多く覚えて、国家試験の日まで忘れないことが重要です。



春休みには、その方法をみつけることがいいと思います。

前回の解剖生理の勉強 で、生理学の重要性を書きました。生理学を理解すると、『病理がわかる』『薬理がわかる』とも書きました。


でも、実はもっと有益なことがあります。とても重要なことです。

それは・・・・・・・解剖学や生理学を理解すると『覚える量が格段に減る』ということです。(この『理解する』ということについては、また後で書きます)


これは例をあげたほうがなんとなくですが、理解しやすいと思うので例を挙げてみます。

ネフローゼ症候群という疾患をあげてみたいと思います。(看護学生レベルの理解なので、医師からすれば「そんなの浅いよ」と思われてしまうかもしれませんが、まあそれはおいておいて・・・・。)


「ネフローゼの症状は?」と聞かれたら、①高タンパク尿、②低タンパク血症、③浮腫、④高脂血症の4つの症状があがります。


これをそのまま覚えようとすると『4つの単語をただ覚える』しかありません。


「こんなのはすぐに覚えられる!」という人がほとんどだと思います。


ですが、覚えなきゃいけないことが他にもいっぱい出てきます。次から次に覚えなければいけないことはたくさんあります。

すると、『どれがどの症状だったのかが、ごちゃごちゃになる』ことは予想できますよね。



実際にちょっとやってみましょう。


「糸球体はどこにありますか?」と聞けば『腎臓』。「腎臓は何をしていますか?」と聞けば、『身体の中の老廃物を捨てている。』ということは中学生・高校生やでも答えれるレベルですね。


一般の人ならこの程度の知識で十分なんです。学業を終えて、普通のサラリーマンが腎臓について考えることはまずないと思います。でも看護師はそれではいけないのです。



ではちょっと具体的にしていきますよ。(これは、ぼくがさまざまな本を読んで、いろいろな本の内容をまとめたものです。)

まず解剖学で考えます。

①糸球体は、腎臓にあります。

②糸球体には輸入細動脈、輸出細動脈があり、そこで濾過された物を『原尿』といいます。

③その後原尿は『近位尿細管』、『ヘンレループ』、『遠位尿細管』、『集合管』を経て排泄されますね。


次に生理学で考えます。

①糸球体は基本的には『捨てる』ことが仕事です。とにかくいろんなもを捨てます。

②尿細管は、その中から必要なものを身体に返す(再吸収)が仕事です。


深めていきます。

糸球体は基本的には捨てるのが仕事ですが、それでも何でもかんでも捨てていては、存在してる意味がありません。


糸球体は、『身体にとってどうしても必要なものは捨てない』機能を持っています。

捨てない=濾過できないです

濾過できない=糸球体の血管の穴を通過できないものです。

通過できないもの=分子が大きいもの

分子が大きいもの=血球、タンパク質、ブドウ糖なんです


つまり、糸球体は身体に必要な血球やたんぱく質は捨てません。

でもよく考えてみてください。

赤血球を捨てたら、『貧血』になりますよね。

タンパク質を捨てたら『栄養不足』になっちゃいますよね。

ブドウ糖はどうでしょうか?ブドウ糖を捨ててしまったら、『ATPが作れなくなってしまいます』よね。


だから、これらは濾過されることなく身体に残ります。


一方、電解質は小さいので、糸球体の血管壁を通過してしまいます。

でも電解質も必要ですよね。

なので、電解質を尿細管で再吸収するのです。



・・・・・・・さあここでちょっと発展させましょう。

尿検査を思い出してください。(毎年4月にやりますよね)


あれって尿潜血、蛋白尿、尿糖を調べませんか?

あの検査では(-)が基本的には正常ですよね。

ってことは出てしまったら、異常なんです。


ん????そうなんです、糸球体では赤血球、タンパク質、ブドウ糖は濾過できないからなんです!!
だから・・・・・・


『それが出ている=糸球体の機能が壊れている』可能性がある


ということですよね。



さあ、ここまできて、やっとネフローゼです。

ネフローゼは・・・・・糸球体の毛細血管の透過性が亢進と書きました。

つま『り毛細血管の穴が大きくなってしまい、本来は通過できないはずのたんぱく質が通過してしまう=濾過されてしまう=たんぱく質を捨ててしまう』」のです。


『じゃあ再吸収すればいいんじゃないのか?』と思いませんか?

でも、『タンパク質は本来は捨てられないもの=尿細管で再吸収する必要はないもの=再吸収するシステムはいらない=再吸収できない』のです。


これが理解できると、症状が理解できます。

①たんぱく質を捨ててしまうのですから、おしっこの中にタンパク質がでます。これを『蛋白尿』といいますね。

②体内のたんぱく質を捨ててしまうのですから、血液の中のたんぱく質は減ってしまいます。これを『低タンパク血症』といいますね。

③血液中のたんぱく質は膠質浸透圧を維持してますね。膠質浸透圧とは細胞内に余分な水が入らないように血管内に水を引っ張っています。これができなくなるので、細胞内に水が入って、細胞が膨らんでしまいますね。これを『浮腫』といいますね。

④身体の中のタンパクが減る=低栄養なので、身体は脂肪を分解して、栄養を維持しようとします。脂肪が血液の中に溶け出しますね。これを『高脂血症』というのです。


自然と症状がでてきましたよね。


このように、ただ症状などをひたすら覚えるのではなく、『一つ一つを解剖学、生理学から理解していく』ことが重要なんです。


生理学が理解できると・・・・・・ネフローゼだろうが腎不全だろうが、結局『腎がおかしいんだから、同じような症状がでるに決まってる!!!!』ということが自然とわかってきます


生理学が理解できると・・・・・・『ネフローゼで症状を覚えて、腎不全で症状を覚えて、腎盂腎炎で症状を覚えて・・・・』なんてことをするのではなく、『起こりうる共通の症状』を覚えて、あとはそれぞれの疾患で『特異的なもの』だけを覚えればいいということになります。

効率的に覚えられますよね。


これを繰り返していくと、最初は『点』なのですが、あるところで『線』になり、それがどんどん『立体構造』になります。

様々な病気が簡単に理解できるようになります。


最終的にはそれが『アセスメント能力』につながるのです。


国家試験でもアセスメント能力が重要になってきますよ。

看護学校に入っておそらく最初にやる勉強は解剖生理学でしょう。


私はこの解剖生理学については、正直言ってかなりの勉強をしました。

医学書院の解剖生理学の教科書とトートラ人体の構造と機能という本です。


解剖生理学の一部を教えに来てくれてた外来講師の先生と仲が良くいろいろな話をしたものです。

その先生が言っていたことが「今の教育は解剖がメインになってしまってるんだよね。ホントは生理学のほうが重要なんだけどねぇ。」でした。

また、学生後半の急性期の実習の時の指導者さんと術後の尿量についての話をしていた時のことです。

「私たちの時は解剖学と生理学って別にあったのよねぇ。」とのこと。


生理学ってホントに大切なの?


これ「うそではない」ということを私も証言します。


実は、僕も生理学については学生後半まで全然気にもしてなかったのです。しかし、生理学を本格的に勉強しはじめると、ホントに勉強の質が激変します。


どのように激変するかというと、病理がわかります。薬理がわかります。治療による副作用がわかります。そして看護がわかります。


解剖は『構造』、生理は『働き』ですよね。


構造も大切です。でも、働きのほうがもっと大切なんです。


例えば「浸透圧」。

これすごく大切なんです。

これがわかると、脱水、溶血、腎機能、薬理作用などがわかり始めます。

僕が感じたのは腎臓は結構やっかいで、構造がわかっても、働きがわからないとさっぱりなところがあります。

ただ、働きを理解するには、まず浸透圧を理解する必要があります。これを理解すると、腎臓が何をしているのか、低ナトリウム血症、高ナトリウム血症、浮腫などがどんどんわかります。


例えば胃の構造なんて、知っててもあまり得はしません。

しかし、胃の生理を知っていると、胃を摘出した人がなぜ、分食・易消化食・加熱食が必要なのか?

なぜ貧血になりやすいのか?特に貧血については鉄欠乏性貧血、VitB12欠乏性貧血の両方が起こるということがわかり始めます。


胃全摘=分食・貧血・易消化食・加熱食・ダンピング症候群とキーワードでで覚えたところで、すぐに忘れてしまいます。


早期ダンピングってなに?後期ダンピングってなに?と聞かれて説明できますか?


国家試験に確実に乗り越えるのであれば、人に説明できるほどの知識が必要です。

人に説明できるほどの知識は現場に出てからも役に立つと思います。


じゃあ、めちゃくちゃ勉強しなければいけないかというと、そうではありません。

ぼくも本格的といっても、なにか生理学のワークやノートを作ったわけではありません。

ある生理学の本を一冊じっくりと読みこんだだけです。


生理学は勉強の幹になる部分です。幹がしっかりしていれば枝もしっかりします。

なんという本のなのかは・・・・・書き込んでいいものなのかわからないので今はここでは書きません。(書き込んでもよいことがわかったら書き込みます)